今日、中国とロシアの「勢力圏」競争において、その影響を大きく受ける地域として、中央アジア、コーカサス、大洋州地域を挙げることができよう。これら地域は、中露と「心冷経湧」(心は冷え込んでも経済は湧く)ともいうべき関係が続いている。本来、この「勢力圏」については、歴史的な支配地域を基礎とし、国家や国際法あるいは現下の国際関係などが複雑に絡み合って成り立つものであり、その時代に応じて、適正に考察されるとともに、自国の外交政策に活かされるべき概念でなければならない。
そこで、本研究会では、単にこれら地域動向を把握するというだけでなく、その過程において、中露接近がもたらす(潜在的なものを含め)リスクとオポチュニティの両面(主に政治、経済、軍事、文化等)を再評価する。そして、これら現状を踏まえた上で、日本の強み・弱みを把握しつつ、日本の強靭な総合力確保に向けた課題と展望を模索する。以上の目的を達成するべく、本研究会は、以下のメンバーを中心に、調査・研究活動を実施している。
また、本研究会の運営においては、必要に応じて、当法人内部に設置されている「アフリカ政策パネル」も協働する。
メンバー構成
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活動日誌
【2023年度】

2023年6月29日
第1回定例研究会合
廣瀬陽子主査より、研究会立ち上げにむけての挨拶と報告がなされ、次いで高畑洋平上席研究員より研究会の概要説明などが行われ、最後に出席者との間で意見交換がなされた。