
既存の国際秩序の基調たる「リベラル・グローバリズム」が、中国等の新興国が推進する「非リベラル・ グローバリズム」の挑戦を受けるようになり、さらにAI・サイバーなどの未踏の「テクノ・グローバリズム」が人類社会を根底から変容させつつある。かくして、21世紀世界は「多元的グローバリズム時代」というべき時代に突入したといえる。
日本をはじめとする先進国は、自らが掲げる普遍的価値を引き続き遵守しつつ、新興国の生み出す経済的ダイナミズムをいかに効果的に包摂するべきか、という世界史的次元の課題に直面している。
こうした問題意識の下、当フォーラムは2020年度より3年にわたり、下記6つの研究会からなる大型研究プロジェクト「『多元的グローバリズム』時代の日本の総合外交戦略」を始動した。このページでは、これら研究にかかる成果をご紹介いたします。
研究会1 「インド太平洋時代のチャイナ・リスクとチャイナ・オポチュニティ」
研究会2 「ユーラシア・ダイナミズムと日本外交」
研究会3 「米中覇権競争とインド太平洋地経学」
研究会4 「日本のハイブリッドパワー戦略」
研究会5 「海洋世論の創出~海洋秩序構築の多面的展開~」
研究会6 「中国対外行動の国内的要因」

新春シンポジウム
「米中覇権競争時代の日本の針路:コロナが変えた世界」
さる2021年1月21日、神谷万丈防衛大学校教授をはじめとする9名のパネリストから、それぞれ2021年の世界を読み解くキーワードをあげていただきながら、混迷極める時代を如何に生き抜くべきなのか、徹底討論した。

なぜ、いまチャイナリスクと
チャイナオポチュニティなのか
~連立方程式で読み解く世界 【動画】
「インド太平洋時代のチャイナリスクとチャイナオポチュニティ」研究会
の神谷万丈主査、川島真副査、細谷雄一副査より、
研究会の問題意識、さらには、「国際社会は中国とどう向き合うか」
「欧州からみた中国」等について解説いただきます。
ユーラシア・ダイナミズムに
なぜ、着目したのか
~日本外交の「新しいリアリズム」 【動画】
「ユーラシア・ダイナミズムと日本外交」研究会の渡邊啓貴主査より、
研究会の問題意識、さらには、「ユーラシアの安定に日本はどうアクセスできるか」
「外交資源としての新しいリアリズム」等について解説いただきます。
経済的手段を通じた
新たな政治経済秩序の形成
~なぜ「地経学」が注目されるのか 【動画】
「米中覇権競争とインド太平洋地経学」研究会の寺田貴主査より、
研究会の問題意識、さらには、「グローバル時代に重要性を増す地経学の考え方」
「日本が陸の地経学的戦略を持つべき理由」等について解説いただきます。
望ましいアジア海洋空間を
「海洋世論」の醸成から創出する
~海洋世論が安定になぜ貢献するのか 【動画】
「海洋世論の創出~海洋秩序構築の多面的展開~」研究会の伊藤剛主査より、
研究会の問題意識、さらには、「限界が迫る既存の国際海洋秩序」
「自然状態に近い海洋空間でのルール作り」等について解説いただきます。










特集:「地経学」とは何か

特集:「今ユーラシアでは何が起こっているか」

「かつてない強さ、かつてない難題 安倍・トランプ時代の日米同盟」
※日本国際フォーラムのウェブサイト上に掲載されている各種の提言・論考等に示された見解は、筆者らの個人的見解であり、日本国際フォーラムの見解を代表するものではありません。