現在の国際秩序は大きな構造的変化に直面している。米国では政治的・社会的分断が進行し、日米関係の基盤、とりわけ非軍事分野における協力基盤の動揺が顕在化している。他方で、中国は国家主導による先端技術開発とその産業化を通じて、新たな国際標準や制度形成を進め、国際秩序の「実装」を推進している。
本プロジェクトは、こうした国際的な変化を、秩序をめぐる「競争」と制度的「空白」が併存するなかで、「管理化」と「分有化」が進行する現象として捉える。その上で、米中双方の動向を検証し、日米同盟の持続性を確保しつつ、日本がいかに「競争」と「空白」の時代における秩序形成に関与するのかを分析する。
その際、日本が強みとしてきた多国間枠組みを通じた制度外交をいかに構築・提示するのか、また、日本が発信すべき戦略ナラティブをどう構築し、世界に届けていくのかについて検討する。
以上の目的のもと、下記3つの研究会を設置することで、「管理され始めた世界秩序と日本の戦略的位置―分有化時代における接続と調整の外交モデル―」プロジェクトを推進していく。各研究会の詳細については、それぞれの特設ページを参照されたい。本ページでは、研究会横断的な活動について紹介する。
活動日誌
【2026年度】

2026年5月20日
第1回主査・副査合同会合開催さる
渡辺理事長より冒頭挨拶がなされた後、伊藤研究主幹より事業の概要説明が行われた。それを受けて、主査・副査より質疑・コメントがなされた。