国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2017-12-16 19:59

トランプ政権のエルサレムへの大使館移転について

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
トランプ政権のエルサレムへの大使館の移転決定が問題となっている。この問題は、日本国内では、あまりに杓子定規的に捉えられているので、雑感を述べたい。日本では、相変わらず反米主義的なトーンの言説が華やかなようだ。確かに、今回の決定は、外交的戦略によるものというよりも、米国内向けの決定であると言うべきで、...▶続きはこちら
2017-12-14 20:44

北朝鮮ミサイルと漁船漂着は国難

赤峰 和彦  自営業
 11月15日に転覆していた北朝鮮漁船(3名)の救助以降、日本に漂着した北朝鮮漁船の乗組員の保護、遺体や漂流船の発見などが増加しています。北朝鮮は、日本の排他的経済水域に入り込み違法な漁をしています。特に好漁場の北海道天塩沖の武蔵堆(たい)や能登半島沖の大和堆には、数百隻に及ぶ北朝鮮の漁船が入り込み...▶続きはこちら
2017-12-14 05:52

前代未聞の高裁“杞憂”判断

杉浦 正章  政治評論家
 天が落ちてくると心配するのを杞憂という。 杞憂の「杞」は中国周代の国名、「憂」は憂えること。杞の国の人 が、天が落ちてきたり、大地が崩れたりしないかと、あり得ないことを心配して、夜も眠れず食事も食べられなかったという『列子』の故事に由来する。今度の広島高裁による来年9月までの伊方原発運転差し止め命...▶続きはこちら
2017-12-12 10:00

日本は核抑止力を高めよ

四方 立夫  エコノミスト
 北朝鮮は遂に米国全土を射程に入れるICBMの開発に成功した。未だ大気圏再突入に課題が残るとは言われているものの、もはや時間の問題と危惧される。北朝鮮は既に60発とも推測される核弾頭をスカッド及びムスダンに実戦配備を完了、乃至はその途上にあり、我が国全土がその射程に入っている。今後とも北朝鮮に対し非...▶続きはこちら
2017-12-11 15:48

「自由貿易の旗手」日本の存在感強まる

鍋嶋 敬三  評論家
 日本と欧州連合(EU)間の経済連携協定(EPA)交渉が12月8日妥結した。2019年春までの発効を目指す。安倍晋三首相とユンケルEU委員長は共同声明で交渉妥結が「多大な経済的価値を超えた戦略的重要性」を有するものであり、「自由貿易を力強く前進させていく揺るぎない政治的意思を全世界に示す」という意義...▶続きはこちら
2017-12-08 19:19

政府は中長期的な視点から東京オリンピックを招致せよ

肥後 小太郎  団体役員
 2020年の夏に、東京オリンピックが予定されているが、その準備期間から開催期間を経て開催後に至るまでの日本はどのような姿になるのだろうか。

 一部の世評では、オリンピック開催をめぐり、メリットよりもデメリットに注目が集まっている。大きく3つに分けられ、それぞれ(1)東日本大震災からの復興をめ...▶続きはこちら
2017-12-06 10:00

我が国の沿岸警備の必要性を再認識せよ

肥後 小太郎  団体役員
 ここしばらく、日本海に接するわが国の沿岸に、北朝鮮の小型木造船や乗組員の死体が漂着しているとの報道が相次いでいる。粗末な木造漁船で荒波の日本海での漁業を強いられる北朝鮮人民は気の毒としかいえないが、他方、日本の沿岸住民からすれば、そのような状況に危機感を抱いて当然であろう。

 これまで平和を...▶続きはこちら
2017-12-05 15:56

(連載2)吉野作造から学ぶ「立憲主義」の今日的意義

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
 吉野作造は、同時代の米国大統領ウッドロー・ウィルソンを、「曠生の英雄」と称した。そのウィルソンは、政治学者だった時期の著作で、「政治的自由とは、統治される者たちが、彼ら自身の必要性や利益に政府を適合させる権利」が尊重され、『安全や幸福』を確保するために立憲政治(constitutional gov...▶続きはこちら
2017-12-05 05:07

制裁強化は「臨検と海上封鎖」しかあるまい

杉浦 正章  政治評論家
 米国は北朝鮮に対して「経済制裁以上で武力行使未満」の行動を取ろうとしていると言われるが、その内容はどのようなケースが考えられるのだろうか。米国が9月に国連に提出した制裁決議案には、公海での臨検を主張する事項が盛り込まれていた。おそらくトランプの脳裏には「臨検」を伴う「海上封鎖」が去来しているのでは...▶続きはこちら
2017-12-04 20:16

(連載1)吉野作造から学ぶ「立憲主義」の今日的意義

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
 私は、先日、宮城県古川(吉野作造の生誕地)の吉野作造記念館において、「民本主義と立憲主義」という題名で講演をする機会をいただいた。吉野作造と言えば、1916年に『中央公論』に掲載された「憲政の本義を説いて其有終の美を濟すの途を論ず」における「民本主義」の主張が有名だ。今日の日本では、「アベ政治を許...▶続きはこちら
2017-12-04 10:11

北朝鮮と日本の安全保障についての一考察

松井 啓  時事評論家、元大使
 北朝鮮は11月29日未明、新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星15号」を発射し、国際社会を震撼させた。同ミサイルは日本の青森県西方の日本のEEZ(排他的経済水域)に落下したが、この新型は首都ワシントンを含む米本土全体を射程内に含み核弾道が搭載可能と観測されている。北朝鮮の攻撃目標はあくまで米国...▶続きはこちら
2017-12-01 20:09

サンフランシスコ市の慰安婦像受け入れは中国世論戦の成果

四方 立夫  エコノミスト
 サンフランシスコ市が慰安婦像の受け入れを決定した。中国系及び韓国系団体が中華街近くの民有地に像を設置し、その像のある民有地を市に寄贈することを市議会が全会一致で採択し、市長がその採択文書に署名したものである。将に中国の所謂「三戦」の中の「世論戦」の成果である。

 中国は共産党大会以降、「日中...▶続きはこちら
2017-11-30 06:41

朝鮮半島は冬から春にかけ激動の様相

杉浦 正章  政治評論家
 ワシントンを射程に入れたと称する北朝鮮のICBMの実験は、断末魔の悪あがきかもしれない。その合い言葉は「厳しい北の冬」だ。首相・安倍晋三が29日の参院予選委で度々使ったこの言葉を分析すれば、国連制裁決議が効果を現すのは冬以降ということになる。どんな効果かと言えば「飢饉に近い食糧難」ではないかと思う...▶続きはこちら
2017-11-29 20:12

(連載2)日本政治の理解には「親米」「反米」を尺度とせよ

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
 現代日本に、反米の右翼政党がないのは、あまりにも戦前復古主義に見えるからだろう。戦前の日本では、最後の大政翼賛会の地点で、反米右翼で政治が一元化された。反米右翼で一元化されたから、泥沼の戦争に陥ったのだ。したがって左翼的な反米主義者が、右翼的な反米主義者と大同団結するのは、全く不思議なことではない...▶続きはこちら
2017-11-28 17:16

(連載1)日本政治の理解には「親米」「反米」を尺度とせよ

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
 ソウルである国際会議に出席した。平和構築・紛争予防をテーマに、国際機関や各国政府の職員が議論する会議(主催:韓国政府・ハマーショルド財団・国連平和構築支援事務所)に、セッションの座長役で、招いてもらった。セッションでは、アフガニスタン、スリランカなどについても話したが、東ティモール出身の「G7+」...▶続きはこちら
2017-11-28 06:26

自民質問は議会制民主主義にプラス

杉浦 正章  政治評論家
 例えば「四国にコドモトカゲが生息する」ということを証明するとしたら、四国でコドモトカゲを一匹捕まえて来ればよいが、「四国にコドモトカゲは存在しない」ということの証明は四国全県を探査しなくてはならない。事実上不可能なことを求めることを悪魔の証明という。この悪魔の証明を森友・加計問題に関して衆院予算委...▶続きはこちら
2017-11-24 09:23

指導国家の戦略欠くトランプ外交

鍋嶋 敬三  評論家
 ドナルド・トランプ米大統領が「歴史的」と自賛するアジア歴訪で示した「未来への美しいビジョン」を11月15日の演説で誇示した。歴訪には三つの「中核となる目標」があったと言う。それは(1)北朝鮮の核の脅威に対する世界の団結、(2)インド太平洋での米国の同盟と経済連携の強化、(3)公正で互恵的な貿易ーで...▶続きはこちら
2017-11-23 17:52

杉浦正章氏の「米国による北へのテロ国家再指定で対中圧力」へのコメント

金井 進  無職
 11月22日の本欄への杉浦正章氏の投稿「米国による北へのテロ国家再指定で対中圧力」を興味深く拝読した。筆者は、同氏の議論については、部分的に賛成だが、その一方で、賛成しかねる幾つかの論点もあった。コメントさせて頂くことで、議論の更なる検討を期待したい。

 同氏は文末で「金正恩は暴発に出るか、...▶続きはこちら
2017-11-22 06:52

米国による北へのテロ国家再指定で対中圧力

杉浦 正章  政治評論家
 核・ミサイル実験の準備を続ける北朝鮮に対して米トランプ政権が最終的外交戦略の火蓋を切った。北がもっとも“痛み”を感ずる「テロ支援国家」再指定は、行き詰まり状況を打破するための切り札であり、包囲網の輪はひしひしと金正恩に向かって狭まりつつある。加えて中国に対して“行動”を迫るものでもある。北との取り...▶続きはこちら
2017-11-21 11:09

(連載2)変容するユーラシア国際環境と日本の対応

渡邊 啓貴  東京外国語大学教授
 ロシアとコーカサスおよび中央アジアとの関係においては、ユーラシア経済同盟(ロシア・ベラルーシ・カザフスタン・アルメニア・キルギス)と集団安全保障機構(+タジキスタン)の二つが中心的な地域機構です。ウズベキスタンやアゼルバイジャンはいずれにも加盟していませんがロシアとの親しい二国間関係を保っています...▶続きはこちら
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