国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2017-10-06 00:11

(連載2)中央アジア、中東、EU問題から国家の意味を問う

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 では、そもそも国家というものの存在が、あるいは不自然な国境の画定などが、多くの犠牲者を生む戦争や紛争の原因なのだろうか。ある興味深い研究がある。ハーバード大学のスティーブン・ピンカー教授の『人類の暴力史』(青土社)で、古代の狩猟採集社会、その後の部族社会から近代国家中心の現代までの世界史における戦...▶続きはこちら
2017-10-05 21:45

我が国における「リベラル」とは何なのか

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
 希望の党の小池百合子党首が、民進党の「リベラル」勢力を「排除する」と述べたとされることが、話題を呼んでいる。しかしよく見てみると、小池党首は、「リベラルを排除する」と発言したわけではなく、民進党の立候補予定者を全員公認するわけではなく選別したい、と述べようだ。また、「憲法・安全保障観の一致が大事だ...▶続きはこちら
2017-10-05 17:22

(連載1)中央アジア、中東、EU問題から国家の意味を問う

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 今、中東ではクルド人問題が注目されている。第1次世界大戦の後、もともと今日のような国民国家や国境が存在しなかったアラブ、イスラム地域(主としてオスマントルコ領)に、列強が勢力圏を決め、人為的に国家を作り、国境を設けたのが原因だ。そのため、現在でも約3000万人のクルド民族は、イラク、イラン、トルコ...▶続きはこちら
2017-10-03 06:03

小池新党に早くも失速感

杉浦 正章  政治評論家
 政界関ヶ原の朝霧が晴れようとしている。両陣営の姿が見え始めた。自公連合軍は徳川軍のように一糸乱れもない布陣だ。ところが野党軍は豊臣方がそうであったように、思惑が割れて動揺を隠しきれないざわめきがある。勝負は開戦前から着きつつあるかのように見える。淀君小池百合子は大阪城にこもって、出馬は100%ない...▶続きはこちら
2017-09-30 00:07

(連載2)イギリスのポスト・ブレグジット世界戦略と日本

河村 洋  外交評論家
 日本の要求の核心は金融機関がイギリスに留まれるようなビジネス環境を維持せよということである。それは日本が単一パスポートを強く要求した重要な理由である。また、日本はイギリスに高度な知識と技能を持つ労働者の入国の自由を維持し、ヨーロッパでの自国の銀行業界の利益を保証しようとした。その文書が公表されてか...▶続きはこちら
2017-09-29 15:29

(連載1)イギリスのポスト・ブレグジット世界戦略と日本

河村 洋  外交評論家
 ブレグジットによってイギリスはアメリカやその他の主要国との関係を強化する以外に選択肢がなくなっている。そうした国々の内で、日本はイギリスとの経済および安全保障のパートナーとして最も安定して有望な相手国である。日英両国はいくつかの重要な点で共通の立場にある。両国ともトランプ外交の不安定性と国際社会に...▶続きはこちら
2017-09-29 05:30

「誠実・愚直」Vs「生き残りファースト」の戦い

杉浦 正章  政治評論家
 難破船「民進丸」から次々に人々が飛び込み、陸地を目指して泳いでいる。目指すは南海の孤島だがそこに希望はあるか。待ち構えているのは飢えと絶望と人食い人種ではないのか。生き残れるのは何人か。「生き残りをかけた決断」と代表前原誠司呼びかけた。政治家は切羽詰まると名演説をするが、前原は議員総会で「もう一度...▶続きはこちら
2017-09-28 20:38

北朝鮮による「アメリカの宣戦布告」論について

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
 アメリカのトランプ大統領は、「北朝鮮を完全に破壊する」と国連総会で演説し、「(北朝鮮は)長くはないだろう」と述べた。これに対して北朝鮮の李容浩外相が、「彼(トランプ氏)は宣戦布告をした」、と主張した。宣戦布告、というのは、現代国際法では意味をなさない概念である。国連憲章2条4項が武力行使を一般的に...▶続きはこちら
2017-09-28 07:05

虚飾の「小池劇場」を切る

杉浦 正章  政治評論家
 小泉純一郎直伝の「小池劇場」の幕が上がった。焦点は小池の人気が都知事選、都議選なみに継続するかだが、紛れもなく小池は「都民ファースト」の公約を裏切って国政に走った。都民がいくら衆愚でも三度だまされるかということだ。少なくとも知事選で小池が290万票獲得したムードはない。ばかな民放トーク番組のコメン...▶続きはこちら
2017-09-27 06:17

米紙「金体制孤立化のターニングポイント」

杉浦 正章  政治評論家
 昔料亭で江戸の端唄を聞いた。「背戸のなぁ段畑(段々畑)で茄子と南瓜の喧嘩がござる」 と、人間のけんかを茶化したものだが、北朝鮮とトランプの「口撃合戦」はまさに佳境に達している。トランプが北朝鮮を「破壊する」、金正恩を「ロケットマン」と呼んで「小さなロケットマンの考えに共鳴するのなら彼らは長く続かな...▶続きはこちら
2017-09-26 05:24

安倍、「国難突破解散」で賭け

杉浦 正章  政治評論家
 佐藤栄作は「解散はするほど総理の力は高まる」とうそぶいたが、首相・安倍晋三も全く同じだろう。過去4回の国政選挙大勝の経験から選挙こそ政権維持・強化の要と考えているのだ。解散・総選挙の決断をこの時点で行った背景には北朝鮮問題が国民に投げかける安保上の危機感をくみ取るという強い意思が感じられる。まさに...▶続きはこちら
2017-09-25 15:30

「日米韓」連携強化の条件

鍋嶋 敬三  評論家
 国連総会を舞台にした日米韓首脳会談(9月21日)で、北朝鮮への圧力強化のため中国やロシアを含めた国際社会への働き掛けなど、連携を強めることで一致した。北へのさらなる圧力強化が必要との認識も共有、三カ国の安全保障・防衛協力を進めることも合意した。安倍晋三首相は国連総会演説で「必要なのは対話でなく、圧...▶続きはこちら
2017-09-24 15:34

(連載2)「北朝鮮との協議」を難しくする4つのポイント

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 第2に、相互不信が根深いことも北朝鮮問題を協議で解決することを難しくしています。体制の存続とともに、少なくとも既にある核・ミサイルの保有を認めれば、北朝鮮政府に「これ以上核・ミサイルで威圧的な行動をとらない」、「核・ミサイル開発をこれ以上進めない」と約束させることは可能かもしれません。ただし、問題...▶続きはこちら
2017-09-23 00:04

(連載1)「北朝鮮との協議」を難しくする4つのポイント

六辻 彰二  横浜市立大学講師
 9月15日、北朝鮮が再びミサイル発射に踏み切りました。水爆実験を受けて、11日に国連安保理で天然ガス禁輸などを含む制裁が決議されたことに反発してのものとみられ、そのわずか3日後の出来事でした。今回のミサイル発射に対して、16日には日米の要請で安保理の緊急会合が再び開催され、北朝鮮に対する「強い非難...▶続きはこちら
2017-09-23 00:04

(連載2)北朝鮮問題と駝鳥の平和論

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 さて日本の対応であるが、インターネット上での反応を見る限り、メルケル発言への支持が圧倒的に多い。ドイツの首相ではなく日本の首相があの発言をすべきだった、との見解も少なくない。北朝鮮の核開発や事実上それを容認する中国、ロシアの対応に対して最も危機感を抱くべきなのは我々日本人であろう。では、わが国の国...▶続きはこちら
2017-09-22 13:48

(連載1)北朝鮮問題と駝鳥の平和論

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 北朝鮮のミサイル・核をめぐって、同国と米国の間でチキン・レース的なきわどい応酬がなされている。それに対するメルケル首相の批判は正しいのだろうか。また、日本国民はこの危機に、真剣に対応しているだろうか。北朝鮮は7月に2回、ミサイルの発射実験を行った。7月28日夜の発射の後、金正恩は、「米本土全域がわ...▶続きはこちら
2017-09-21 06:16

動き出した「極東冷戦」長期化の構図

杉浦 正章  政治評論家
 トランプの国連演説をどう読み解くかに世界中が躍起になっている。米国内でも大まかに言えば「軍事力行使も含めて北の体制変革を追求するもの」と「核保有国として北を封じ込めるもの」に二分されている。しかし筆者はこの二者択一ではなく、「核保有国としての北朝鮮を封じ込め、金正恩体制の崩壊を追及する」という形で...▶続きはこちら
2017-09-18 04:51

対北抑止とアベノミクス総仕上げを問う:解散・総選挙

杉浦 正章  政治評論家
 8月初めから筆者が予想していた通り、首相・安倍晋三が臨時国会冒頭解散に踏み切るようだ。まだ安倍の発言がないが、ほぼ間違いなく冒頭解散だろう。総選挙は来月22日になる可能性が高い。一部新聞は選挙のテーマがなく党利党略の解散のように主張しているが、そうではあるまい。日米同盟の堅持による対北朝鮮抑止力強...▶続きはこちら
2017-09-15 11:25

北朝鮮問題に特効薬はない

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
 小野寺防衛大臣が、北朝鮮は核保有国としての能力を持っている、と発言した。その一方で、日本としては北朝鮮の核保有を容認することはできない、という立場を明言した。率直な言い方であり、妥当だと思う。現状認識として、核開発がここまで進んでしまっては、北朝鮮に核廃棄をさせるのは困難である。巷では、軍事的圧力...▶続きはこちら
2017-09-15 05:45

いつまで続くか「北辺の猿の尻笑い」

杉浦 正章  政治評論家
 北朝鮮が世界をあざ笑っている。金正恩は「火星14号」を、日本列島を越えて発射する準備を着々と整えている。8月29日の列島越え以来の発射だ。自分の欠点に気がつかずに、他人をばかにして笑うことを「猿の尻笑い」というが、太った猿の尻笑いが、またまたテレビでお目にかかれるのは楽しみだ。尻笑いできるのは中国...▶続きはこちら
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