国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2008-06-14 20:12

米作国家日本のめざすべき道義外交

橋本量則  派遣社員
 日本は資源の乏しい国であるとしばしば言われるが、私はそうは思わない。豊かな国土から米(コメ)をいくらでも作ることができるからだ。近代経済学では商品の一つにすぎないかもしれないが、米は本来、命の源そのものである。この国は、その始まりから、米作りを広め、米が溢れる中で人々が生き生きと平和に暮らすことを...▶続きはこちら
2008-06-13 11:00

地球温暖化対策の推進は、日本の国益である

塚崎公義  久留米大学准教授
 来月の北海道洞爺湖サミットで、地球温暖化対策が主要な議題となり、議長国である日本が積極的な活躍をすることが期待されている。地球温暖化問題は、難問である。誰がどれだけ温暖化ガス排出量を削減すべきか、という理屈が何通りも立ち得ること、自分だけ国際的な枠組みの外に居たいと各国が考えること、などに加え、国...▶続きはこちら
2008-06-12 10:28

感情論で分断・対立する日本人

鈴木智弘  信州大学経営大学院教授
 既に旧聞となるが、北京五輪の聖火リレーは、筆者の勤務先(信州大学)の前を通過し、中国国旗を広げた夥しい数の中国人留学生で沿道が埋め尽くされた。聖火リレーは、ナチス・ドイツのベルリン・オリンピックが発祥であり(ナチスは聖火リレーの準備として、ルート途上の各国の道路事情を綿密に調査したが、これは第二次...▶続きはこちら
2008-06-12 08:02

福田政権は片肺低空飛行の段階に

杉浦正章  政治評論家
 問責決議の可決で、政局は新たな局面に突入した。一院が首相を信任しないまま、政権は片肺低空飛行を続けなければならないからだ。解散戦略の側面からみれば、民主党代表・小沢一郎が政権を追い込む“とっかかり”を作る、ことには成功した形だ。しかし解散が本当に実現させられるかは、これからだ。とりわけ後期高齢者医...▶続きはこちら
2008-06-10 22:22

官僚諸氏の無神経な言語感覚と愚民感

入山映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 後期高齢者とは、よくも言ってくれるものだと思っていたら、今度は紅葉マーク(後は散るばかり?)だそうだ。官僚諸氏の無神経な言語感覚には恐るべきものがある。もっとも、これは何も昨日今日始まったことではなくて、地名・地番の変更とやらで由緒ある地名が次々なくなって、やたら東銀座やら西銀座、北軽井沢やら南軽...▶続きはこちら
2008-06-09 12:08

30年経っても、まだ成田空港は未完成でよいのか

大藏雄之助  評論家
 成田空港が30周年を迎えたと聞いて、すっかり忘れていたことを思い出した。1960年代後半の激しい「成田闘争」をへて、当初の予定よりも大幅に遅れて1978年5月20日にやっと開業と決定したものの、今でいう「自爆テロ」の頻発も予想されたため、日本政府は新空港の発着第1便はともに日本航空を当てることに決...▶続きはこちら
2008-06-09 08:14

自民党の選択:「政権」か「後期高齢者医療制度」か

杉浦正章  政治評論家
 各党挙げての総力戦であっただけに、沖縄県議選の与野党逆転は後期高齢者医療制度への不満が4月の山口衆院補選に続いて与党を直撃した形となった。もはや政府・与党は同制度凍結か、廃止なくして、選挙を戦えないことがはっきりした。まさに、自民党は、政権を取るか後期高齢者医療制度を取るか、の判断を迫られていると...▶続きはこちら
2008-06-06 19:58

意気投合したマッカーサー元帥と「ソ連通」ケナン

奈須田敬  並木書房取締役会長・月刊「ざっくばらん」編集長
 彼が近づきがたい尊大かつ偉大なる軍人ではあっても、偉大なる行政官であるとは限らない。それは、マッカーサー元帥に当てはまる評価である。しかし、偉大なる行政官でなくとも、相手がマッカーサーに対し、真実を吐露し、彼がそれを正しいアドバイスであると直感したとき、彼マッカーサーは素直に、相手を信用するという...▶続きはこちら
2008-06-05 15:40

対アフリカ支援は、総花式ではなく、選択と集中の方式で

四条秀雄  不動産業
 政府は、TICADⅣ(アフリカ開発会議)を主催するなど、対アフリカ支援に力を入れていますが、アフリカに対する援助は、総花式ではなく、選択と集中の方式でやらなければなりません。そのことの認識が低いようですので、一言したいと思います。

 アジアの開発援助が成功したのは、日本という新興開発国の成長...▶続きはこちら
2008-06-05 08:31

小沢戦略は事実上の選挙戦突入が狙い

杉浦正章  政治評論家
 参院で首相問責決議が可決され、衆院で内閣信任決議が可決されるのだから、流れはどう見ても「国民の審判」に向かうと思われるがどうか。民主党代表・小沢一郎の解散戦略が着々とその地歩を占めてゆく気配だ。政府・与党は小沢の仕掛けた“蟻地獄”から離脱できるだろうか。民主党が問責決議案提出を断念するという見方は...▶続きはこちら
2008-06-04 10:20

アフリカ支援、目標達成の検証が大事だ

鍋嶋敬三  評論家
 「アフリカ問題の解決なしに21世紀の安定と繁栄はない」を合言葉に、横浜市で開かれた第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ)が5月30日閉幕した。15年間にわたって会議を主導してきた日本にとって、国連加盟国の4分の1を占めるアフリカ諸国との協力強化で外交的成果を収めたと言える。会議の成果を7月の北海道...▶続きはこちら
2008-06-03 08:35

自民党幹部に解散恐怖症候群

杉浦正章  政治評論家
  解散・総選挙が「怖い」と言えないから、自民党内は「解散はない」の大合唱だ。確かに自民党選挙基盤は「選挙区に帰るたびにやせ細っている。危険だ」(自民党幹部)という状況のようだ。自民党幹部らはまるで解散恐怖症候群とも言うべき状態にある。なぜ解散がないかの理由がふるっている。総務会長・二階俊博は「世の...▶続きはこちら
2008-06-02 18:52

国会運営の新たなルールの確立を期待する

角田勝彦  団体役員・元大使
 今国会の会期末は6月15日に迫っている。政府が今国会に提出した80法案のうち、6月1日時点で成立したのは49本、最終的には最大で70本程度になる見込みといわれる。成立率は80%程度で、昨年の通常国会の92%を下回るが、これを少ないと見るか、ねじれ国会にしては多いと見るかの問題がある。ねじれ国会の打...▶続きはこちら
2008-06-02 18:02

「同時行動の原則」で日朝関係打開をめざせ

吉田 康彦  大阪経済法科大学客員教授
 行きがかり上、北朝鮮を取り上げる。5月の大型連休中、ピョンヤンを訪問してきた。1994年いらい学術・文化交流、人道支援を継続している私として、9回目の訪朝だった。党・政府の幹部は「ブッシュ政権としては朝鮮半島非核化以外に外交上の成果を期待できないので、何としても米朝交渉をまとめ、6者協議の合意に持...▶続きはこちら
2008-06-02 16:35

オバマの嘘、ヒラリーの嘘

梨絵サンストロム  ジャーナリスト
 普通なら三文記事にもならない虚言、失言も、大統領候補者であれば政治生命に関わる問題になりかねない。政治家の有名な嘘中の大嘘は、ゴア副大統領が言った「インターネットを開発したのは、ほかでもないこの私だ」であるが、オバマもヒラリーもせっせと嘘の記録を築きつつある。戦没将兵追悼記念日の5月25日、ニュー...▶続きはこちら
2008-05-30 19:55

四川大地震でも簡単には好転しない日中関係

坂本正弘  日本戦略研究フォーラム副理事長
 中国の国際的評価は、オリンピックを前に割れている。世界各地を巡る大規模な松明リレーは、マイナスであった。中国のナショナリズムを鼓舞するには強く働いたが、それは国際的にはむしろ逆効果であった。2008年3月14日付の本欄への投稿(551号)で、アメリカ人に「強い中国と弱い中国のどちらが良いか」と質問...▶続きはこちら
2008-05-29 08:33

政府は打算、計算抜きで中国を支援せよ

杉浦正章  政治評論家
 日中首脳会談で合意した「戦略的互恵関係」推進とは、まさにこういうことではないか。中国が四川大地震の緊急支援で、自衛隊派遣を含めた物資輸送協力を日本政府に要請、日本側は、航空自衛隊の輸送機を派遣する方向だ。隣国の未曾有の災害に対して、政府はこの際利害得失を考えている暇はない。テントに限らず多方面のニ...▶続きはこちら
2008-05-28 18:25

中国の戦略構図は、「勢力均衡」でなく「覇権」の追求

秋元一峰  海洋問題研究者、元海将補
 2007年4月以来、この政策掲示板「百花斉放」をつうじて、中国の海洋進出を危惧する投稿を続けてきた。最近のものから順に遡って列挙してみると、下記の7本になる。

2008年4月15日 「中国のシーパワーが日本を呑み込む」
2008年2月5日  「”鹿を逐う”中国のシーパワー」
2007年1...▶続きはこちら
2008-05-26 08:30

自民党長老らに広がる危機感

杉浦正章  政治評論家
 自民党長老らが一斉に後期高齢者医療制度に反対する発言を繰り返している。元首相・中曽根康弘にいたっては、即時撤廃論を展開した上に、首相・福田康夫を無能扱いする発言までしている。政府・与党の政策に長老らがここまで反対表明をする背景には、自民政権維持への強い危機感が存在するようだ。同じ長老でも、民主党長...▶続きはこちら
2008-05-25 20:00

「核廃絶」の現実を直視せよ

伊藤 憲一  日本国際フォーラム理事長
 4月17日の坂本正弘氏の「現実主義者としての核廃絶論」および5月16日の堂之脇光朗氏の「核廃絶と現実主義」に触発されて、私も同じテーマについて考察してみたい。

 1945年に最初の核が広島と長崎で使用されたのは、日本の降伏決定を催促するという政治的目的のためであり、軍事的目的のためではなかっ...▶続きはこちら
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