国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2008-05-19 19:15

ODAは量より質で勝負せよ

大藏雄之助  評論家
 わが国の政府開発援助(ODA)のドル換算金額は、かつて世界第1位だったが、昨年は第5位に落ちた。その増額復活に当たって、改革が取り上げられているという。ODAの順位については、各国の国内総生産(GDP)に対する比率の順位というのもあり、それほど絶対額を気にすることはないのではないだろうか。その前に...▶続きはこちら
2008-05-19 08:32

福田首相は大災害支援の多国間協定に動け

杉浦正章  政治評論家
 5.12四川大地震の粉じんもさめやらぬ状態だが、福田康夫首相は主にアジア諸国との間で大災害の際に緊急援助隊の即刻派遣などを可能とする相互支援のための多国間協定締結でリーダーシップを取るべきである。サミットでも中国、ミャンマーの大災害を主要議題として取り上げ、災害時緊急対策をテーマとすべきだ。今回の...▶続きはこちら
2008-05-17 16:04

(連載)戦後平和主義について(3)

茂田宏  元在イスラエル大使
 近隣諸国にとって脅威にならない「弱い日本」というテーマが、戦後の東アジアの安定に一定の役割を果たしたし、日本自身もそれで概ね満足してきた。それで通るのであれば、それでよい。しかし東アジア情勢は大きく変化した。「先軍政治」を標榜し、核兵器保有国になった北朝鮮、20年間2桁の軍事費増強をし、かつ被害者...▶続きはこちら
2008-05-16 14:06

(連載)戦後平和主義について(2)

茂田宏  元在イスラエル大使
 戦争の問題を日本の決意のあり方に還元する考え方は、平和を念じれば、あるいは平和を強く願えば平和になるという、魔術的思考と同じようなものである。あるいは敗北主義である。このような思考は安全保障についての思考停止につながる。戦争をしないとの決意さえすればいいのであれば、防衛力の整備、抑止力、同盟、国際...▶続きはこちら
2008-05-16 13:25

核廃絶と現実主義

堂之脇光朗  日本紛争予防センター理事長
 本年4月17日の坂本正弘氏の投稿「現実主義者としての核廃絶論」には大いに意を強くした。私は昨年9月7日の投稿「核軍縮への高まる期待」の中でアメリカは核兵器への依存度を減らす方針であることが明確になってきたと論じたが、それを裏付ける話が紹介されていたからである。冷戦時代を通じて核兵器は小型の戦場核で...▶続きはこちら
2008-05-15 16:30

(連載)戦後平和主義について(1)

茂田宏  元在イスラエル大使
 この間ある代議士からメールを受け取った。昔かれが大蔵省に入省した際、当時の宮沢喜一大蔵大臣から「君たち、どんなことがあっても、戦争はしてはいけない」との訓示を受けたことを紹介するメールであった。「戦争の経験もある宮沢大臣からこういう言葉を聞いたことを大事にしたい」と言う。「欲しがりません、勝つまで...▶続きはこちら
2008-05-15 08:43

噴飯ものの一院制議連発足

杉浦正章  政治評論家
 自民党が政権を失いかねない政治状況だというのに、またまた悠長でピントの外れた議員連盟の発足である。元防衛庁長官・衛藤征士郎らが提唱して「衆参両院を統合し、一院制の新国民議会を創設する議員連盟」が16日発足する。予見しうる将来において100%実現しないテーマに、首相経験者らが顧問として顔を連ね、気勢...▶続きはこちら
2008-05-14 15:22

(連載)胡主席の訪日を評価する(2)

角田勝彦  団体役員・元大使
 国内事情もあり今回妥協には至らなかった個々の問題の解決が重要である。1972年の国交正常化以来、「第4の共同政治文書」となる5月7日付共同声明、及び計70項目もが盛り込まれた8日付「日中両政府の交流と協力の強化に関する共同プレス発表」(両国実務担当者は「ファクトシート」と呼んだ)は、ひとつの成果で...▶続きはこちら
2008-05-14 14:37

日本離れ進むASEAN

鍋嶋敬三  評論家
 日本が政府開発援助(ODA)や貿易、投資などを通じて緊密な関係を築いてきたはずの東南アジア諸国連合(ASEAN)に日本離れと中国への傾斜が強まる傾向がはっきりしてきた。日本政府は日中首脳会談を踏まえてアジア外交を立て直す必要がある。外務省は2008年2月から3月にかけてASEAN主要6カ国で実施し...▶続きはこちら
2008-05-13 12:37

福田首相は四川省大地震への緊急大型支援を表明せよ

角田勝彦  団体役員・元大使
 胡錦濤中国国家主席の訪日の意義について投稿したばかりのところに、四川省大地震のニュースが飛び込んできた。詳細は不明だが、大変な被害らしい。約束したばかりの未来志向の「戦略的互恵関係」を固め、その実を挙げるためにも、我が国としては、他国にさきがけて、迅速かつ思い切って、大型の支援を(できれば福田首相...▶続きはこちら
2008-05-13 10:52

(連載)胡主席の訪日を評価する(1)

角田勝彦  団体役員・元大使
 昨年末の福田首相訪中では、「桜咲くころ」と合意されながら、毒入りギョーザ事件やチベット騒乱、聖火リレーをめぐる混乱から5月上旬にずれ込んだ胡錦濤中国国家主席の訪日がやっと終わった。両国政府も「無事に済んで何より」とほっとしていよう。中国は、今次訪日を「成功」と満足の意を示した。わが国内には、胡主席...▶続きはこちら
2008-05-11 14:14

(連載)北朝鮮への人道支援には条件をつけるべきだ(2)

李相哲  大学教授
 北朝鮮は、韓国新大統領を「逆徒」とよび、「韓国政府が、今の態度のまま、民族(事実上は金正日)を敵にまわせば、破滅を招き、第2次朝鮮戦争さえもあいうる」と、脅迫めいた論調を労働新聞、テレビで連日展開している。では、冷静に見て、今北朝鮮がおかれている国際環境はどうだろうか。幸か不幸か、韓国政府は今のと...▶続きはこちら
2008-05-10 15:53

(連載)北朝鮮への人道支援には条件をつけるべきだ(1)

李相哲  大学教授
 最近の北朝鮮に関する情報を総合すると、北朝鮮の食糧難は深刻な水準に達しているようだ。すでに餓死者が続出している、という報道もある。北朝鮮を脱出した人々の証言である。北朝鮮は、中国に15万トンの緊急食糧支援を要請し、すでに5万トンは確保済みというが、5万トンでは焼け石に水だろう。国連食糧農業機関(F...▶続きはこちら
2008-05-09 08:50

「ポスト福田」へ自民胎動

杉浦正章  政治評論家
 中国主席・胡錦涛がまだ滞在中だというのに、永田町では明らかに「ポスト福田」を模索する動きが始まっている。一番動きが目立つのは前官房長官・与謝野馨だ。与謝野の会合では出席者から総裁選出馬の場合支持するとの声が出るなど本格的な動きだ。元首相・小泉純一郎の動きも微妙だ。つられて元防衛相・小池百合子まで頑...▶続きはこちら
2008-05-08 18:35

男女を超えて、「骨太首相」の登場を望む

峰村 泰三  会社役員
 昨5月7日付けの杉浦正章様の投稿「日本では『女性首相』はまだ無理」(601号)を胸がすく想いで拝読いたしました。私は決して女性が首相になることに反対ではなく、むしろ我が国にも頼もしい女性首相が早く登場してほしいと、今か今かと心待ちにしているものであります。ただしそれは、その人物が「女性である」とい...▶続きはこちら
2008-05-07 08:40

日本では「女性首相」はまだ無理

杉浦正章  政治評論家
 一部メデイアで“小池百合子首相”説が取りざたされているが、日本の政治風土で女性首相が誕生するのは、まだまだ先の話だ。女性でも、英国の名宰相マーガレット・サッチャー並みの政治家でなければ、今の日本の抱える難題に対処できない。自民党の候補としては、小池も面白いが、それはあくまで本命候補の“当て馬”とし...▶続きはこちら
2008-05-06 20:52

中国の膨張に備え、日米韓台の合従を強化せよ

太田正利  元駐南アフリカ大使・元杏林大学教授
 「ヴォイス・オヴ・アメリカ」によるとティモシー・キーティング米太平洋艦隊総司令官が、昨年5月の北京訪問後の記者会見で、「中国が空母を中心とする機動部隊を作ろうとする気持ちは理解できるので、可能な範囲で手伝おう」との発言をした(「ザックバラン紙」07年7月号)由。この話に接した筆者の咄嗟の反応は、「...▶続きはこちら
2008-05-04 12:57

「暴言牧師」がオバマ候補の足かせに

梨絵サンストロム  ジャーナリスト
 2008年のアメリカ民主党候補指名選挙は、史上類例のない異常な状況下で進行している。アメリカが直面する深刻なイラク、アフガニスタン、エネルギー、経済、環境問題などは影を潜め、メディアは昼夜候補者の失言、虚言に大騒ぎし、オバマ候補の敬愛していたライト牧師の暴言問題にハイジャックされた状態だ。4月28...▶続きはこちら
2008-05-02 17:39

米国の対日占領政策が大転換した瞬間

奈須田敬  並木書房取締役会長・月刊「ざっくばらん」編集長
 本欄「百花斉放」への筆者の前回(4月4日)投稿「マッカーサー元帥の“泣きどころ”をつかんだケナン」を書き終わって、つくづくマッカーサーとケナンにとって、さらにアメリカと日本にとって、この出来事が幸運であったことを、「運命の神」に感謝しないわけにはいかない。なぜか。もし、マッカーサーとの会見前に、ホ...▶続きはこちら
2008-05-01 08:06

秋の解散総選挙への流れ、いよいよ鮮明に

杉浦正章  政治評論家
 民主党の首相問責決議可決先送りのおかげで、政局の展望が可能となってきた。もつれるあやを無理に解きほぐすと、太筆書きの流れが見えてくる。それは、国会終盤に首相問責決議可決→国会空転のまま閉幕→政局は事実上衆院選挙戦に突入→秋の臨時国会で解散総選挙、の流れであろう。自民党内は、国会閉幕後、サミットを経...▶続きはこちら
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