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2007-11-16 09:15
小沢氏を含め与野党議員の喚問を
杉浦正章
政治評論家
守屋証言で山田洋行元専務の宴席に同席したのは元防衛庁長官の久間章生氏と額賀福志郎・財務相であることが判明した。折りから参院に送付された新テロ法案への影響は必至だが、この際民主党の菅直人代表代行が主張するように証人喚問の場でもよい、両氏の説明を聞く必要であることは確かだ。ただし、宴会出席で喚問するわ...
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2007-11-14 19:06
転換期迎えるアメリカ外交
鍋嶋敬三
評論家
米国の「力による外交」は反省の時を迎えたようである。超党派の米有識者グループが発表した米国の安全保障・外交政策の報告書は、軍事力偏重のブッシュ外交への批判でもあり、単独行動主義から多国間協調体制への転換を軸にした、新たな外交戦略を提言した。ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)の「スマートパワ...
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2007-11-13 09:46
年末解散で民主党は政権に届かない
杉浦正章
政治評論家
新テロ法案が衆院を通過し、いよいよ民主党の牙城参院での審議に移行する。民主党は法案阻止の構えを崩しておらず、このまま激突すれば、衆院解散の事態も予想される。しかし、選挙情勢、世論の動向を冷静に見る限り年末解散で民主党が衆院で過半数を制し、政権を獲得するに至る要素は乏しい。民主党は、話し合いによる...
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2007-11-12 18:36
日米首脳会談で福田首相は日本外交のビジョンを提示せよ
角田勝彦
団体役員・元大使
11月16日に控えた日米首脳会談で、福田首相は対テロ新法案の衆院通過程度を手土産に、在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)や米国産牛肉の輸入規制撤廃問題で日本の立場を訴え、米国が検討中の北朝鮮のテロ支援国家指定解除問題では拉致問題解決を解除の前提条件とするよう改めて働きかけることになろう。米側の不満...
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2007-11-09 15:42
洋上給油も違憲、アフガン地上部隊派遣も違憲
吉田康彦
大阪経済法科大学客員教授
小沢一郎・民主党代表は、国連決議不在を理由にインド洋上における海自の補給活動を違憲として反対し、参議院で過半数割れした与党は「テロ特措法」延長を断念した。たしかに米国主導のOEF(不朽の自由作戦)は、「テロとの戦い」と称してブッシュ政権が個別的自衛権の行使として展開したもので、安保理決議による授権...
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2007-11-07 19:57
「北東アジア情勢と地域安全保障」フォーラムに出席して
坂本正弘
日本戦略研究フォーラム副理事長
さる10月30日、北京で「北東アジア情勢と地域安全保障」フォーラムが中国国際友好連絡会と日本戦略研究フォーラムの連携で開かれた。筆者は3回目の参加だが、2005年は靖国を巡って対立したが、2006年は北朝鮮の核実験について議長要約が「朝鮮半島の非核化は日中共同の利益」との協調振りだった。今回は、台...
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2007-11-06 08:50
憂国の情が何故悪い
杉浦正章
政治評論家
いやはや、福田康夫首相の5日の言葉はおとぼけもよいところである。「今までの話は一応終わったのではないか」である。民主党と野党ににくさびを打ち込み、小沢一郎代表辞意表明という大騒動を巻き起こし、民主党全体が小沢氏という野武士のもとで、右往左往する公家集団のような様相を露呈させた張本人が、大連立のひと...
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2007-11-05 19:44
円相場の趨勢的下落は国益を損う
鈴木淑夫
元衆議院議員・鈴木政経フォーラム代表
円相場について正確な認識を持つことは、国内の経済政策や国際経済情勢、ひいては日本の国益を考える上で大切なことである。円相場を「対米ドル」の「名目値」で見ると、2005年以来この3年間に、105円前後から125円近くまで2割ほど円安傾向を辿り、今年の7月末から8月中頃に至り、突如「円安バブル」の崩壊...
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2007-11-05 10:11
死刑制度を考える
大藏雄之助
評論家
死刑は判決確定の日から6箇月以内に法務大臣が刑の執行を命令しなければならないと、刑事訴訟法第475条に定められている。しかし、その条文に反して、在職中に一件も命令をしない法相もあり、現在では刑の執行までに平均して7年以上を要している。先ごろ鳩山法相が、「死刑が確定して半年を経過したら大臣の署名なし...
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2007-11-05 08:17
やはり渡邉恒雄氏が調整かー大連立
杉浦正章
政治評論家
大連立を小沢一郎民主党代表が提案したか福田康夫首相が提案したか、小沢氏が二大政党論から何故大連立論に大転換したか。「小沢一郎副総理」の話はあったのか。いずれも最大の疑問点だ。しかし、あふれる情報の山から、これはという糸を選択、紡いでいくと、連立の動きの背景にはやはり読売新聞グループ本社代表取締役会...
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2007-11-03 08:06
民主党へのくさびとなった党首会談
杉浦正章
政治評論家
第一幕の判定結果は、7対3で福田康夫首相の勝ちだ。小沢一郎民主党代表の負った傷は大きいものがある。福田首相は、インテリのような顔をして、なかなか寝技もできる政治家であることが分かった。近視眼的には不調に終わった党首会談だが、中長期的に見れば今後の大連立、政界再編、場合によっては話し合い解散へとつな...
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2007-11-01 22:14
必読の教養書、『新・戦争論』
堂之脇光朗
日本紛争予防センター理事長
この政策掲示板でもすでに何度か紹介された伊藤憲一氏の新著『新・戦争論』(新潮新書)は、堅苦しい題名にもかかわらず、国際問題に多少とも関心のあるすべての人のための一般教養書である。人類の起源以来の雄大な歴史を回顧し、この1万年ほどは社会現象としての戦争が絶えない「戦争の時代」であったが、核兵器の登場...
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2007-11-01 08:42
わが目を疑う朝日の社説
杉浦正章
政治評論家
1日のテロ対策特措法の期限切れにともなう朝日新聞の社説を見てわが目を疑った。給油に関して「終了はやむを得ない」と、中見出しをとっているのである。慌てて別の朝日の記事を見たが「活動中断」で統一されている。「終了」と社説で強調した背景に作為があるかどうかは別として、明らかなる誤報である。言論で生きる論...
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2007-10-31 10:57
アフリカ外交への取り組み急げ
鍋嶋敬三
評論家
日本の対アフリカ外交の檜舞台である第4回アフリカ開発会議(TICAD Ⅳ)が2008年5月、東京で開催されるが、ホスト役の福田康夫首相の顔が見えない。所信表明演説では「アフリカ」の一言もなかった。首相就任に当たってG8主要国や中国、韓国の首脳とは電話会談したが、アフリカの国とはなかった。人口200...
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2007-10-31 10:18
話し合い解散が見える
杉浦正章
政治評論家
昔、田中角栄に夜回りをかけたら「政治家は言えないことは口が裂けても言えない。ボディランゲージを読むしかないよ」と言われた。福田康夫と小沢一郎による密室の45分間で何が話されたかだが、あらゆる報道で全く中身が出ていない。会談のボディランゲージを読んでみると、「話し合い解散」の線がおぼろげに見える。そ...
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2007-10-29 17:50
警鐘が鳴っている――世界経済の不安な動き
角田勝彦
団体役員・元大使
10月に、今後の世界経済の動きを見る上で重要な二つの会議があった。すなわち先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)と中国共産党第17回党大会である。なお19日は、1987年のブラックマンデーから20年目に当たる。周知の通り、信用力の低い低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付き...
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2007-10-28 21:46
テロ支援国家指定外しは米朝間の問題
吉田康彦
埼玉県大阪経済法科大学客員教授
北朝鮮の核廃棄をめざす6カ国協議がヤマ場を迎えている。北朝鮮は、11月1日から既存の核施設の「無力化」に取りかかり、全核計画の「申告」も2週間以内に開始するという。その間、北朝鮮によるシリアへの原子炉供与の疑惑が浮上し、功を焦る国務省に米議会から批判も出ているが、全体として北東アジアにおける核開発...
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2007-10-25 20:27
連載投稿(2)「給油新法」に内閣の命運を賭けよ
杉浦正章
政治評論家
いうまでもなく、日本の給油支援は、あの湾岸戦争のトラウマを原点にしている。130億ドルの戦費を支払って、クエートからは無視され、国際社会からは「日本は血どころか汗も流さない」と批判された事件である。当時米国の戦費要求を自民党幹事長として受け入れたのは小沢氏だ。また湾岸戦争後、トラウマ解消に先頭切っ...
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2007-10-24 21:17
連載投稿(1)木を見て森を見ずの「給油つぶし」
杉浦正章
政治評論家
国際貢献の是非という国の重大事に、木を見て森を見ずの論議が政界、マスコミ界に横いつしている。別の表現を借りれば、指し示した方向を見ずに指先を見て、指の形を論じているのである。福田首相も巻き込まれ勝ちのように見える。いま指導者に必要なのは、確たる歴史認識に立って「給油継続」の姿勢を貫くことしかない。...
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2007-10-23 20:34
道理に欠ける民主党の洋上給油反対
内田忠男
名古屋外国語大学教授
海上自衛隊によるインド洋上での給油活動を継続するための法案の、今臨時国会での成立が絶望的になった。4年前に給油量を間違って発表したうえ、その間違いを海自が隠蔽していたことが発覚したのに加えて、守屋武昌・前防衛事務次官が特定業者からゴルフなどの接待を受けていた疑惑が明るみに出た。民主党など野党は、こ...
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