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2008-11-05 16:08
(連載)自治体破綻への警鐘(1)
森 浩晴
団体職員・大学講師
かつて99市町村あった岐阜県下の自治体(自治体とは、47都道府県・1821市町村・23特別区の地方公共団体を指す)は、平成15年以降、合併促進の波に乗り、現在42市町村にまで収斂しています。民間企業で合併や廃業が進む中で、地方公共団体においても、いわばリストラが進んでいるのです。民間企業の場合は、...
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2008-11-04 13:24
今回の国際金融危機は、日本にとって好機である
坂本 正弘
日本戦略研究フォーラム副理事長
10月7日付け本欄に掲載された拙稿「100年前の英国を想起させる今日の米国の苦境」(780号)で、私は「現在の世界の金融危機を1930年代の大不況に擬して、ドルの凋落を指摘する議論があるが、当時の金融危機がポンド体制を分断・没落させ、世界大不況に陥れた事態と異なり、現在のドルは依然、基軸通貨の機能...
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2008-11-04 11:16
「なんでもあり」のカダフィのリビア外交
本条 有樹
研究員
リビアの革命指導者ムアンマル・アル・カダフィは、10月31日から3日間の行程で、冷戦期の1985年に訪ソして以来初めてモスクワを公式訪問し、メドベージェフ大統領やプーチン首相らロシア首脳との会談に臨んだ。一連の会談で、リビアは現在保有する旧ソ連製の武器を刷新するべく総額20億米ドルに上る戦闘機や対...
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2008-11-04 08:50
文化勲章受章者の記念写真を見て思う
山田 禎介
ジャーナリスト
日本国民も注目するアメリカ大統領選挙結果の判明は明日ですが、昨3日はこれも国民になじみの文化勲章の授与式と、皇居宮殿を背にした受章者記念撮影が行われ、それがメディアで報じられています。今年はノーベル賞受賞者も文化勲章受章者でにぎやかですが、そのノーベル賞の授与式は12月に行われるそうです。そこでい...
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2008-11-04 08:00
防衛相は“田母神思想”を洗浄せよ
杉浦 正章
政治評論家
空幕長・田母神俊雄更迭事件の重要ポイントは、この極右独善思想が防衛省内にどの程度内在または蔓延しているかと言うことだろう。幸いにして田母神思想はその支離滅裂な特徴からみても、二・二六事件に影響を与えた北一輝の思想ほど説得力のあるものではない。しかし地位が空幕長である。若い自衛官に少なからぬ影響を及...
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2008-11-03 23:14
自らテロ支援国家となりかねない米国の自己矛盾
大藏 雄之助
評論家
名だたるいじめっ子がいる。久しく仲間はずれにされていたが、「これからはおとなしくするし、自分が謝るようないじめをしたら、処分されてもかまわない」と約束した。先生は大喜びして、早速優等生の賞状を渡した。その話を聞いて、みんな「それはおかしいのではないか」と首をかしげた。いじめをやめて表彰されるという...
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2008-11-02 12:50
2009年には北朝鮮消滅か?
神浦 元彰
軍事ジャーナリスト
10月30日付け『朝日新聞』朝刊によると、韓国政府関係者は、韓国政府が北朝鮮と戦争には至らないものの、北朝鮮国内が混乱する非常事態を想定し、それに備えた独自の対応策の検討に入ったことを明らかにしたという。すなわち、北朝鮮からの難民、韓国人人質事件などへの対処を検討し、省庁別のマニュアル化の作業を行...
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2008-10-31 07:58
最大の問題は「霞ヶ関症候群」への対応だ
杉浦 正章
政治評論家
政界が固唾を呑んで見守った首相・麻生太郎による30日の記者会見のポイントは、解散延期を予想されたほど強く打ち出さずに、第2次補正予算が成立するかどうかを見極めた上で考えるという立場を鮮明にさせたことだ。解散へのフリーハンドを維持した形だが、果たして朝日、毎日、読売の全国紙すべてが31日の社説で要求...
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2008-10-29 11:26
日中平和友好条約締結30周年を迎えて思う
鍋嶋 敬三
評論家
麻生太郎首相が日中平和友好条約締結30周年を記念して10月23日北京で開かれたレセプションで日中「共益」の重要性と、互いに切磋琢磨して協力することが真の「戦略的互恵関係」だと呼び掛けた。「引っ越しのできない隣人」である両国の関係について、首相は過去を謙虚に振り返り、共に未来を築いていくのが使命だと...
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2008-10-29 07:58
金融機能強化法を「都知事救済」にあてるな
杉浦 正章
政治評論家
金融危機対策の一つとして、金融機関に公的資金を注入する金融機能強化法改正案の本格審議が10月29日から国会で始まる。まさかこの新法を新銀行東京の救済に使うことはあるまいと思っていたが、そうなるとすればもってのほかである。世論のごうごうたる反対を押し切って都知事・石原慎太郎が都民の税金400億円の追...
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2008-10-28 15:10
私の金融危機打開策
四条 秀雄
不動産業
金融危機は、(1)金融機関が危機に耐えられる規模まで合併し、バランスシートを拡大して、危機に対応するための調整主体を形成し、(2)政府や中央銀行が最終的な信用を供給する間に、(3)企業や家計がバランスシートの中味を調整・整理する、という過程で進むのだと予想されます。その間、実物経済でも平行して調整...
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2008-10-28 12:05
温暖化ガスの排出権取引実施は慎重に
角田 勝彦
団体役員・元大使
18年ぶりに来日されたチャールズ英皇太子は、10月28日放映のTVインタビューで「経済危機の陰に隠れているが、地球環境問題はもっと重要である」旨述べられた。9月の欧州連合(EU)の約3万人の欧州市民を対象とした「世界が直面する深刻な問題」を訊く世論調査で、「温暖化・気候変動」が62%と食料・水不足...
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2008-10-27 07:39
首相は解散先送りを逡巡するな
杉浦 正章
政治評論家
首相・麻生太郎の解散回避作戦がどうやら成功しそうである。自民党内、公明党、民主党の対応をそれぞれ分析してみても、解散なしで逃げ切れる方向が濃厚だ。一にかかって金融危機フル活用の戦略が図に当たった感じだ。ここで先送りの決断をすれば、おそらく1月解散もなく、4月以降、場合によっては任期満了型総選挙とな...
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2008-10-25 14:04
(連載)アメリカ大統領選とテレビ報道の威力(2)
山田 禎介
ジャーナリスト
だが、もう一つ、歴史的、地政学的な事情を忘れてはなるまい。アメリカ東部とヨーロッパでの生活体験があれば分かることだが、米欧という大西洋世界には実は日米間のような時差の障壁はあまりなく、多くの生活時間を共有できる。そこが今日に至ってようやく視覚共有が可能となった、日米間の時差克服との極めつけの違いだ...
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2008-10-24 14:52
(連載)アメリカ大統領選とテレビ報道の威力(1)
山田 禎介
ジャーナリスト
来月初めと目前に迫った2008年アメリカ大統領選挙だが、ふと大統領女房役である近年の歴代副大統領をながめると、共和党は現「番頭格」のチェイニー氏に至るまで、伝統的に“実業系”を副大統領に選ぶ伝統があることに気が付いた。共和党政権の副大統領には、明らかに大統領とは異なるキャラクターが求められている。...
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2008-10-24 07:40
小沢は健康状態を公表すべきだ
杉浦 正章
政治評論家
ここにきてどうも民主党代表・小沢一郎の元気がない。首相・麻生太郎に対する代表質問でも迫力に欠けていたし、そうこうするうちに風邪で入院。10月23日にはインド首相との会談までキャンセルして静養。かねがね首相の激務に耐えられるのかと指摘してきたが、与党から担当能力を疑問視する発言が公然と出て来た。国の...
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2008-10-22 09:58
「笑い」を通り越して「空恐ろしさ」を感ずるペーリン
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
9月22日付けの本欄に「理解の域を超えたペーリンの米副大統領候補指名」を投稿(762号)して以来1ヶ月が経つ。選挙日まで1ヶ月を切ったところで、彼女についての情報はほぼ出尽くした。日本のマスメディアには余り紹介されないこともあって、「候補者になったからには、きっとそれなりのことはあるだろう」という...
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2008-10-22 07:51
「北」の高笑いと日本外交の不在
杉浦 正章
政治評論家
病気の金正日が笑える状況かどうかは分からないが、北朝鮮外交当局が高笑いしている事は事実だろう。北朝鮮は独特の瀬戸際外交で米国のテロ支援国家指定解除を勝ち取って、日米分断に成功し、今度はオーストラリアのエネルギー支援参加で、日本の孤立化を進めることに成功したからである。慌てた外務省は、国際原子力機関...
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2008-10-20 07:54
総選挙になれば、「霞ヶ関症候群」が自民党を直撃する
杉浦 正章
政治評論家
11月末に総選挙となった場合、やはり最大の争点は「霞ヶ関症候群」となる気配が濃厚である。首相・麻生太郎が必死に党首決戦、景気対策、給油問題に国民の目を向けようとしているが、いまひとつ盛り上がらないのだ。従って、与党が霞ヶ関の官僚によって結果的に大ダメージを受けるという構図のまま、総選挙突入の方向に...
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2008-10-17 14:10
ノーベル賞受賞は、国威発揚とは無関係
吉田 康彦
大阪経済法科大学客員教授
テレビのワイドショーを見ていたら、キャスターが神妙な顔で、「残念なニュースがあります」と前置きして、「ノーベル物理学賞受賞が決まった南部陽一郎氏は米国に帰化しているので、アメリカ人としてカウントすることになり、日本人受賞者の数が1人減り、4人が3人になりました」という。それを聞いて思わず苦笑、失笑...
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