国際シンポジウム
「トランプ2.0時代の日米関係の将来」のご案内
2025年9月24日
公益財団法人日本国際フォーラム理事長
渡辺 まゆ
この度、日本国際フォーラムは、10月27日(月)に下記要領にて国際シンポジウム「トランプ2.0時代の日米関係の将来」を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
第2次トランプ政権発足以降、国際環境は急速に変化するとともに、従来の秩序や同盟関係のあり方が再検討され始めております。いわゆる「トランプ・ショック」と呼ばれる保護主義的な関税措置の世界的波及は、米国の国際的役割の再定義を促し、日米の貿易・投資関係にも直接的な圧力を与えています。自動車・同部品に関する高率課税は引き下げられたものの、依然として輸出や交渉といった国際経済環境に大きな影響を及ぼしています。とりわけUSAIDの大幅な削減・再編は米国の従来のグローバルな役割を変容させ、同盟国側に不安を生じさせています。こうした動きは、気候変動対応や国際協調の重要性が相対的に低下する形で、日本が得意とする分野にも影響を及ぼすとの懸念を生んでいます。加えて、「価値の同盟」の結束に揺らぎが見られ、同盟関係の在り方自体が変容するリスクが高まっています。
会議では、セッション1「経済安全保障における日米協力の深化」で、貿易・投資・サプライチェーン政策等における協調の可能性を探り、セッション2「揺らぐ『価値の同盟』と岐路に立つ気候変動対策」では、気候変動分野における協力の在り方と「価値の同盟」をめぐる課題を検討します。
本シンポジウムは、当フォーラムの実施する日米共同プロジェクト「非軍事的側面からの日米協力」の一環で開催するものです。プロジェクト最終年度となる今年度のシンポジウムでは、日米のプロジェクトメンバーが一堂に会し、経済、貿易、人の移動、気候変動、メディア等の分野における日米が抱える課題を浮き彫りにし、両国政府への政策提言作成に向けた議論を会場の皆様とともに行ってまいりたいと存じます。
記
1.日 時:2025年10月27日(月)10:00-12:00
2.開催形式:対面とオンライン(Zoomウェビナー)のハイブリッド
(オンライン参加の場合、Zoom開室は9時50分から)
3.開催場所:国際文化会館「講堂」
[所在地] 東京都港区六本木5‐11‐16
[アクセス] https://www.i-house.or.jp/access.html
4.参 加 費:無料
5.使用言語:日本語と英語(日英同時通訳)
6.プログラム >>
7.申込方法:以下のボタンをクリックし、必要事項をご記入ください。
オンライン参加申込者には、前日までにZoomURLをお送りします。
対面でのお申込みについては、定員に達し次第締め切らせていただきます。