公開シンポジウム
「多極秩序の狭間で:日本外交と『狭間国家』の生存戦略」開催のご案内
2025年11月14日(金曜日)
公益財団法人 日本国際フォーラム
理事長 渡辺 まゆ
このたび、日本国際フォーラム(JFIR)の「中露の勢力圏構想の行方と日本の対応:『中央アジア・コーカサス・大洋州・グローバルサウス』の含意」研究会(主査:廣瀬陽子 JFIR上席研究員)は、来る 2026年1月19日(月) に、下記要領にて公開シンポジウム 「多極秩序の狭間で:日本外交と『狭間国家』の生存戦略」 を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
いま、国際社会は戦後秩序の終焉とともに、新たな「多極的構造転換」のただ中にあります。米中対立、ロシアの再浮上、グローバルサウスの台頭、そして中東やユーラシアにおける地域秩序の揺らぎ。これらが複合的に交錯する現代世界は、もはや単一の価値軸や同盟構造では説明し得ない「多重的狭間」の時代に突入しているといえます。
こうした中で、地政学的にも制度的にも大国の狭間に位置する国々、いわゆる「狭間国家」の戦略的行動は、国際秩序の変容を映す鏡として注目を集めております。当フォーラムでは、2023年度より3年計画で外務省補助金事業「中露の勢力圏構想の行方と日本の対応―『中央アジア・コーカサス・大洋州・グローバルサウス』の含意」を実施し、こうした構造変化の中での日本外交の可能性を追究してまいりました。
本シンポジウムは、その最終年度を迎えるにあたり、研究成果の公表と、併せて刊行予定の成果書 『狭間国家の生存戦略』(日本国際フォーラム叢書) の出版を記念して開催するものです。令和の国際秩序において「世界の中の日本」をいかに位置づけ、「狭間国家」としての日本が受動的な翻弄から脱し、能動的に秩序を設計する「架け橋国家」へと進化し得るのか、その道筋を多角的に論じます。
当日は、日本におけるコーカサス地域研究の第一人者である廣瀬陽子教授をはじめ、当該地域の専門家らが一堂に会し、表題のテーマについて縦横に議論いたします。また、出版記念として、ジョージア出身の演奏家を特別ゲストに迎え、音楽を通じて「狭間国家」を考える機会といたします。
つきましては、ご出席希望の方は、1月15日(木)正午までにWebフォームにて当フォーラム宛にその旨をご返信ください。
皆さまからのご応募をお待ちいたしております。
※本シンポジウムは、当フォーラムが令和3年度より実施している、「中露の勢力圏構想の行方と日本の対応:『中央アジア・コーカサス・大洋州・グローバルサウス』の含意」研究会における活動の一環として実施するものであります。
記
1.日 時:2026年1月19日(月)17時から19時まで(開場は16時40分から)
2.会 場:明治記念館「孔雀の間」 >アクセス
3.協 力:グローバル・フォーラム
4.プログラム:
<第一部 シンポジウム>
司 会 高畑 洋平 JFIR常務理事・上席研究員
開会挨拶 渡辺 まゆ JFIR理事長
来賓挨拶 調整中
基調報告 廣瀬 陽子 JFIR上席研究員/慶應義塾大学教授
成果報告 宇山 智彦 北海道大学教授
遠藤 貢 東京大学教授
畝川 憲之 近畿大学教授
ダヴィド ゴギナシュヴィリ 慶応義塾大学SFC研究所上席所員
三船 恵美 JFIR上席研究員/駒澤大学教授
自由討論(参加者全員)
総 括 廣瀬 陽子 JFIR上席研究員/慶應義塾大学教授
<第二部 演 奏>
演 奏 ザザ・ゴグア、ギオルギ・バブアゼ(ジョージア人演奏家)
閉会挨拶 高畑 洋平 JFIR常務理事・上席研究員
詳細pdfはこちらから >>
5.参 加 費 :無料
※定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申込ください。
6.参加申込方法:
下記フォームより(1)お名前、(2)お肩書き、(3)メールアドレスなど、必要事項をご記入の上、
1月15日(木)正午までに当法人宛にご送信下さい。
お申込みいただいた皆様には会合までにメールにて参加証を送信いたします。