公開シンポジウム
「気候変動を遠因とする各種リスクの現状と課題:我々に残された選択とは」開催のご案内
公益財団法人日本国際フォーラム
理事長 渡辺 まゆ
この度、日本国際フォーラム(JFIR)の「気候変動を遠因とする紛争が発生する社会的リスクの評価フレームワークの構築」研究会(主査:関山健京都大学教授)は、来る11月7日(木)に公開シンポジウム 「気候変動を遠因とする各種リスクの現状と課題:我々に残された選択とは」を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
気候変動がもたらす異常気象、自然災害、海面上昇などの環境変化は、複雑な因果のプロセスを経て、時に反政府暴動、民族紛争、内戦、さらには国家間の衝突につながる危険があると考えられています。しかし、気候変動による異常気象や自然災害は、必ずしも紛争に結びつくわけでもありません。異常気象や自然災害と武力紛争とは、特定の社会条件下において、稀に結びつくものと指摘されております。例えば、2007年から2009年に中東地域を襲った深刻な干ばつは、シリアでは内戦発生に影響したと多くの研究で指摘されている一方で、その南隣ヨルダンでは内戦を招いていません。このような事例から、同じような異常気象や自然災害に晒された社会でも、一方は紛争に至り、一方はそうならないことがあります。
以上の問題意識を踏まえ、本研究会では、気候変動によって激甚化・頻発化が予想される異常気象や自然災害が民族間・集団間の武力紛争を招く社会的条件を明らかにすることで、そうした紛争リスクの評価や予測を可能とする分析フレームワークの構築を試みております。
そこで、本シンポジウムでは、本研究会がこれまで行ってきた研究活動の成果を披露するとともに、表題のテーマについて、皆様とともに縦横に議論できればと考えております。
つきましては、ご出席希望の方は、11月5日(火)正午までに以下申込フォームにてお申し込みください。
皆さまからのご応募をお待ちいたしております。
記
1.日 時:11月7日(木)18時~19時半(オンライン形式)(Zoom開室は17時50分から)
2.開催形式:ZOOMウェビナーによるオンライン配信
3.言 語:日本語
4.プログラム:
司 会 高畑 洋平 JFIR常務理事・上席研究員
基調報告「気候変動を遠因とする紛争」
関山 健 京都大学教授
リードコメント
「渇水地域・中東地域研究の視点から」
錦田 愛子 慶応義塾大学教授
「気候変動と移住の観点から」
前川 美湖 笹川平和財団主任研究員
「紛争回避と適応能力ースウェーデンの事例から」
髙橋 若菜 宇都宮大学教授
質疑応答(参加者全員)
総 括 関山 健 京都大学教授
5.参加費:無料
※定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申込ください。
6.参加申込方法:下記フォームより(1)お名前、(2)お肩書き、(3)メールアドレスなど、
必要事項をご記入の上、11月5日(火)正午までに当法人宛にご送信下さい。
お申込みいただいた皆様には会合までにメールにて参加用URL等の詳細を
送信いたします。