※今次サミットは、2022年8月13日に行われた軽井沢サミット「ウクライナ戦争を知る・考える」に続く、第二弾である。黒海(Black Sea)地域は、欧州とアジアを結ぶ東西回廊(シルクロードも古代の交易路)と、ロシアと中東を繋ぐ南北回廊が交差する、ユーラシア大陸の十字路であり、歴史的に、物流・交通・エネルギー・軍事といった多方面の利益が絡み合う要衝の地である。日本国際フォーラムおよびグローバル・フォーラムは、その戦略的重要性に早くから注目し、2005年よりこの地域との研究交流を続けてきた。今日、ロシアのウクライナ侵略戦争が続くなか、この地域が抱える課題や可能性を多角的に考えることは、一層重要であり、今次サミットでは、地政学的な意義に加え、文化的な魅力にも光をあて行った。