国際シンポジウム
「変容する太平洋島嶼地域秩序 ―豪州、中国、およびインドの戦略から読み解く―」開催のご案内
公益財団法人日本国際フォーラム
理事長 渡辺 まゆ
この度、日本国際フォーラム(JFIR)は、7月11日(木)に下記要領にて国際シンポジウム「変容する太平洋島嶼地域秩序―豪州、中国、およびインドの戦略から読み解く―」を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
近年、太平洋島嶼地域は、存在感を強める中国と、それを抑制しようとする西側諸国が互いに太平洋島嶼諸国の取り込みを図るせめぎあいの場として注目を集めています。同地域の秩序は、第二次世界大戦以降、旧宗主国であるANZUS諸国(米豪NZ)と脱植民地化を遂げた太平洋島嶼国との密接な関係の上に築かれ、太平洋島嶼国の経済は、西側諸国に大きく依存してきました。ところが、経済的・軍事的に目覚ましい成長を続ける中国による太平洋島嶼国への経済援助が拡大し、相対的に西側諸国への依存度が低下するに伴い、強い反発姿勢を見せる国も現れるようになりました。
太平洋島嶼地域が大国間競争の舞台に変貌をとげるなかで、その「当事者」たる太平洋島嶼国の眼には、このせめぎあいはどのように映っているのか、同地域秩序の変容に大きく影響を与えうる豪州、中国は、島嶼国に対していかなる戦略を有しているのか、また、近年、同地域への関心を高めつつあるインドはどのような戦略を有しているのか、本シンポジウムではこれらの問いについて考えてまいりたいと思います。
以上の問題意識を踏まえ、今回は、日本国際フォーラムの在外研究員として着任したトーマス・ウィルキンズ豪シドニー大学准教授、プリメシャ・サハ印オブザーバーリサーチ財団研究員、そして中国外交の専門家として三船恵美駒澤大学教授、太平洋島嶼地域研究の専門家として畝川憲之近畿大学教授をお迎えし、皆様とともに徹底討論できればと考えております。
司会は当フォーラム研究主幹の伊藤和歌子が担当いたします。
記
1.日 時:2024年7月11日(木) 14時30分から16時まで(開場は14時10分~)
2.会 場:国際文化会館「講堂」(東京都港区六本木5‐11‐16)【地図】)
3.参加費:無料
4.使用言語:日英同時通訳
5.プログラム >>
6.申込方法:下記フォームよりお名前、お肩書、メールアドレスなど、必要事項をご記入の上、7月9日(火)正午までにお申し込みください。お申込みいただいた皆様にはご登録されたメールアドレス宛に当日の参加証を送信いたします。参加証は、印刷あるいはスマートフォンに保存していただき当日受付でご提示ください。
なお、会場収容能力を超える応募がある場合には、先着順で締め切らせて頂くこともあり得ますので、予めご了承ください。