JFIR公開ウェビナー
「領土・主権をめぐるリベラルな国際秩序への挑戦と日本の対応」 のご案内
公益財団法人日本国際フォーラム理事長
渡辺 まゆ
この度、日本国際フォーラム(JFIR)は、3月6日(水)に下記要領にて公開ウェビナー「領土・主権をめぐるリベラルな国際秩序への挑戦と日本の対応」を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
2022年のロシアによるウクライナ侵略以降、ルールを基盤とするリベラルな国際秩序は一層の深刻な危機を迎えています。この国際秩序の動揺への危機感は、今や国際社会全体を覆っています。とりわけ深刻な問題としては、プーチン大統領の発言から、ウクライナが自らの「裏庭」であるという勢力圏構想の発想により、ウクライナ南・東部が領土保全の危機に瀕していることや、東シナ海・南シナ海をめぐって、中国は主権や権益の問題等で強硬な主張と行動を繰り返していることが挙げられます。我が国周辺に目を転じても、日本の領土・主権や海洋権益が脅かされる事例には枚挙にいとまがありません。
このような危機的状況において、リベラルな国際秩序再興に向けて極めて大きな力となりうるのが、日本の提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想です。このことから、既存の国際秩序を揺るがす領土・主権をめぐる情勢において、日本が国際的な議論を主導すべき立場にあるといえましょう。
以上の問題意識に基づき、今次ウェビナーでは、世界各地で国際秩序が揺らぐなか、領土・主権をめぐる諸問題について、改めて国際秩序をめぐる国際的議論を整理するとともに、今後の課題等について議論してまいりたいと思います。そこで今回は、中国の海洋戦略、国際海洋法、インド太平洋地域の安全保障の専門家を日本・欧州・豪州それぞれの国・地域からお迎えし、皆様とともに徹底討論できればと考えております。
当日のモデレーターには、リベラルな国際秩序をテーマに、日本外交にも目配りされつつ長年ご研究に取り組まれ、「領土・主権をめぐる内外発信に関する有識者懇談会」委員として、日本の対外発信の状況にも精通しておられる細谷雄一日本国際フォーラム上席研究員/慶應義塾大学教授をお迎えいたします。
報告者として、欧州よりルイス・シモン(Luis Simón)ブリュッセル⾃由⼤学安全保障・外交・戦略研究所(CSDS)所長、豪州よりトーマス・ウィルキンズ(Thomas Wilkins)シドニー大学准教授、日本より益尾知佐子九州大学教授および石井由梨佳防衛大学校准教授が登壇します。
記
1.日 時:2024年3月6日(水) 20:00 - 21:30
2.開催形式:オンライン(Zoomウェビナー)(Zoom開室は19時55分から)
3.参加費:無料
4.使用言語:日本語・英語(日英同時通訳)
5.プログラム
6.参加申込方法:下記フォームよりお名前、お肩書、メールアドレスなど、必要事項をご記入の上、
3月5日(火)正午までご送信ください。
お申込みいただいた皆様には、会合当日朝までにメールにて参加用URL等の詳細を送信いたします。