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2017-03-10 11:24
(連載2)官邸は対露政策の不合理を自覚すべき時だ
袴田 茂樹
日本国際フォーラム評議員
第2の日露の首脳会談後の動きだが、筆者に理解できないことが幾つかある。そもそも安倍首相の「新アプローチ」の論理が理解できない。また、首脳会談の「成果」としての北方4島の共同経済開発の合意も、首脳会談後のロシア側の態度を見ていると、ますます不可解の感を深くする。まず平和条約問題に対する「新アプローチ...
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2017-03-09 20:07
(連載1)官邸は対露政策の不合理を自覚すべき時だ
袴田 茂樹
日本国際フォーラム評議員
日本に厳しい発言を続けてきたトランプ氏であるが、この2月に安倍首相を迎えてゴルフだけでなく幾度も食事を共にし、米大統領としては異例の厚遇をした。会談では心配された経済問題も封印して、ペンス副大統領と麻生副首相の経済対話にも同意した。やはり日本側に懸念を抱かせた安全保障問題では、とりあえず「100点...
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2017-03-08 07:32
まず「準先制攻撃能力」で北に対応すべきだ
杉浦 正章
政治評論家
米CNN放送によると、トランプ米大統領は「金委員長は正気でないのか、抜け目のない戦略家なのかを見極めようとしている」のだという。トランプにしてはいいところを突いている。確かに金正恩の正体は分からないが、興味深い話がある。それは金正日の元専属料理人、藤本健二(仮名)の発言だ。昨年4月に再訪した北朝鮮...
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2017-03-07 10:48
プーチン政権は2024年まで続く
飯島 一孝
ジャーナリスト
ロシアの次期大統領選は来年3月に行われる見通しとなり、プーチン大統領の事実上の4期目当選が早々と確実視されている。当選すればさらに6年、つまり2024年5月まで大統領として君臨することになる。今の情勢では、プーチン政権が次期大統領の任期が切れる2024年まで続くのは間違いないだろう。プーチン氏は2...
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2017-03-07 06:31
“森友学園疑惑”は「安倍勝利」が確定
杉浦 正章
政治評論家
要するに、問題の核心は、朝日を中心とするマスコミがあたかも大疑獄が隠れているかのように報道してしまったということにある。とりわけマスコミの多くが、「大きな政治の力が作用した」とあたかも首相・安倍晋三が背後にいて操作しているかのような邪推をしたことにある。昭恵夫人が森友学園の名誉校長に祭り上げられて...
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2017-03-02 06:34
グローバリズムの否定で「強い米国」は無理
杉浦 正章
政治評論家
議会のしっぺ返しがブーメランとなって帰ってくることを予感させるトランプの施政方針演説であった。CNNの調査では米国民は8割が好感を持って迎えたが、感情に訴える“演出”に惑わされたに違いない。総じて米国民は人がよい。トランプ演説の内容を精査すればするほど、アンチ・グローバリズムの保護主義と唯我独尊が...
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2017-03-01 23:59
「アメリカ第一主義」という危険思想
河村 洋
外交評論家
先の選挙運動を通じて、ドナルド・トランプ大統領は外交政策のキーワードとして「アメリカ第一主義」を強調してきたが、それはアメリカの同盟国の間で懸念を呼んだ一方で、ロシアや中国は西側優位の世界秩序の転覆を積極的に模索するようになり、イランや北朝鮮はワシントンの新政権を試している。国民国家が自国民と自国...
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2017-03-01 06:50
“米中連携”のカギは米国が握る
杉浦 正章
政治評論家
韓国民全員を殺傷してもあまりある化学兵器を保有する北朝鮮が、これを金正男暗殺に使ったことが、金正恩の大誤算になりつつある。事件がピストルや刃物であったら、衝撃はより少なかったであろうが、原爆に匹敵する殺傷力を持つVX兵器をあえて暗殺に使ったことは、金正恩が、禁断の領域に踏み込んだことを意味している...
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2017-02-28 06:58
トランプは記者魂の根幹に触れている
杉浦 正章
政治評論家
「これがメディアへの弾圧の始まりかどうかの判断は急がなくてもいい」と、ホワイトハウス記者会会長のジェフ・メイソンは落ち着いている。同記者会の一部に台頭している報道官の記者会見ボイコット論にはくみしないという。ということはどういう状況かと言えば、トランプ政権対メディアの戦いが早くも佳境に入っている、...
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2017-02-27 10:43
北朝鮮「テロ支援国家」に再指定を
鍋嶋 敬三
評論家
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2月13日、マレーシアで猛毒VXによって暗殺された事件は、北朝鮮の関与がマレーシア警察の捜査で濃厚になった。トランプ米政権は「テロリズム支援国家」に北朝鮮を再指定すべきである。北朝鮮が自ら実行を認めた日本人拉致事件もテロ行為である。再指定による制裁...
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2017-02-25 09:16
ブレミアム・フライデーへの疑問
肥後 小太郎
団体役員
2月24日金曜日、政府主導で消費拡大を主眼とする「ミレミアム・フライデー」の運用が開された。短時間労働が政治の美談とされている。しかし、極端な労働時間短縮が国内消費の拡大に直結するとは思えない。単なるデスク・プランであり、言葉を言い換えれば「バーチャルの政策」と映る。
その根拠だが、午後3...
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2017-02-24 13:06
フィリピン沖海賊の政治学
山崎 正晴
危機管理コンサルタント
2月に入っても、フィリピンのスールー諸島周辺海域での海上誘拐行為(マリタイム・キドナップ)に沈静化の兆しは見られない。2017年2月19日18時頃、インドネシアからフィリピンに向けセメントを満載して航行中のベトナム船籍の貨物船「GIANG HAI」(2,875総トン)が、フィリピン南部タウィタウィ...
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2017-02-24 11:12
トランプ大統領の中東政策の危うさ
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
先日はイスラエルのネタニヤフ首相とトランプ米大統領が、ホワイトハウスで会談した。伝えられるところによると、トランプ大統領はこれまでアメリカがパレスチナ問題でとってきた態度を大きく変える見解を示したという。これまでの常識は、イスラエルとパレスチナ自治区が共に存在することを目指す「国家共存」だったが、...
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2017-02-23 11:09
「共謀罪反対」は時代遅れ
赤峰 和彦
自営業
「組織犯罪処罰法改正案」の審議が始まりました。この法案に民進党や共産党などの野党が猛反発をしています。社会の秩序を脅かすテロとその準備行為を取り締まるのは当然ですが、反対する人たちは、「治安維持法の繰り返し」「監視社会になる」などとして、この法案が成立すると人権が侵害され、自由のない社会になると主...
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2017-02-23 05:21
「君側の奸」バノンを潰すか、トランプ政権が潰れるか
杉浦 正章
政治評論家
古くは孝謙天皇の寵愛を受けた弓削道鏡か、それともロシア帝国崩壊の一因をつくった怪僧ラスプーチンか。どうもトランプの懐深く入り込んだスティーブン・バノンの有様を観察すると、その種の陰謀請負人のような感じがする。とりわけトランプがホワイトハウスになかった首席戦略官の地位を与えた上に、国家安全保障会議(...
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2017-02-21 06:50
安倍は敵基地攻撃能力保持を決断する時だ
杉浦 正章
政治評論家
「疾きこと風の如く」は、今金正恩のお家芸だ。ミサイルと核兵器の開発で孫子の兵法を実践しつつある。叔父殺しに次いで異母兄を殺りくして、狂気の独裁者の本性を現し、ミサイルと原爆小型化は佳境に入った。これに対して日本の防御態勢は整いつつあるものの、同時多発の飽和攻撃に耐えられるのか。一発でも撃ち漏らせば...
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2017-02-20 19:10
今回の日米首脳会談を高く評価する
赤峰 和彦
自営業
安倍総理はトランプ大統領から異例の歓待を受け、日米の強固な関係が再確認されました。多くの国民の「安倍さんに頑張ってほしい」という期待に応えた訪米となったようです。また、野党議員や一部のメディアの評価とは裏腹に、国民の支持はNHKの最新の世論調査でもポイントを上げています。
トランプ大統領に...
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2017-02-18 16:27
長寿社会での高齢者の身の処し方
熊谷 直
軍事評論家
ダボス会議の議論をTVで見ていたところ、西暦2000年ごろに生まれた私の孫の日本人世代は100歳以上の長命者が普通になるとのこと。そうなると、今のような年金生活ができるものは85歳以上ということになる。しかし、社会が変わり年金の仕組みそのものが大きく変わると予想されるので、孫たちにはその心得を十分...
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2017-02-17 06:08
金正恩の「狂人理論」政治が佳境に入った
杉浦 正章
政治評論家
カインの末裔(まつえい)とは、旧約聖書に登場する兄弟殺しという人間の罪深さを諭すものである。アダムとイヴの息子の兄カインが、弟アベルを殺害した神話だ。有島武郎が同名の小説を書いている。日本の古事記にも海幸彦と山幸彦の骨肉の争いがあるが、最終的には兄と弟は仲直りした。しかし、兄源頼朝が弟義経を殺害し...
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2017-02-15 06:17
安倍は朝日に「勝った」、トランプはNYTに負けた
杉浦 正章
政治評論家
首相・安倍晋三とトランプの会談を評して、前原誠司が「猛獣に従うチキン」と評すれば、脇から後藤祐一が「ポチだ!」と野次る。前原は続いて「近づきすぎるとリスクがある」と指摘した。民主党は誰が見ても成功裏に終わった日米首脳会談をこの程度にしかとらえられない政党であったか。猛獣にチキンは従わない。逃げる。...
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