国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2008-08-27 12:12

(連載)米新戦略に対応する日本の戦略はあるか?(1)

鍋嶋敬三  評論家
 米国が7月末発表した「2008年国防戦略」は、国際テロ組織アルカイダに指導される過激派テロとの長い戦争に勝つことを、米国の中心的な戦略目的に掲げた。もう一つの特徴は、単独行動主義から協調主義への路線転換である。米国内にあっては、国防総省だけでなく、関係省庁を挙げての協力体制、対外的には同盟国、友好...▶続きはこちら
2008-08-26 18:53

「Atoms for Peace」の再来か?

秋山信将  一橋大学准教授
 先日、国際原子力機関(IAEA)理事会が、IAEAとインドとの間の保障措置協定を承認した。これによって、インドが原子力協力を受けるまでの道は、原子力供給国グループ(NSG)がNPT未加盟国との原子力取引を禁じた規則を改正するという障害を残すのみになった。米国に限って言えば、米国議会において米印二国...▶続きはこちら
2008-08-25 08:21

「和戦両面」の陽動作戦に出た麻生

杉浦正章  政治評論家
 「福田・麻生密約説」は噴飯ものだが、「ポスト福田」の動きは加速している。自民党幹事長・麻生太郎の応援団から「福田批判」や「麻生待望論」が次々に打ち出されるに至っている。問題はこれらの発言が独自行動か、麻生が絡んだ仕掛けなのかだが、明らかに絡んでいるようだ。麻生は、福田が政権を投げ出した事態に備えて...▶続きはこちら
2008-08-22 17:30

欧米流の名前表示に異議あり

吉田康彦  大阪経済法科大学客員教授
 北京オリンピックもまもなく閉幕するが、テレビ中継で国際試合を見るたびに違和感をおぼえることがある。日本人選手の名前の表記法だ。なぜ欧米流あるいはキリスト教徒流にファースト・ネーム、次いでファミリー・ネームという風に逆にしなければならないのか。中国、韓国、北朝鮮など他の東アジア諸国の選手は、皆まず姓...▶続きはこちら
2008-08-20 07:59

「福田・麻生密約説」の“噴飯度”

杉浦正章  政治評論家
 永田町にまことしやかに流れている「福田・麻生禅譲密約説」ほど噴飯ものの話はない。首相・福田康夫が麻生太郎との会談で、「自らの手で解散はしない」と選挙前に麻生太郎に政権を禅譲する約束をしたというものだ。古来禅譲密約説は譲る側に政局を動かす力があって流されるものだが、低空飛行を続けている福田にその力は...▶続きはこちら
2008-08-18 10:34

秋の日中韓首脳会談の開催に期待する

角田勝彦  団体役員・元大使
 北京オリンピックは、ほぼ順調に3分の2の日程を消化した。この分では主催国中国は、金メダル獲得競争でも米国に優って、「成功」を宣言できそうである。チベット問題などでぴりぴりしていた開幕前に比べ、対外関係でも、ゆとりが生じよう。中国製ギョーザ中毒事件に関し、中国政府が国内での中毒事件の発生を7月我が国...▶続きはこちら
2008-08-18 09:48

北朝鮮の核開発の欺瞞性

大藏雄之助  評論家
 早ければ8月11日にもあるとされていたアメリカの北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除は、北朝鮮側の核開発に関する報告が十分でないために当面延期されたが、いずれにしても北朝鮮が核保有政策を放棄することはあるまい。あの国が抜本的に体制を変更しない限り、食糧不足を初めとする経済的な諸難題は解決しないから、...▶続きはこちら
2008-08-18 07:58

麻生政治で自民党は「外交・安保」票も失う

杉浦正章  政治評論家
 自民党立党以来の「外交・安保」政策がぐらついている。幹事長・麻生太郎の臨時国会における重要課題の選択は、消極的な公明党に配慮して、「給油」継続のためのテロ特措法案にないように見える。「外交・安保」政策は、最後に残った自民党支持票のコア部分に当たるが、その支持票までも失いかねない流れだ。草葉の陰で祖...▶続きはこちら
2008-08-14 12:22

「温室効果ガス排出規制が唯一の温暖化対策」でよいのか?

浅野 勇樹  大学院生
 近年、地球温暖化の防止は人類喫緊の課題であるとされ、過日の洞爺湖サミットにおいてもその最大のテーマとされた。しかし、現在の人類のこの問題への取り組みは、あまりにも温室効果ガスの排出規制対策のみに依存し、視野狭窄症に陥っているのではないか。地球温暖化と温室効果ガスの因果関係には未解明の点が多い。IP...▶続きはこちら
2008-08-13 08:40

「将来の労働力不足」は大きな誤解

塚崎公義  久留米大学准教授
 7月28日付け本欄への大蔵雄之助氏の投稿「年限を定めて外国人の入国就労を認めるべし」(694号)に異論がある。与党のプロジェクト・チームも外国人労働者短期就労制度の創設に取り組んでいるようだが、これは大問題である。そもそも「将来の労働力不足に備える」という目的自体が、大きな誤解に基づいていることを...▶続きはこちら
2008-08-12 12:51

グルジア紛争で問われる国際社会のロシアへの対応

西村 洋治  団体職員
 今朝の新聞報道によると、ロシア軍は紛争対象地域の南オセチアを越えてグルジア本土への攻撃を開始したという。「いよいよ(ロシア流のやり方が)始まったか」という感じで、私はこのニュースを受け取った。ロシアは、グルジアの南オセチア自治州の住民の大半に一方的にロシア国籍を与えておいて、今回のグルジアの南オセ...▶続きはこちら
2008-08-10 14:04

「ロシア・グルジア紛争」は、「戦争」ではない

伊藤憲一  日本国際フォーラム理事長
 北京で「平和の祭典」であるオリンピックが開幕したその8月8日に、グルジアとロシアの間では武力衝突が発生し、8月10日現在戦火は拡大している。各紙はおしなべて「グルジア紛争」「南オセチア紛争」などと、「紛争」という言葉を使っているが、一部には「戦争」という言葉を使っている新聞もある。明らかに混乱が見...▶続きはこちら
2008-08-08 22:55

再説「大学教育への文部科学省の介入を排除せよ」

鈴木智弘  信州大学経営大学院教授
 本年2月7日付けの本欄に「個性をつみ取る日本の大学教育:大学教育への文部科学省の介入を排除せよ」と題する寄稿(523号)をした。文部科学省が「教育の質の保証」「学士力」と称して、大学に初等中等教育と同じような「指導要領」を押しつけようとしていることへの危惧を表明したものである。ところが、その後福田...▶続きはこちら
2008-08-07 08:10

首相は、ギョーザ事件で「隠ぺい」を重ねるな

杉浦正章  政治評論家
 天網恢々疎にして漏らさずである。ギョーザ事件の中国発生に関する読売新聞の国際的スクープは、まさに「新聞協会賞」ものであろう。政府が公表しなかったことを野党は「隠ぺい」として追及する方針であり、改造新内閣早々に国民の信頼も大きく揺らいだ。政府がこれ以上正確な内容の公表を遅らせたり、「決着はオリンピッ...▶続きはこちら
2008-08-06 09:37

領土問題をめぐる政府の「事なかれ主義」は国益を損なう

鍋嶋敬三  評論家
 米政府機関の地名委員会が7月末、竹島(韓国名・独島)の帰属先を「韓国」から「主権未指定」に変更したが、韓国の猛反発を受けてブッシュ大統領がライス国務長官に再検討を指示、地名委のサイトは再び帰属先を「韓国領」に戻した。8月5、6両日のブッシュ大統領訪韓を控えた政治的配慮とされるが、日本の立場を無視し...▶続きはこちら
2008-08-05 16:36

(連載)福田・麻生体制での解散必至(2)

杉浦正章  政治評論家
 痛快なのは小泉内閣で改革を断行した前内閣府特命担当相・竹中平蔵の怒り心頭に発した発言だ。竹中は口を極めて、「改革反対内閣。官僚大好き内閣。増税大好き内閣」と批判したが、さすがに学者であっても、政治家ではない。怒れば怒るほど自分の敗北が浮き彫りになることを知らない。竹中は勢い余って、改造人事で切られ...▶続きはこちら
2008-08-04 13:41

この困難な時期に政局をもてあそぶな

角田勝彦  団体役員・元大使
 あるテレビ番組で町村官房長官も嘆いていたが、8月1日の福田内閣改造に関する緊急全国世論調査は、電話方式とはいえ、次のように各紙に差がありすぎて、世論調査そのものの信憑性に疑問を投げかけるものであった(今回調査は、日経のみ8月4日、他は3日実施。前回調査は、日経のみ6月、他は7月実施)。

 読...▶続きはこちら
2008-08-04 08:03

(連載)福田・麻生体制での解散必至(1)

杉浦正章  政治評論家
 パソコン用語で「リセット」という言葉がある。動作状態を初期状態に戻すと言う意味だが、首相・福田康夫も、ようやく自民党と内閣をリセットした。麻生太郎を幹事長に据えた重厚実務型で、予想以上の布陣である。与謝野馨の経済財政相も目玉だ。やればできるものだ。福田は、明らかにこの体制で自らの手による解散総選挙...▶続きはこちら
2008-08-01 13:26

“鹿を逐う”中国のシーパワー

秋元一峰  海洋問題研究者
 2007年4月から、中国の海洋進出を危惧する投稿を続け、警鐘を鳴らしている。“鹿を逐う”は、中国の故事「中原に鹿を逐う」を踏まえ、「覇権を追求する」の意味である。中国のシーパワーの狙いを表現したつもりである。去る7月11日、中国の砕氷船「雪龍」が北極海科学調査のために上海を出港した。「雪龍」による...▶続きはこちら
2008-07-31 08:08

いったい日本は、この首相で大丈夫なのか

杉浦正章  政治評論家
 アイデアが先行して首相のリーダーシップに欠けると、我が国の政策はこうなるという典型が「5つの安心プラン」であろう。首相・福田康夫としては政権浮揚と総選挙をにらんで乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負に出たつもりだろうが、結果は官僚の作文の網羅。まるで「出ると、負け」を証明してしまったようなものだ。こ...▶続きはこちら
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