国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2008-10-08 18:40

ジレンマの米「核不拡散」戦略

鍋嶋敬三  評論家
 米国は核戦力を同盟関係の維持とともに核不拡散のため不可欠なものととらえている。しかし、米印原子力協定による核拡散防止条約(NPT)体制の空洞化、テロリスト・グループへの核拡散の危険が高まり、米国の核不拡散戦略はジレンマに陥っている。国防総省とエネルギー省が9月にまとめた「21世紀における国家安全保...▶続きはこちら
2008-10-08 07:47

朝日新聞は「不偏不党」を掲げる自らの「綱領」を逸脱している

杉浦正章  政治評論家
 実に朝日新聞の影響力は大きい。社説が「この状況こそ政治空白」と書けば、民放テレビのコメンテーターらはおうむ返しに「今が政治空白」と繰り返す。その朝日が、選挙が近づくと、自社の綱領にある「不偏不党の地に立って言論の自由を貫き・・」からなぜか抜け出て、明らかに民主党寄りになる。一昔前は社会党寄りになっ...▶続きはこちら
2008-10-07 19:15

100年前の英国を想起させる今日の米国の苦境

坂本正弘  日本戦略研究フォーラム副理事長
 10月6日のニューヨーク市場のダウ工業株平均は大きく下げ、1万ドルを割り、1930年代の大恐慌の再来論が強くなっているが、筆者は国際システムとしては19世紀末から20世紀初頭の状況に似ていると考える。確かに、1929年に始まったニューヨーク株式の低下は米国のみならず、特に欧州諸国の金融不安を強めた...▶続きはこちら
2008-10-07 12:34

金融機関救済のための公的資金投入について思う

入山映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 金融機関救済のための公的資金投入が、選挙を控えた米国下院で否決された。ホワイトハウスは若干の修正を加えて今度は上院で可決に持ち込んだ。銀行のために国費を投入するのには世論の反発が強いのは、洋の東西を問わないものだと思う。いまさら古証文を引っ張りだして旧傷を思い起こしても仕方がないが、日本でもバブル...▶続きはこちら
2008-10-06 07:48

民主党政権が成立すれば、こうなる

杉浦正章  政治評論家
 自民党独自の世論調査で「惨敗」の数字が出た。帝国データバンクの調査でも次期衆院選での政権交代を「必要」と考える企業が48.2%に達した。産業界でも政権交代への期待が膨らんでいることが分かる。早期解散なら民主党政権ができる可能性が強まっているが、代表・小沢一郎の政権構想からは今ひとつどのような政権と...▶続きはこちら
2008-10-02 20:53

緊急に医療安全調査委員会を設置せよ

大藏雄之助  評論家
 高年齢になってから、まだ元気なので何か社会に貢献できることはないかと考えた。肉体的なボランティアは途中で倒れたりするとかえって周りに迷惑を掛ける恐れがある。窮極役に立つ仕事は医業であると思って、国立大学医学部の社会人編入試験を受けることにした。ところが、「気力、体力、記憶力が確かならば、年齢を問わ...▶続きはこちら
2008-10-01 16:31

日米戦争の責任は日本だけにあるのか

田久保忠衛  杏林大学客員教授
 シンクタンク研究員の柳田孝二氏が「『北東アジア安保機構』反対論に反対」の一文を書き(『東アジア共同体評議会会報』2008年秋季号)、私の意見に反対を唱えているが、事実関係に誤りがあるので、指摘しておきたい。柳田氏は「日本の孤立化は、ワシントン体制の約束事を日本が悉く破ったからであって、日英同盟を失...▶続きはこちら
2008-10-01 16:23

所長だより:国家戦略研究会第3回定例研究会について

村上正泰  日本国際フォーラム所長
 日本国際フォーラムはいろいろな活動をしておりますが、その要にいる人間のひとりとして、その活動内容をできるだけ分かりやすい言葉で、広くフォーラム内外の皆様にお伝えする努力をすべきではないかと考え、今回を第1回として、今後ときどき気の向くままの言葉足らずのものになるかもしれませんが、私の所感のようなも...▶続きはこちら
2008-10-01 07:42

与野党は一時政治休戦すべきだ

杉浦正章  政治評論家
 米国発の金融危機は、折りから解散含みの日本の政局を直撃、少なくとも緊急経済対策である補正予算を成立させずに解散・総選挙の選択はなくなった。確かに大恐慌以来の事態を招きかねないとの指摘が現実味を帯びているなかで、党利党略に走っているときではない。国益擁護の基本線に立ち返り首相・麻生太郎も与野党もこの...▶続きはこちら
2008-09-30 07:34

小沢は、麻生質問への“答弁責任”を果たせ

杉浦正章  政治評論家
 首相・麻生太郎の所信表明演説を今は亡き名人・古今亭志ん朝の落語のように聞き入った。独特の節回しで分かりやすく、実にうまい。対立点の際だたせ方も、前首相の官僚作文棒読み型ではなく、身についた表現だ。民主党代表・小沢一郎に対して繰り出した5回連続のパンチは、まさにけんか腰の「果たし状」である。野党を「...▶続きはこちら
2008-09-29 20:35

解散・総選挙は、やるべき仕事をした上で

角田勝彦  団体役員・元大使
 9月28日の中山国交相の在任5日での引責辞任は、発足したばかりの麻生政権の早期解散・総選挙戦略に変更をもたらすかも知れない。自民党には打撃であったが、災いを福に転ずる心構えで、自民党はこの際政権与党として「安全・安心」確保のための国会での責任を果たすべきである。総選挙後予想されるのは、政局の混迷で...▶続きはこちら
2008-09-28 12:29

(連載)吉田茂はチャーチルでなくチェンバレンを評価していた(4)

山田禎介  ジャーナリスト
 1980年代の現皇太子殿下の留学渡英の際、ウィンザー城での歓迎食事会の席でエリザベス皇太后は、第2次大戦での王室戦利品である日本の小太刀と皇太子殿下を同列にする言葉を口にして、周囲をあわてさせたという。この小太刀はウィンザー城に飾られていたもので、日本敗戦の第2次大戦終結時に東南アジアで降伏した日...▶続きはこちら
2008-09-27 13:01

(連載)吉田茂はチャーチルでなくチェンバレンを評価していた(3)

山田禎介  ジャーナリスト
 チャーチル・ファンは、日本をターゲットにするかれの戦略外交をどう受けとめるだろうか。第2次大戦中日本の公使館は、ロンドンと至近の中立国アイルランドのダブリンにあったが、アイルランドに外交的脅しをかけて、その退去を実現し、ルーズベルトに恩を売ったのが、チャーチルだった。英米という大西洋社会の国益をか...▶続きはこちら
2008-09-27 12:53

(連載)大統領選挙にブラッドレー現象はあるか(2)

梨絵サンストロム  ジャーナリスト
 過去10年間にブラッドレー的影響は激減しているが、オバマが大統領選挙の候補に確定してから、メディアはまた人種差別、偏見を取り上げるようになった。人種差別問題はもっとも危険な放射能で、誰も触れたがらない。ことにオバマと対するマケイン側では、黒人問題を徹底した禁句にしている。現在アメリカでは黒人を黒人...▶続きはこちら
2008-09-26 13:42

(連載)吉田茂はチャーチルでなくチェンバレンを評価していた(2)

山田禎介  ジャーナリスト
 意外な返答に戸惑う高坂に対し、吉田は「ミュンヘン協定でヒトラーに譲歩し、暫定平和が保たれたことで、英米は第2次大戦への準備ができた。ヒトラーとの会談が決裂し、開戦となっていたら、英国はたちまちナチスに蹂躙された」という趣旨の説明を加えた。吉田は1930年にイタリア大使、36年から39年までは駐英大...▶続きはこちら
2008-09-26 08:48

(連載)大統領選挙にブラッドレー現象はあるか(1)

梨絵サンストロム  ジャーナリスト
 1982年トム・ブラッドレーが、ジョージ・デュクメージャンとカリフォルニア州知事選を争った。当時ブラッドレーは民主党員の黒人で人気のあるロスアンジェルス市長、デュクメージャンは共和党員の白人でカリフォルニア州司法長官であった。投票日の1ヶ月前から有権者を対象にして実施された世論調査では、ブラッドレ...▶続きはこちら
2008-09-26 07:52

稚拙で危険な朝日新聞の解散日程断定の報道

杉浦正章  政治評論家
 政局の流れは事実上「与野党話し合い解散」の方向に動きつつあるが、一連の政局報道で多くの報道機関が、国民生活に影響の大きい解散・総選挙の時期を間違って報道したのは問題がある。とりわけ朝日新聞は「10月26日投票」と断定して、首相・麻生太郎から2度にわたってクレームをつけられている。背景には解散権者で...▶続きはこちら
2008-09-25 11:30

(連載)吉田茂はチャーチルでなくチェンバレンを評価していた(1)

山田禎介  ジャーナリスト
 麻生太郎首相が誕生したのに伴い、麻生氏の祖父吉田茂に、歴史を超えて、再びスポットライトがあたっている。外交官出身の政治家吉田茂の生きた時代と現代は大きく違う。だが吉田の経験した時代の重大な局面での政治指導者の舵取りとその結果は、現代も語り継がれる。たとえば、第2次大戦の遠因である対ナチス宥和政策、...▶続きはこちら
2008-09-24 23:55

金融派生商品は保険派生商品でもある

四条秀雄  不動産業
 デリバティブというのは、金融派生商品という和訳がついていますが、調べてみると、これはリスクの再配分機能商品というようなことがその本質であるようです。私達一般人が連想するような預貯金や株のようなものとは違います。むしろ、保険の範疇に入るものだと思います。日本人の金融という概念には、増加しそうなものの...▶続きはこちら
2008-09-24 07:40

全くの伯仲状態の党首決戦

杉浦正章  政治評論家
 まさに最終的な党首決戦の様相である。麻生太郎対小沢一郎の決戦がとりわけ際だつ背景には、耐久年数が限界に来たとも言える政府・与党側が、麻生の個人人気に頼らざるを得ず、民主党も選挙に強い小沢神話に頼るしかないからである。人気と政策上の優劣を、政治ウオッチャー45年の“経験と直感”で数値に出して大胆に分...▶続きはこちら
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