国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2008-12-15 07:59

リーダー不在で空転する政界再編・新党結成の動き

杉浦 正章  政治評論家
 総選挙を境にした政界再編の可能性は極めて大きいといわざるを得ないが、自民党内の現在の動きをみると、求心力のある再編または新党結成の動きは生じておらず、模様見の色彩が濃厚だ。離党を公言しながら、党幹部の圧力に身動きならなくなった渡辺喜美、再編を狙った議連を作り損ねた中川秀直など、まさに反主流の迷走ば...▶続きはこちら
2008-12-12 13:19

「べき」論にとらわれない世界情勢の判断を

山田 禎介  ジャーナリスト
 2000年前後のことだが、新聞社の政治部記者から、日米安保同盟から離れ、ロシアとの提携の道を真剣に探る戦略が政府と周辺にあり、シミュレーションも行っていると聞かされた。いま思えばその人物群像も想像できる。だが、当時はそれ以上に、これはいかがなものかと思った。外圧でやむなくというのも困りものだが、そ...▶続きはこちら
2008-12-12 10:26

国際政治にも波及する国際金融危機の影響

坂本 正弘  日本戦略研究フォーラム副理事長
 2008年9月のリーマン・ブラザーズ破綻以降の国際金融不安の衝撃は「百年に一度」との評価だが、実体経済の急減速とともに、石油・一次産品価格の急落をもたらし、それは単に世界経済への影響というよりも、国際政治にも影響を与える規模のものである。為替レートの動きは各国の経済・政治情勢をかなり的確に反映する...▶続きはこちら
2008-12-11 23:38

所長だより(3):「第210回国際政経懇話会」について

村上 正泰  日本国際フォーラム所長
 今回の「所長だより(3)」では、さる12月10日(水)に開催された第210回国際政経懇話会について、所感を述べます。国際政経懇話会とは、当フォーラムの役員、会員が毎月1回定例的に、国際情勢の機微に精通した専門家あるいは権威者を講師に迎えて、時局を中心とした外交・国際問題について、インフォーマルかつ...▶続きはこちら
2008-12-11 19:34

民に出来ることは、民に

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 「言うは易く、行うは難い」というのは、ことの常だが、「民に出来ることは、民に」という話もどうやらその一つのようだ。お役人の既得権死守、前例尊重といった位置エネルギーの巨大さもさることながら、そのまわりの応援団の面々も「百万人といえども我行かん」の風情である。ただ、お忘れになっているようなのが、「民...▶続きはこちら
2008-12-11 08:03

どうやら年内を乗り切った麻生政権

杉浦 正章  政治評論家
 民主党や一部全国紙の年内総辞職予測にもかかわらず、首相・麻生太郎は“年末政変”を回避できたようである。給油と金融の重要二法案の成立のめどもつき、国会は25日の閉会まで消化試合の様相だ。来年1月5日に政府・与党が招集を予定する通常国会までに、首相・麻生太郎が態勢を整え、巻き返しが出来るかどうかが勝負...▶続きはこちら
2008-12-09 08:01

政権維持は麻生の“精神力”次第

杉浦 正章  政治評論家
 7日は、テレビで見る首相・麻生太郎の顔から笑いが消え、顔も異常にむくんでいておかしいと感じた。8日の各紙世論調査の結果を事前に知っていたのであろう。眠れなかったに違いない。この政局場面は、麻生が精神的に平常心を維持できるかどうかにかかっている。維持できて政権を投げ出さなければ、他に首相候補がいない...▶続きはこちら
2008-12-08 10:30

米も、金正日失脚を前提に対策検討開始か

神浦 元彰  軍事ジャーナリスト
 12月5日付け読売新聞によれば、米情報筋は3日、読売新聞(ワシントン支局)に「米政府は、北朝鮮の金正日総書記の病状が当初想像していた以上に悪い、との見方を強め、金総書記の失脚または死亡を前提にした対処計画の策定を始めた」ことを明らかにしたという。同筋によれば「金総書記が全面復帰する可能性は極めて低...▶続きはこちら
2008-12-07 10:40

山田禎介氏の対露政策転換の提案に異議あり

西村 洋治  団体役員
 12月5日付け本欄への山田禎介氏の投稿「対露関係は、伝統的北方シベリア観から脱却を目指せ」には、異議があるので、以下にその理由を述べる。まず「伝統的北方シベリア観」なる言葉で山田氏が何を意味しているのかが不明だが、結論部分で「ロシアが歴史的に関心を寄せてきたのが、北海道、とくに函館なのだから、函館...▶続きはこちら
2008-12-07 08:47

政治家は「内需喚起」のメッセージを発せよ

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 好天にも恵まれた京都で、たっぷり紅葉を楽しんできた。地元の人に聞いても近年になく鮮やかな紅葉だということで、先の週末は永観堂、曼殊院をはじめ、紅葉の名所と言われるほどの場所には、観光客が溢れかえった。未曾有の経済危機だ、景気はどん底だ、というのが本当かいな、というほどの賑わいである。昼食時のあの南...▶続きはこちら
2008-12-05 07:54

司令塔なき党・内閣運営に揺らぐ政権

杉浦 正章  政治評論家
 首相・麻生太郎自身に起因する問題もさることながら、この政権の最大の欠陥は首相の防波堤となって采配をふるう司令塔が党、内閣に存在しないことだ。いないどころか幹事長が「ポスト麻生」をいの一番に口にするかと思えば、首相秘書官が国会対策をやるような状況だ。したがって麻生が“危険”な首相番記者との質疑応答を...▶続きはこちら
2008-12-03 08:02

麻生は「旗は降ろさず路線転換」が明白に

杉浦 正章  政治評論家
 顔だけはすごみのある自民党総務会長・笹川尭が概算要求基準(シーリング)の凍結を首相・麻生太郎に呑ませる条件に「総務会として麻生内閣を全面的に支持する代わりに」と発言したことには驚いた。政権の弱みにつけ込んだ“どう喝”もよいところだが、これで「シーリング凍結積極財政派」と小泉政権以来の「改革維持派」...▶続きはこちら
2008-12-02 21:58

「公共サービス者」の使命を問う

森 浩晴  団体職員・大学講師
 世は全て、経済理論に基づいて動いている。金融の流れが、物作りを生み、そこに雇用が発生する。郵便事業も元来、市場原理主義に基づき、独立採算制・利益優先で行うべし、との至上命題でなされたのが、かの小泉郵政改革である。しかしこの業は、本来的には、市場になじまず、外部経済、公共経済に属する。一般財のマーケ...▶続きはこちら
2008-12-02 17:11

対露関係は、伝統的北方シベリア観から脱却を目指せ

山田 禎介  ジャーナリスト
 先般の国際政経懇会合での丹波實元ロシア大使の講話概要を拝読、そのなかにある「ロシアが今のような外交姿勢をとり続けるならば、ロシアと欧米の長期的対立は避けられない。ただし、これはイデオロギー対立ではないため、『新冷戦』と呼ぶかどうかはレトリックの問題である」とのご指摘に、わが意を得た。グルジア問題な...▶続きはこちら
2008-12-01 07:56

実は小沢が「切られていた」構図の党首討論

杉浦 正章  政治評論家
 早期解散一辺倒の民主党代表・小沢一郎の戦略が首相・麻生太郎との党首会談の結果、建て直しを迫られている。「早期解散なし」を断言されて、振り上げたこぶしの持って行き場がなくなったのだ。逆に通常国会は冒頭から、政府・与党に二次補正の早期成立を迫られる、という立場逆転に陥る図式になるだろう。幹事長・鳩山由...▶続きはこちら
2008-11-29 10:08

(連載)田母神論文はシビリアン・コントロールに反するか?(2)

玉木 洋  大学教授
 11月11日の参院外交防衛委員会における参考人質疑での田母神発言で問題点とされるところについて、私なりの感想、評価を以下に述べてみたい。カッコ(「」)内は、杉浦正章先生の引用による本人の発言である。

★「更迭は村山見解による言論統制だ」「自衛官にも言論の自由が認められている。どこが悪かったか...▶続きはこちら
2008-11-29 04:23

本筋の議論を求む

玉木 洋  大学教授
 11月25日付け本欄への杉浦正章先生の投稿「野党・マスコミとも本筋の議論をせよ」に、私も同感である。マスコミ報道の大半は揚げ足取りや興味本位の政局報道などが多く、本質的に重要な問題について重要な情報を公平に提供することや、重要な事案に対して適切な分析を加えてわかりやすく伝える、といった本来の役割を...▶続きはこちら
2008-11-29 01:28

喫煙者は根絶すべき存在か

小川 朋久  銀行員
 古川慧能公氏が11月28日付本欄への投稿「愛煙者、喫煙者の皆様にお願いします」で展開された喫煙者への痛烈なご批判に対し、喫煙をたしなむ者の1人として思うところを述べさせていただきたい。この手の議論は「両者譲らず平行線」ということになりがちであり、なるべく関わりたくはないのだが、あまりに一方的な話を...▶続きはこちら
2008-11-28 20:09

(連載)田母神論文はシビリアン・コントロールに反するか?(1)

玉木 洋  大学教授
 11月12日付け本欄への杉浦正章先生の投稿「唯我独尊きわまる田母神思想」(819号)について、同意できない部分があるので、一言しておきたい。「田母神俊雄前空幕僚長の発言は、昔有楽町で演説していた愛国党党首の思想と似ている」のは事実かもしれない。しかし、誰の思想とそっくりであるからその思想が悪いとい...▶続きはこちら
2008-11-28 19:07

凄まじい勢いの大卒就職希望者の内定切り

森 浩晴  団体職員・大学講師
 大学生への内定切りが凄まじい勢いである。大学に序列を付けてはいけないのは承知であるが、かの早稲田大学政経学部の学生ですら、内定切りをされて、就職活動を諦念している。実は我が長女も就職活動の手前の部分で相当苦労している。親としては見るに忍びない次第。かつて私ども40代が学生だった頃は、就職は「正社員...▶続きはこちら
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