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2009-10-29 08:03
首相が“野党党首”と化した:本会議質問
杉浦正章
政治評論家
録画して衆院代表質問を検証したが、首相・鳩山由紀夫の本会議発答弁は、問題の核心ですべて開き直るか、すり替えるかに徹していた。責任政党の首相の重厚感はなく、まだ“野党党首”をやっているのかという感を濃くした。回答を持たないままの巧妙な責任転嫁でもある。しかし何を発言しても新人議員を中心に万雷の拍手が...
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2009-10-28 23:38
大蔵OBの郵政社長任命という愚策
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
郵政の新社長は大蔵OBだという。元官僚であれ、なかれ、有能な人材が活用されるのは結構な話だし、税金をムダ遣いする外郭団体への「天下り」と同列に論じるのは、もちろん当たるまい。第一、金融界から民間のエースとして登場した社長を、姑の嫁いびりよろしく、目ひき袖引きも同然の扱いで辞任に追い込んだ後では、民...
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2009-10-26 11:18
広島・長崎で、次のサミットを開催せよ
角田 勝彦
団体役員
10月11日、広島市と長崎市は、2020年夏季五輪の招致に名乗りを上げた。昨年4月、世界の約3000の都市が加盟する平和市長会議で、2020年までの核兵器廃絶を目標に掲げる「ヒロシマ・ナガサキ議定書」をまとめた広島の秋葉市長(同会議会長)と長崎の田上市長(副会長)は、今年8月に長崎市で開かれた同会...
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2009-10-25 22:25
政権交代で復活する既得権益
河東哲夫
自由業
8月末、日本では選挙の結果、与党が交代した。その基本には、1985年の円切り上げ(プラザ合意)以来、内需だけでは十分稼げず、大企業は中国をはじめとする外国に工場を移してしまったことがある。これによってGDP、税収は伸びなくなったし、雇用は失われ、賃金水準は全然伸びなかったのである。小泉首相は、社会...
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2009-10-23 10:11
日米同盟の危機招く鳩山政権
鍋嶋 敬三
評論家
米国のオバマ政権は鳩山由紀夫政権が日米同盟関係の発展に真剣に向き合う意思が本当にあるのかとの疑念を深めたことだろう。ゲーツ国防長官来日の最大の焦点となった沖縄の普天間海兵隊飛行場の移設問題で米軍再編のロードマップ(行程表)の早期実施を求めた米側に対し、鳩山首相が名護市長選挙が予定される来年1月以降...
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2009-10-23 09:45
(連載)普天間移設問題で米「最後通牒」(2)
高峰 康修
岡崎研究所特別研究員
しかし、日本側の対応は米側を苛立たせるのに十分な、不適切なものに終始した。鳩山首相は、衆院選で現行計画の見直しを訴えたことと日米合意の間にギャップがあるので、「答えを出すのに、もう少し時間が欲しい」という趣旨のことを述べた。鳩山首相は、これまでも「時間をかけながら良い結論を出したい」「大事なのは沖...
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2009-10-23 09:24
富は分捕り合うのではなく、創り出そう
河東哲夫
自由業
政権交代を求める市民のエネルギーはすごかった。だがどの革命でも同じように、市民はそのエネルギーで政権を倒したあとは、政治からしばらく去っていく。生活に忙しいからだ。そして破壊された利権の数々を、前政権時代恵まれなかった勢力が次々と拾い上げ、自分のものにしていく。いわば少数の者が世直しの利益を簒奪す...
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2009-10-22 19:03
(連載)普天間移設問題で米「最後通牒」(1)
高峰 康修
岡崎研究所特別研究員
20日来日したゲーツ米国防長官は、鳩山首相・岡田外相・北沢防衛相と会談し、日本側に対して改めて、米海兵隊普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸への移設を、日米合意に従って計画通り実施するよう強く迫った。とりわけ、岡田外相との会談では、ゲーツ長官は11月12日に予定されているオバマ大統領の来日ま...
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2009-10-22 07:44
正真正銘の小沢人事:斎藤郵政新社長
杉浦正章
政治評論家
焦点は元大蔵事務次官・斎藤次郎の日本郵政社長起用が「小沢人事」であるかどうかだが、まず断定してもいい。小沢人事だ。亀井人事でもなく、ましてや鳩山人事でもない。民主党幹事長・小沢一郎の“巧み”さは表に出ないで、非難の矛先をかわし、世論の波風を首相・鳩山由紀夫に向けさせることだ。院政の院政たるゆえんで...
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2009-10-21 21:36
進退極まった鳩山政権の予算編成
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
概算要求が空前の95兆円規模だという。自民党にしてみれば、「それ見たことか。バラ撒きのマニフェストなどの財源はどこにあるんだと申し上げたではないか。それに対して、水ぶくれの従来予算のムダを省くことによって、施策の実施は十分に可能だ、とおっしゃっていたではありませんか」と、かさにかかりたいところだろ...
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2009-10-19 07:30
問われる自民党の野党力:チャンス到来の臨時国会
杉浦正章
政治評論家
今度の臨時国会の論戦は、将棋で言えば初段と3級の勝負のようなものだ。序盤戦だというのに自民党の角が王手飛車取りをかけ得るのだ。公明党の桂馬が「桂馬のふんどし」で金銀両取りもかけられる。野党にしてみれば、鳩山政権は隙(すき)がありすぎて、政権スタート早々でなければ、50~60手で終盤に持ち込める戦況...
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2009-10-16 09:26
(連載)「東アジア共同体」構想に対する米国の懸念(2)
高峰 康修
岡崎研究所特別研究員
鳩山首相の「米国依存からの脱却」に関する発想も正しくない。なぜ、米国依存を改めるのに、二者択一的に「アジア重視」となるのか。米国依存を改める根本的な解決策は、日米同盟をより双務的にすることであり、その柱は集団的自衛権の行使容認と、自主防衛努力の強化である。「米国への従属」と受け取れないこともない現...
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2009-10-15 09:39
(連載)「東アジア共同体」構想に対する米国の懸念(1)
高峰 康修
岡崎研究所特別研究員
10月10日に行われた日中韓3国首脳会談で、鳩山由紀夫首相は改めて「東アジア共同体」構想を提唱し、3国首脳は、これを長期的課題であると位置づけた。といっても、構想の中身自体は相変わらず曖昧なままである。ただ、鳩山氏の「東アジア共同体」構想のイメージは、おぼろげながらではあるが伝わってくる。鳩山氏は...
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2009-10-14 07:40
インド洋給油中止は、日本の国際貢献に打撃
杉浦正章
政治評論家
内政ばかりか外交においても展望と代案なきままの「中止」が続いている。インド洋における給油活動は1月以降明らかに停止される方向となった。42か国が参加する国際治安支援部隊(ISAF)では、多数の犠牲者を出してテロとの戦いを展開する中で、日本だけが海上支援の戦線を離脱する形となる。国連の謝意決議を無視...
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2009-10-13 10:03
オバマにノーベル平和賞は疑問、大騒ぎする日本はもっと疑問
吉田 康彦
大阪経済法科大学客員教授
五輪・国連・ノーベル賞・・・・これは日本人が必要以上に大騒ぎする“国際的行事”のビッグスリーだ。島国根性丸出しで、一喜一憂するからだ。五輪の東京誘致が実らず、石原都知事は「国民的総意で積極的に誘致運動を盛り上げられなかったのが敗因」と語っていたが、日本国民は比較的冷静だった。冷静だったのは、石原流...
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2009-10-12 14:34
藤井厳喜氏の鳩山「友愛外交」論を読んで
角田 勝彦
団体役員
3回に分けて連載された藤井厳喜氏の「鳩山『友愛外交』の本質はなにか?」を読ませていただいた。「日本をシナの属国化しようとしているのが鳩山・岡田外交なのである。鳩山首相の『東アジア共同体』への賛同は、祖父・鳩山一郎の対ソ国交正常化を何百倍も上回る売国奴外交に他ならない」との結語に至る論評には、表現上...
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2009-10-12 12:15
「日本人なら日本語で演説せよ」とは時代錯誤
吉田 康彦
大阪経済法科大学客員教授
10月8日付の産経新聞で評論家の潮匡人氏が、鳩山首相が気候変動サミット、国連総会などでの演説を英語で行ったことを批判して、「(英語でやるとは)植民地根性丸出しではないか。日本人は日本語で堂々とやれ!」と叱咤している。潮氏は、1951年のサンフランシスコ講和会議で吉田茂首相が英語で演説しようとしたの...
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2009-10-10 13:42
(連載)鳩山「友愛外交」の本質はなにか?(3)
藤井 厳喜
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役
敵を利する外交を「友愛外交」とでも云うのであろうか?更に付け加えるならば、鳩山一郎は日本の大手水産会社から大量の政治資金を受け取っていた。つまり、北方領土交渉を棚上げしても、北方領土における漁業権だけ確保すればよい、という水産会社からの要求を、鳩山は受入れ、ソ連との安易な妥協に走ったのである。
...
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2009-10-09 10:03
(連載)首相はリオ五輪への支援を表明せよ(2)
角田 勝彦
団体役員
すなわち「目に見えない政治的な動きがある」などと発言したのを、裏取引があったことを示唆したとみたブラジル側が、「IOCに正式に提訴する。発言は非常に不適切で、謝罪を求める」と強く反発したのである。これは、その後猪谷IOC副会長が、ロゲIOC会長始めリオの招致委員会会長を務めたIOCのヌズマン委員や...
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2009-10-09 09:56
(連載)鳩山「友愛外交」の本質はなにか?(2)
藤井 厳喜
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役
日米安保条約により、アメリカ軍は日本各地に基地を持ち、駐留しており、これらの状況を直接探りたいというのも、ソ連にとっての焦りを生んでいた大きな原因であろう。極東の軍事情勢をより正確に把握する為には、日本に大使館を開く事はソ連にとっても焦眉の急であった。また、日本における親ソ反米分子を焚きつけ、これ...
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