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2024-09-15 00:21
(連載2)「ウクライナ応援団」はどこへ行くか
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
このような私自身の見解を述べた後で、私が「ウクライナ応援団」の何について疑問を感じているのか、この機会に明らかにしておこう。ロシアの悪魔化、親露派マッカーシズム、勝利の至上命題化、の三つの観点から、考えてみる。
第一の論点は、ウクライナを応援することは、ロシアを徹底的に悪魔として描写す...
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2024-09-14 00:07
(連載1)「ウクライナ応援団」はどこへ行くか
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
9月6日にドイツのラムシュタイン米空軍基地で開かれた会議において、ウクライナへの追加支援が表明されたが、ウクライナ政府が米国などの主要支援国に強く求めてきたロシア領内深く入る攻撃を可能にする長距離砲の使用許可は、認められなかった。ウクライナ政府は、ロシアに脅かされてはいけない、という内容の主張を続...
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2024-09-11 00:02
(連載2)諜報機関に「多様性」は必要か?
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
さて、そのような前提を見たうえで、諜報機関の女性の進出が少ないということが話題になっている。前述の記事では、「諜報機関における女性の割合も41.6%と、民間の53.3%を下回っていた」ということを記載している。まあ、その記事に関しては、しっかりと見ていただきたいと思うのであるが、「危険な内容」であ...
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2024-09-10 23:50
(連載1)諜報機関に「多様性」は必要か?
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
日本で陰謀論といえば、なんだかわからない、実在しているかどうかも不明な影の組織があって、その陰の組織が何か人類を迫害するとか、殺戮するとか、そのような感覚である。ちょうどイメージとしては仮面ライダーの死神博士や、マジンガーZのベルクカッツェのような、地球を外部から洗脳して地球人すべて奴隷にする勢い...
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2024-09-09 00:30
民主主義を一層進展させる総裁選へ
畑 武志
大学名誉教授
総裁選、代表選に関するニュースが盛んに取り上げられ、日本政治の今後の在りようについて考える機会になっている。中でも次の首相を選ぶことでもある自民党総裁選については、日本の将来を決定づけることになり、関心を持たざるを得ない。国民のための経済安定と発展に導き、世界の首脳たちと議論してリードしていける能...
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2024-09-07 22:55
自衛隊の条約軍化 - 憲法との整合性と国際協調の両立を目指して
石田 俊一
無職
我が国の安全保障政策は、長年にわたり憲法第9条との整合性をめぐる議論に翻弄されてきた。しかし、激変する国際情勢の中で、この難題に対する新たなアプローチが求められている。私は、自衛隊を国際条約に基づく「条約軍」として位置づけることが、この課題に対する現実的かつ効果的な解決策になり得ると考える。
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2024-09-07 22:48
沖縄における米軍基地問題
石田 俊一
無職
沖縄における米軍基地問題は、戦後日本の安全保障政策と地方自治の在り方を問う重要な課題として、長年にわたり議論の焦点となってきた。特に辺野古への基地移設を巡る対立は、国家の安全保障戦略と地域住民の意思との間に存在する根本的な矛盾を浮き彫りにしている。本稿では、この問題の解決に向けた法制度的アプローチ...
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2024-09-06 13:09
日本の国連外交が自民党総裁選挙の犠牲になって良いのか?
河村 洋
外交評論家
先日、次期自民党総裁選挙への不出馬を表明した岸田文雄首相は、在任の総仕上げに9月22日のクォッド首脳会議、日米首脳会談に続いて26日には国連総会で演説する運びとなっていた。双日総合研究所の吉崎達彦氏が『東洋経済』誌8月17付けの寄稿で述べたように、防衛3文書の制定などで日米同盟の深化に寄与した岸田...
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2024-08-21 12:50
(連載2)キャメロン英外相はウクライナ防衛のためアメリカを動かすという、チャ
河村 洋
外交評論家
アメリカの孤立主義を転覆してチャーチル的な外交に乗り出すには、イギリスはロシアに対抗すべくヨーロッパ側独自の政治的および軍事的なレジリエンスを強化する必要がある。現在、ウクライナはフランス、ドイツ、オランダ、そしてイギリスと二国間安全保障合意に調印済みである。こうした取り決め各々を効果的に整合させ...
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2024-08-20 21:06
(連載1)キャメロン英外相はウクライナ防衛のためアメリカを動かすという、チャ
河村 洋
外交評論家
今年の4月初旬にイギリスのデービッド・キャメロン外相はウクライナへの追加支援をめぐり、アントニー・ブリンケン国務長官との会談のために訪米した。しかし共和党の親トランプ派はそうした計画に反対した。キャメロン氏にはウクライナ援助法案の米下院通過の障害を取り除く必要があったが、それはロシアがウクライナの...
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2024-08-15 08:15
「一寸先は闇」の世界に対応するには
鍋嶋 敬三
評論家
岸田文雄首相が8月14日、意表を突く自民党総裁選挙への不出馬を記者会見で発表した。9月の総裁戦後、首相を退任する。「政界一寸先は闇」を自ら演出した。退陣の背景は自民党派閥の政治資金パーティー収入の不記載事件など自浄能力の欠如に国民が背を向けたからだ。岸田内閣の支持率は20%台を低迷し「次の総選挙は...
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2024-08-10 19:18
イランが招く報復は中東情勢を悪化させる
佐々木 卓也
会社員
7月31日、イスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏がイランで殺害された。それ以前にも1月2日、レバノンでハマスの幹部サレハ・アル―リを含むハマスのメンバー6人が爆撃により死亡している。だが今回の暗殺は、2023年10月7日、ハマスがイスラエル南部を奇襲攻撃して以来中東情勢にとって紛争の...
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2024-08-05 22:54
カマラ・ハリス待望論の裏側で囁かれている不安
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
アメリカ大統領選挙は、民主党のカマラ・ハリス副大統領の人気が急上昇ということで、民主党側はお祭り騒ぎになっており、共和党とドナルド・トランプ陣営が守勢に回っているという報道がなされている。私は、激戦州、特にウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルヴァニア州の状況を見ていて、トランプ前大統領が有利と見...
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2024-08-05 22:51
(連載2)中国の先5年の経済政策を決める「三中全会」閉幕で驚きの内容が!
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
今回の内容は、「中国式現代化」ということが一つの標語になっている。では「中国式現代化」とは何かということなのであるが、そのことが全く見えてこない。要するに「何も決まっていない」ということになる。政治の場合、このように「標語」「スローガン」が一人歩きをしてしまう場合というのは、「中身が具体的に決まっ...
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2024-08-04 22:39
(連載1)中国の先5年の経済政策を決める「三中全会」閉幕で驚きの内容が!
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
日本の報道ではアメリカの大統領選挙ばかりで中国のことなどはあまり報道されていない。特にバイデン大統領の大統領選挙撤退に関しては、かなり大きく報道されているが、やはり中国に関してはあまり大きく報道されていないのである。さて、年に基本的には1回しか行われない「三中全会」正式に言えば「第20届(20期)...
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2024-07-31 23:15
パリ・オリンピックの演出が映し出す現代国際政治の思想戦
篠田 英朗
東京外国語大学大学院教授
パリでオリンピックが進行中だが、競技とは別場面での話題が豊富なようだ。その典型例が、開会式におけるイエス・キリストが処刑される前夜を描いたレオナルド・ダビンチの「最後の晩餐(ばんさん)」をモチーフにした場面だろう。女装して踊る「ドラッグクイーン」らが「最後の晩餐」の構図を再現したことが、「キリスト...
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2024-07-30 10:32
台湾海峡は「台湾有事」最大の障害
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
中国軍による台湾侵攻が実際にあるのか、ないのか、あるとすればいつあるのか、どのような展開になるのかなどについては、内外の軍事専門家らによる各種のシュミレーションを含め最近極めて活発に論じられている。これはひとえに中国の習近平国家主席が台湾武力統一を否定せず、中国が核戦力を含め軍事力増強に邁進してい...
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2024-07-24 22:42
トランプ前大統領の暗殺未遂事件
村上 裕康
ITコンサルタント
選挙戦の近況
大統領選挙2024は、トランプの暗殺未遂事件を挟んで情勢は大きく変化している。テレビ討論会を受けて、バイデンの健康状態が問題になると、トランプの優勢に傾いた。その後、トランプ暗殺未遂事件で、トランプは奇跡的に助かると、トランプの人気は高まった。そのままの勢いで共和党大会を迎え、ト...
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2024-07-23 08:54
第三次世界大戦・核戦争前夜の雰囲気
舛添 要一
国際政治学者
ウクライナ戦争も中東での戦闘も、終わる兆しはない。戦争は、物価高など人々の生活への悪影響を拡大させており、先の欧州議会選挙でも極右が勢力を伸ばした。実戦配備される核兵器の数も増えており、世界は、第三次世界大戦へとシフトしつつあるのではないか。
ロシアがウクライナに軍事侵攻したことは、...
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2024-07-22 15:39
アメリカの行方
古川 元久
衆議院議員
トランプ前大統領の暗殺未遂事件。私はトランプ氏が銃撃されたとの一報に接した時、「これは第二のサラエボ事件になるのではないか」と心配しましたが、トランプ氏の命が助かったと聞いて本当にホッとしました。サラエボ事件は1914年8月にサラエボでオーストリアの皇太子夫妻がセルビアの青年に銃で暗殺された事件で...
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