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2023-08-05 00:32
BRICS首脳会議からのプーチン露大統領締め出しと、アフリカの民主主義の行方
河村 洋
外交評論家
元稿の時点では、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が本年8月のBRICSヨハネスブルグ首脳会談に出席するかどうか関係国の間で検討されている段階であった。しかし国際刑事裁判所(ICC)に指名手配されたプーチン氏を、ローマ規程の締約国である南アフリカが受け容れることはできなかった。これによってウクラ...
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2023-08-03 07:43
フランスにおける移民問題の深刻さ
舛添 要一
国際政治学者
6月27日、パリ郊外のナンテールで、17歳の少年が検問中の警察官に銃で撃たれて死亡した。この少年はアルジェリア系移民の2世で、「ナエル」という名前(ファーストネーム)であるが、警察官は、車が急発進し、同僚警官をひき殺そうとしたので、やむをえず発砲したとして、正当防衛を主張した。ところが、事件を目撃...
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2023-08-02 09:43
バブルがはじけ失われた30年が始まっている中国経済
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
中国の経済は完全におかしくなっている。中国経済というのは、基本的にはすべて国が管理している。そもそも市場経済などもすべて政治が管理し介入しているのであり、なおかつ、政治的な事情で貿易を突然止めてしまったり、あるいは許認可が出なかったりというようなことばかりである。要するに、政治的な介入があって経済...
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2023-07-29 15:23
日本国を守る最後の砦「日本国自衛隊」
加藤 成一
外交評論家(元弁護士)
日本国自衛隊は「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務」(自衛隊法3条)とする実力組織である。したがって、日本国自衛隊は、上記の崇高な任務を全うするに足りる実力すなわち防衛力を保持しなければないのであり、これは法律上の崇高な権利であ...
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2023-07-28 12:50
米印接近をどうみるか
赤峰 和彦
自営業
今、世界の大企業がこぞって注目している国をご存知ですか? 中国や台湾、日本ではありません。インドです。例えば、Amazonはインドに2.1兆円を投資してデータセンターを作る計画があったり、テスラもイーロンマスク氏がインドに大工場を作ると話しています。米印の接近について、国際政治学者と議論しましたの...
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2023-07-28 12:30
中東における世界覇権国はどうなるのか
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
サウジアラビアとイランはこれまで対立を深刻化させてきた。両国の対立が最高潮に達したのは、2016年のことだった。サウジアラビアがシーア派指導者を処刑して、それに対して、イラン国民がテヘランのサウジアラビア大使館を襲撃するという出来事が起きた。一連の出来事の後、両国は国交を断絶した。そうした状況下、...
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2023-07-21 15:58
プリゴジンのワグネルに見る私兵と反乱 黒海域とウクライナで歴史的に存在
山田 禎介
国際問題ジャーナリスト
ロシア・プーチン政権に反乱を起こした民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジンの行方については、情報がいまも入り乱れている。死亡説もある。日本ではロシアを初めとする傭兵部隊と正規部隊との関係は分かりにくく、民間軍事組織と表記するしかない。だが歴史的には各国の正規軍と傭兵部隊や私兵は、役...
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2023-07-20 14:37
アフリカの民主主義とロシア勢力浸透に対する西側の対抗手段
河村 洋
外交評論家
ウクライナ危機に関する国連総会の投票で、国際社会はアフリカの親露派で専制的な国々が思いも寄らぬ影響力を有することに驚愕している。しかしアフリカ連合(AU)は本年2月にアディスアベバで開催された第36回AU首脳会議にて、ブルキナファソ、マリ、ギニア、スーダンといったサヘル地域の親露派軍事独裁体制諸国...
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2023-07-18 15:21
金正恩の体調は?
荒木 和博
拓殖大学海外事情研究所教授
筆者は、くたびれたりイライラするとときどき気分転換に労働新聞の写真を使ってパロディを作っています。7月11日、それで労働新聞のサイトをのぞいてみて驚きました。7月8日は安倍元総理だけでなく金日成の命日であり、金正日も金正恩もこれまで必ず遺体の奉られている錦繍山太陽宮殿を参拝していました(今は金正日...
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2023-07-15 10:31
どうなる将来の日本の姿は
冨田 巖
団体役員
戦後日本70年間以後、良き方向より、不味い方向へ静かに進行している日本の姿が気になる今日。気になることは、イプシロンロケット開発の現実が、一発で日本の姿を象徴していると思う。北朝鮮の固体燃料技術開発の成果、国を挙げての取り組みが効したもの、すばらしい。
他方日本は、政治能力欠如の人格者...
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2023-07-12 13:36
トランプ前大統領を巡る魔女狩り裁判
村上 裕康
ITコンサルタント
トランプは2016年の大統領選挙でヒラリー・クリントンを退けて、大統領に就任した。トランプは、米国のグローバル化の恩恵から取り残された非エリート層を支持基盤とし、政治思想的には旧保守主義である。「MAGA(Make America Great Again)」を唱え、米国の伝統的価値に訴える。一方ヒ...
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2023-07-06 07:57
コソボでセルビア系住民が政府やNATO平和維持部隊と衝突
舛添 要一
国際政治学者
コソボ北部で、アルバニア系市長の誕生に抗議するセルビア系住民がデモを繰り返し、治安当局やNATO平和維持部隊と衝突し、負傷者が出ている。民族紛争の炎がまた上がっている。この状態は、ウクライナ戦争が停戦した後の秩序維持の困難さを示唆している。
1989年のベルリンの壁崩壊後の東欧諸国の民...
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2023-07-05 11:54
プリゴジンの反乱をどうみるか
赤峰 和彦
自営業
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジンが起こした反乱は、1日で終結したものの、世界に大きな衝撃を与えました。プリゴジンの乱の最大の特徴は、プーチン政権の「裏方」であるワグネルが表舞台に出てきてしまったというロシア国家の構造的な変化にあります。いわば、プーチン政権を陰で支える存在であった...
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2023-06-29 10:56
アウンサンスーチー氏の子息の新聞記事から考える
伊藤 洋
山梨大学名誉教授
「ミャンマーで拘束が続く民主化指導者アウンサンスーチー氏の78歳の誕生日を前に、次男で英国在住のキム・エアリスさんが17日、独立系メディアを通じてビデオメッセージを公表した」(2023年06月19東京新聞)この記事によれば、エアリスさんは幼少期に日本やインドで暮らしたことがあるそうだが、記事の末尾...
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2023-06-28 10:48
バイデンとハリスの不人気とミシェル・オバマ待望論
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
現職のジョー・バイデン大統領の人気のなさが少しずつだが報道されるようになっている。更に、バイデンの数々の奇行(何の脈絡もなく「女王陛下に神のご加護を」と叫ぶなど)や、考えなしの発言(「日本の岸田首相を“説得”して防衛費増額をさせた」という内政干渉発言)に不安を持つアメリカ国民も増えている。バイデン...
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2023-06-22 12:40
久しぶりの韓国:日本は負けている!
舛添 要一
国際政治学者
韓国の新聞社が主催する日米韓フォーラムに参加するためである、5月23日から26日まで韓国を訪れた。新型コロナウイルス感染症の流行で往来が規制されていたので、久しぶりのソウルである。韓国の経済成長は進んでいると考えてよい。もちろんウクライナ戦争の影響で最近は諸物価が高騰していることは世界各国と同じで...
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2023-06-22 10:12
仮想通貨は冬の時代に?
赤峰 和彦
自営業
米証券取引委員会(SEC)は2023年6月上旬、わずか24時間のうちに仮想通貨の取引所の大手2社を相次いで提訴しました。6月5日(米国時間)に提訴されたのは大手の暗号資産取引所であるバイナンスと、その最高経営責任者(CEO)のジャオ・チャンポン(趙長鵬)です。理由は市場操作のような取引と顧客の資産...
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2023-06-20 10:50
アメリカ政府の債務上限引き上げ問題解決:いつも通りの茶番
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
アメリカ政府の債務上限引き上げ問題は解決された。アメリカ連邦議会で債務引き上げ法案が賛成多数で可決した。現在のアメリカ連邦議会は、連邦下院は共和党、連邦上院は民主党がそれぞれ過半数を握っており、ねじれている状況だ。そうした中で、「先行き不透明、アメリカ国債のデフォルトが起きる可能性がある」というマ...
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2023-06-20 10:04
自衛官候補生発砲事件について
松川 るい
参議院議員
14日朝の事件の一報を聞いて、余りの衝撃に言葉を失っておりました。自衛官候補生の発砲事件で亡くなられた菊松1曹、八代3曹のお二人に心からご冥福をお祈り申し上げます。負傷された原3曹の一刻も早いご回復をお祈りいたします。ご家族のお気持ちはいかばかりかと言葉もありません。(本来、私は、加害者の姓名が明...
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2023-06-14 12:21
LGBT理解増進法について
船田 元
衆議院議員
LGBT理解増進法、正確に言うと「性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律」が、この国会で成立する運びとなった。この法律の元になったLGBT法は、2021年に超党派の議員連盟で作成され、差別の禁止をメインとした法案だったが、自民党の中の強硬な反対に遭い、国会提出が見送られた。
...
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