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2016-11-29 05:43
TPP挫折後の自由貿易の主導者は日本か中国か
杉浦 正章
政治評論家
トランプは米国を再び偉大な国にできない。逆に中国を偉大な国ににしてしまう。それが環太平洋経済連携協定(TPP)を巡る構図だ。トランプによって早期発効は困難となり、トランプが作る自由貿易の真空地帯を中国が埋めるか、日本が埋めるかの勝負になりつつある。人民日報は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の...
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2016-11-28 10:54
トランプ新大統領に「強いアメリカ」の再建を望む
加藤 成一
元弁護士
トランプ氏がアメリカの新大統領に選出された。大方の予想を覆す結果となったが、トランプ新大統領は、日本及び世界の平和と安定にとって、有益な影響をもたらす可能性がある、と考える。しかし、そのためには、アメリカが「孤立主義」に戻らず、「強いアメリカ」を取り戻すことが不可欠であろう。
率直に言って...
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2016-11-25 17:53
(連載2)「2+α」論で繰り返される対露楽観主義
牛島 薫
団体職員
となれば、ロシアはどうすれば動くのであろうか。ロシアの行動原理を日本国際フォーラム理事長である伊藤憲一氏は昨年本欄への投稿「プーチン・ロシアはどこへ行くのか」で、次のように述べている。「権力政治家として人心収攬の天才であるプーチンは、リューリック王朝、ロマノフ王朝に遡るロシア人の民族的欲求としての...
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2016-11-24 01:32
(連載1)「2+α」論で繰り返される対露楽観主義
牛島 薫
団体職員
ロシアは、高官を使って幾度も「北方領土問題では妥協しない」というメッセージを日本に送り続けている。そしてついに、地対艦ミサイルを北方領土に配備したというニュースも飛び込んできた。さもありなんである。しかしながら、近時の対露外交の専門家達がいう「2+α」論、即ち「歯舞と色丹を先行返還してもらい、その...
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2016-11-21 11:44
リーダーシップを世界に演出した安倍首相
鍋嶋 敬三
評論家
ドナルド・トランプ米次期大統領の勝利からわずか1週間後の11月17日に行われた安倍晋三首相との会談は、次期政権下の日米関係やアジア情勢に重要な意味を持つものとなった。世界の主要国に先駆けての「首脳会談」でトランプ氏が用意した同席者は意表を突くものであった。安倍首相側は通訳のみに対して、寵愛する長女...
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2016-11-21 06:59
北方領土での経済協力先行論を危ぶむ
杉浦 正章
政治評論家
まず経済協力先行のロシア大統領・プーチンと、あくまで経済協力と同時に北方領土返還を実現しようとする首相・安倍晋三がぶつかり合っているというのが俯瞰図であろう。そして60年間続いてきた北方領土交渉の原点で折り合いが付かなかった。つまり戦後のどさくさに紛れて日ソ中立条約を一方的に破棄して4島を占領した...
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2016-11-21 00:12
(連載2)群盲「トランプ象」を撫でる
角田 勝彦
団体役員、元大使
日本側出席者は安倍総理のみ(通訳は別)で、トランプタワー内私邸で行われた話し合いは、予定の倍の1時間半に及び、トランプ氏は帰る安倍総理を1階出口まで見送った。厚遇と言えよう。トランプ氏の娘イバンカさんと夫のジャレッド・クシュナーさんが同席した。11月18日にトランプ氏より大統領補佐官(国家安全保障...
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2016-11-20 12:11
(連載1)群盲「トランプ象」を撫でる
角田 勝彦
団体役員、元大使
「群盲象を撫でる」と言う言葉がある。多くの盲人が象を撫でて、自分の手に触れた部分だけで象の全体像について「蛇のようだ」とか、「柱のようだ」とか、と間違った意見を言う意味であるが、トランプ選出大統領に関するさまざまな論評は、まさにそれである。トランプ自身が、トランプタワーで勝利の美酒を味わいつつ、人...
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2016-11-20 09:13
東アジアの経済発展と技術選択
池尾 愛子
早稲田大学教授
開発経済学の歴史的研究がアメリカ大陸とヨーロッパに焦点をおいて進行している。注目される人物に、E・シューマッハ(ドイツ出身)がいる。彼は1960年代半ばに、「中間技術の理論」(theory of intermediate technology)を提唱し、1966年にロンドンにその普及のためのオフィ...
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2016-11-19 06:57
トランプ外交にキッシンジャーの陰
杉浦 正章
政治評論家
首相が外交指向であると言うことは、いかにプラスが大きいかの左証となった。一年交替の首相では、外交は外務省ペースのみとなる。まず、安倍は世界の指導者に先駆けて、トランプの本質を見極めたといえる。トランプの本質を見極めなければ、世界で最初に会談するような“度胸”が出るわけがない。事実トランプは、打って...
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2016-11-18 11:06
「希望の塾」に政治改革を期待する
赤峰 和彦
自営業
小池都知事の「希望の塾」が開塾して以降、永田町周辺からは「政治の素人に何ができる」といった声が聞かれました。既存の政治家の自信に満ちた意見のように聞こえますが、実際は、これまで築き上げてきた自分の立場が「希望の塾」の登場によって失われる不安から、小池氏周辺に一撃を加えようとした発言です。小池氏の「...
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2016-11-16 14:31
トランプ次期大統領にどう対応するか
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
大方のマスメディアの予想に反してのトランプ氏当選から数日が経ち、世界も日本も正気に戻りつつある。株式市場も為替市場も落ち着いてきた。実はまだ得票数が確定しない州が2、3あり、僅差のために再集計を要求される州もあると聞く。2000年の大統領選挙では、共和党ブッシュ候補と民主党ゴア候補が大接戦を展開し...
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2016-11-16 06:03
安倍、トランプと同盟重視・自由貿易維持を確認へ
杉浦 正章
政治評論家
安倍首相は参院でトランプの変わり身の速さを「君子は豹変すだ。国や国民のために、メンツを捨てて判断することが、指導者に求められる姿勢だ」と表現した。確かにトランプは当選以来がらりと現実路線に転換し始めている。安倍はそのトランプと主要国首脳ではおそらく初めて、11月17日に会談する。会談がどうなるかは...
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2016-11-15 06:15
“実績作り”優先の南スーダン新任務
杉浦 正章
政治評論家
あえて火中の栗を拾うことになる。政府は11月15日の閣議で南スーダンに派遣する部隊への安保法制の適用を決める。駆けつけ警護である。運用基準は、何重にも「あれはしない。これもしない」と、まるで「何もしない」方針を打ち出している。しかし、先進7カ国(G7)が軍隊派遣をためらい、専門家の多くがジェノサイ...
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2016-11-14 10:45
我が国は「自由で公平な社会」を目指すべし
四方 立夫
エコノミスト
トランプ氏が大方の予想に反し米大統領選に勝利したことは、Brexitの時と同様に一般大衆が既存の政治に対し強い怒りを抱いていることを、政府、大手マスコミ、大手世論調査会社などのエスタブリッシュメントが把握していなかったことを物語っている。冷戦が終結し「米国一極体制」となって以降、自由世界は市場経済...
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2016-11-11 17:46
日米安保なき日本の総合安全保障
四方 立夫
エコノミスト
遂に悪夢が現実のものとなった。我が国としては、トランプ氏と新たな関係を構築し、日米関係を強固なものとすべく、最善を尽くすことは当然であるが、仮に我が国が同氏の選挙キャンペーン中の主張である日米安保条約に基く負担増を受け入れたとしても、それにより同盟の信頼性が維持されるかについては、一抹の不安を感じ...
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2016-11-11 07:32
(連載2)トランプのアメリカとこれからの日本
島田 晴雄
前千葉商科大学学長
(1)TPPは先に参加したアメリカの強い進めもあって日本は2013年に交渉参加を決意し、それ以来懸命に参加条件の国際交渉を推進するとともに、参加に対応すべく農業など国内産業の構造改革に努めた。国際的な基本合意は2015年10月に達成され、あとは各国の批准を待つばかりになったが、アメリカは議会の抵抗...
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2016-11-11 04:53
安倍はTPPで「トランプ教育」の先鞭(せんべん)をつけよ
杉浦 正章
政治評論家
たしかに世の中には道理のわかる者もいるが 、わからない者もいる。「盲千人目明き千人」とはよく言ったものだ。前者はトランプと野党だ。これに古来まれな野党による“対米追随路線”が加わっては、どうしようもない。環太平洋経済連携協定(TPP)の衆院本会議採決で民主党代表・蓮舫が「TPPがどうなるか分からな...
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2016-11-10 11:24
(連載1)トランプのアメリカとこれからの日本
島田 晴雄
前千葉商科大学学長
ドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ合衆国の大統領になった。大統領選史上最悪の罵り合いと言われた今回の大統領選挙は異例ずくめだった。何よりも、街の不動産屋として金儲けはしたかもしれないが、政治のみならず公職も軍務の経験もなく全く無名の泡沫候補だったトランプ氏が足掛け2年間におよぶ選挙戦中に頭角を...
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2016-11-09 06:07
北方四島帰属に玉虫色決着説台頭
杉浦 正章
政治評論家
北方領土交渉が鼎(かなえ)の沸くごとき状態となってきた。ロシア経済分野協力担当相・世耕弘成は訪ロで経済協力を協議。国家安全保障局長の谷内正太郎が11月8~10日の日程でロシアを訪れ、プーチン側近のパトルシェフ安全保障会議書記とモスクワで会談、日露首脳会談に向けての最終的な詰めを行っている。首脳会談...
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