国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2016-11-04 11:20

(連載1)「核兵器禁止条約」決議への反対投票は誤りである

角田 勝彦  団体役員、元大使
 日本政府は、国連総会第1委員会で、10月27日採択された「核兵器禁止条約」制定交渉の2017年開始を定めた決議案に反対し、核兵器を巡る複雑な立場を露呈した。同委員会に我が国が提出した核兵器廃絶決議案が、10月27日167か国の支持を得て採択された事実はあるが、唯一の被爆国であり5月のオバマ米国大統...▶続きはこちら
2016-11-02 18:21

TPP国会論争の不毛

加藤 成一  元弁護士
 環太平洋連携協定(TPP協定)の批准に関する審議が臨時国会で行われている。しかし、中身の議論が少なく、不毛な議論が延々と続けられている。いわく「強行採決発言」で大臣を辞任せよ、辞任しないなら審議をボイコットする、いわくアメリカ大統領候補も「反対」しているから、批准を急ぐ必要はない、いわく「価格調整...▶続きはこちら
2016-11-01 11:27

(連載2)プーチン大統領の安倍首相への挑戦状

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 プーチン訪日に関して、もう一つ気になることがある。それは、安倍首相が山口招待に関して「静かな雰囲気でゆっくり話し合いをしましょう」としているのに対して、プーチン側は東京での会談、あるいは山口と東京での会談を望んだ。それでも安倍首相は簡単にOKを出さなかったが、結局プーチン側に押し切られ、山口と東京...▶続きはこちら
2016-10-31 13:15

(連載1)プーチン大統領の安倍首相への挑戦状

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 この10月初めにウラジオストクに行き、北方領土問題などについてロシアの専門家たちと率直に議論してきた。何といっても今回のロシア訪問の最も強い印象を受けたのは、平和条約問題すなわち北方領土問題に関する日露間の温度差だった。わが国では、よく知られているように、安倍首相がプーチンとの個人的な関係を基に、...▶続きはこちら
2016-10-30 17:29

国際オリンピック委員会(IOC)の改組を提案する

松井 啓  元大使、外交評論家
 3年前に2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決定した際、その選考過程があまりにも長く、かつ透明性に欠けていたので、筆者は本e-論壇に、国際オリンピック委員会(IOC)を改革すべきことを提言した(投稿日/2013年9月21日)。まずそれを再掲し(以後改善された点もあろうが)、今後の方...▶続きはこちら
2016-10-27 06:25

安倍は比への影響力維持を米に忠告せよ

杉浦 正章  政治評論家
 浄瑠璃の文句に「どちらへもつく内股膏薬」がある。内股に貼(は)った膏薬のように、あちらについたりこちらについたりして、定見・節操のない者を指すが、どこかの国の大統領と似ている。その合い言葉は「カネのためなら日中へと接近、嫌いな米国必要ない」というところだ。このドゥテルテの田舎の村長のような露骨さに...▶続きはこちら
2016-10-26 13:00

「若年成人」対策を

船田 元  衆議院議員(自由民主党)
 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから、初めての国政選挙が去る7月の参議院選挙だった。これは平成19年に成立した憲法改正国民投票法に盛り込まれた、投票権年齢18歳以上に合わせるための措置である。いずれも憲法審査会において与野党間で話し合われた結果であり、座長役の私としては、大きな混乱なく選挙が...▶続きはこちら
2016-10-26 04:31

安倍は南スーダンの「呪縛」から離脱せよ

杉浦 正章  政治評論家
 加藤茶ではないが、安倍が「ちょっとだけよ」 と言っているように見える。これには「あんたも好きねぇ」と言いたい。南スーダンである。自衛隊に駆けつけ警護など新任務を付与しても、地域と活動範囲がきわめて限定され、誰がどう見ても、何もできない。逆に政府は「何もするな」と、秘密裏に自衛隊に厳命して派遣する可...▶続きはこちら
2016-10-25 06:01

韓国大統領候補らが慰安婦像撤去に反対

杉浦 正章  政治評論家
 石川さゆりの「天城越え」二番に「刺さったまんまの割れガラス」というくだりがある。まさにソウルの大使館前の慰安婦像の姿そのままだ。昨年暮れの日韓合意でも一応触れられているが、当時筆者が「その実態は韓国による“やらずぶったくり”の危険を伴うガラス細工の合意ではないだろうか」と指摘したとおり、1年がたと...▶続きはこちら
2016-10-24 10:31

アジア地政学に影響与えるフィリピン大統領

鍋嶋 敬三  評論家
 フィリピンの「反米」ドゥテルテ大統領の出現がアジア太平洋の地政学に影響を与え始めた。同盟国アメリカとの「決別」を中国で宣言した同氏の言動は行きつ戻りつ転変が常だが、根からの反米主義者で「米国の言いなりにはならない」という本音は変わらないだろう。このまま推移すれば、米比同盟関係は傷つき、北から南へ日...▶続きはこちら
2016-10-21 06:23

ドゥテルテ対策は経済重視で、安保深入りは避けよ 

杉浦 正章  政治評論家
 10月7日に筆者が指摘した通り、首相・安倍晋三はフィリピン大統領・ドゥテルテとの来週の会談で外交技術的にもまれに見る困難な対応を迫られることになった。ドゥテルテの対中急接近で、南シナ海における対中包囲網はその拠点フィリピンを当面失いつつあるからだ。しかし、ドゥテルテの“寝返り”は日本に向けられたも...▶続きはこちら
2016-10-19 16:25

日ロ首脳会談は、功を急ぐな

角田 勝彦  団体役員、元大使
 軍事を含む外政において最大の危険は功を急ぐことである。多くの場合、その背景には客観性を欠く楽観的観測と成功への過大な期待がある。12月15日の日ロ首脳会談を前に展開されている安倍外交が、外務省などの補佐よろしきを得て、悔いを千載に残す過ちを起こさないことを祈る。とくに岸田外相及び世耕経産相(ロシア...▶続きはこちら
2016-10-19 06:43

クリントン外交は中露と対峙のタカ派路線

杉浦 正章  政治評論家
 先を読んでほとんど外さない筆者が、半年前から断定的に予想していた通りに米大統領選はヒラリー・クリントンの勝利が間違いない情勢だ。来月8日まで半月となって期日前投票が始まった州もある。この段階で米ウォール・ストリート・ジャーナル紙などが発表した最新の世論調査によると、大統領選での支持率は、クリントン...▶続きはこちら
2016-10-18 06:59

1月総選挙戦略に「国論分裂」が暗雲

杉浦 正章  政治評論家
 長期政権というのはどうしてもひずみが出てくるもので、そのひずみを是正するには絶妙なタイミングで解散するしかない。佐藤栄作政権が最長不倒距離を維持したのは、そのリセットを巧みに繰り返したからだ。とりわけ沖縄返還解散で300議席取ったのが大きい。首相・安倍晋三も、時期はともかく解散リセットが不可欠なの...▶続きはこちら
2016-10-17 11:26

パリ協定の一日も早い発効を目指そう

船田 元  衆議院議員(自由民主党)
 地球温暖化の主因と言われるCO2の排出量を世界規模で削減しようという、「気候変動枠組み条約」締約国会議(COP)が、昨年11月同時テロの直後のパリで開催された。基準年は様々だが、おおむね2030年までにそこから何%削減するかを各国がプレッジして、ホチキスで留めたのが「パリ協定」である。

 こ...▶続きはこちら
2016-10-14 06:35

脱北者続出でも金正恩体制は維持される

杉浦 正章  政治評論家
 まさに沈没船からネズミが逃げ出すような状態である。脱北者が増加傾向をたどり、韓国在住の脱北者総数は11月で3万人を超える状況になるという。このため韓国大統領・朴槿恵は、受け入れ体制の整備と偶発事態に備えて万全の準備をするよう指示した。脱北者の傾向はこれまでの食糧難から政治体制への不満、よりよい暮ら...▶続きはこちら
2016-10-13 18:12

朴大統領の変化から見えてくること

赤峰 和彦  自営業
 米韓合同軍事演習の大規模化や違法中国漁船への強硬対応など、韓国政府の外交政策が大きく変化しているようです。その間の事情を情報筋にお伺いしました。

 韓国の朴大統領に大きな変化が出てきました。日韓の慰安婦問題に一定レベルの解決が見られた頃から、変化が始まりました。韓国の対中国戦略が大きく変更さ...▶続きはこちら
2016-10-13 06:16

日米首脳“連動”でTPP推進の構図

杉浦 正章  政治評論家
 10月14日から国会は環太平洋経済連携協定(TPP)を巡って本格的な攻防段階に入る。通常国会で継続審議となったが、安倍としては審議を強行してでも、今月中に衆院を通過させ、たとえ参院がストップしても「30日以内に参議院が議決しない場合、衆議院の議決が国会の議決となる」という憲法61条の条約批准条項で...▶続きはこちら
2016-10-12 06:08

ジュバが安全なら新任務付与は不要

杉浦 正章  政治評論家
 物言えば唇寒しか。自民党内に反対論は内在するが、「殿」を諫(いさ)める勇気のある忠臣はいないかのようにみえる。安保法制成立後1年たったいま首相・安倍晋三が南スーダンへの「駆けつけ警護など新任務」の付与へと傾斜しているかのようであるが、党内は寂として声なしだ。防衛相・稲田朋美は10月8日ジュバで「市...▶続きはこちら
2016-10-11 10:39

米次期政権にらむ北朝鮮核開発

鍋嶋 敬三  評論家
 北朝鮮による核実験、弾道ミサイル発射に向けた挑発的な行動への動きが活発化、米韓両国の合同軍事演習が10月10日始まり、朝鮮半島危機がこれまでにない高まりを見せている。国連安全保障理事会による新たな制裁決議案は主に中国の抵抗で結論を得るに至っていないことも、北朝鮮の挑発を容易にしている。北朝鮮の狙い...▶続きはこちら
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