国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2018-04-03 05:44

「米中貿易戦争」深刻化の様相

杉浦 正章  政治評論家
 民放などで極東情勢からの「日本置き去り論」が目立つが、相変わらず浅薄だ。トランプが韓国の特使の進言を受けて米朝会談に乗り気になった結果がその理由のようだが、極東安保が日本抜きに語られることはあり得ない。17日からの日米首脳会談で安倍が極東安保の実情を説明すればトランプには分かる事だ。それよりも極東...▶続きはこちら
2018-03-31 16:30

日本はロシアの経済発展を支援すべきである

松井 啓  時事評論家、元大使
 地政学的に見れば日本はユーラシア大陸の東外辺に位置し、中国及びロシアと対峙しアメリカを背にしている。朝鮮半島はこの中心の緩衝地帯である。逆に、日本は中国の太平洋・オホーツク海、北極海への自由な出入りの障害となる位置にあり、他方、中国は日本の中東からのシーレインである南シナ海と東シナ海を扼することが...▶続きはこちら
2018-03-30 11:41

米国の新外交・安保体制は成功するか?

鍋嶋 敬三  評論家
 米国のドナルド・トランプ大統領が国務長官、国家安全保障担当補佐官を相次いで解任、閣僚の更迭も続く中、次は最側近の首席補佐官か?との噂も絶えない。政権内の最重要ポストの度重なる更迭は大統領との路線対立だけでなく、激しい性格のトランプ氏とソリが合わない感情的な対立も背景にある。米ブルッキングス研究所に...▶続きはこちら
2018-03-29 16:39

西側とロシアの外交官蹴りだし合戦の落としどころ

松井 啓  時事評論家、元大使
 まさに冷戦時代を彷彿とさせる外交官国外追放の応酬が始まった。端緒は3月4日にロンドン郊外で起きた元ロシアスパイの暗殺未遂事件にロシアが関与したとメイ首相が断定してロシア外交官を一斉に追放すると発表したことである。英国はEUからの離脱交渉が難航しておりメイ首相の権威は下がってきているので人気回復が必...▶続きはこちら
2018-03-29 06:27

北の“非核化”にある「疑似餌」の側面

杉浦 正章  政治評論家
 金正恩の中国電撃訪問は、すべて5月に予定されるトランプとの米朝首脳会談対策に集約される。世界の孤児のまま対米会談に臨むことのリスクをやっと気がついたのだ。逆に中国にしてみれば、極東における“蚊帳の外”の状況を改善するメリットがある。金正恩は「後ろ盾」、中国は「存在感回復」を獲得することになった。双...▶続きはこちら
2018-03-28 05:46

安倍政権“イメージダウン作戦”は失速

杉浦 正章  政治評論家
 事前の騒ぎばかりが大きくて、実際の結果が小さいことを大山鳴動ネズミ一匹というが、証人喚問はそのネズミすら出なかった。パフォーマンス野党の面目躍如というところか。加えて朝日、TBS、テレ朝の三大反安倍報道機関も、煽りに煽ったが見事空振りとなった。前国税庁長官佐川宣寿への喚問は、これを機会に安倍政権を...▶続きはこちら
2018-03-27 13:37

自民党憲法改正推進本部の動きについて

篠田 英朗  東京外国語大学大学院教授
 自民党の憲法改正推進本部が、改憲案をまとめる方向を固めたという。今月に入ってから、「森友祭り」を理由にして、多くの論者が「憲法改正は不可能になった」と論じていただけに、自民党案を一本化して提示する方向を固めたことは、評価したい。「必要最小限度」の文言を、取り除いたという。望ましいことだと思う。石破...▶続きはこちら
2018-03-27 06:30

それでも安倍3選しか選択肢はない

杉浦 正章  政治評論家
 まさに国会で魔女狩りが始まったかのようである。野党が、希代の詐欺師籠池泰典に勝手に名前を使われた被害者で首相夫人の安倍昭恵や首相秘書官今井尚哉を国会の証人喚問に引き出そうとしているのだ。26日も民進党の増子輝彦は昭恵の証人喚問を要求した。しかし、首相夫人といえども民間人だ。民間人の証人喚問は過去に...▶続きはこちら
2018-03-24 19:18

プーチン大統領、圧勝だが投票率70%に届かず

飯島 一孝  ジャーナリスト
 ロシアの大統領選は3月18日、投開票が行われ、プーチン大統領の4期目の当選が決まった。得票率は開票率99%の段階で76%に上ったが、投票率は67%と、70%の目標には達しなかった。反プーチン派の投票ボイコット運動の成果ともいえ、これが今後、プーチン政権崩壊の「蟻の一穴」となるかもしれない。プーチン...▶続きはこちら
2018-03-23 20:48

パックスシニカに対峙せよ

四方 立夫  エコノミスト
 三船恵美駒澤大学教授の3月13日、14日付投稿「世界との対話『ユーラシア2025』に参加して」の中で展開されている中国観に大いに共感を覚える。鄧小平による市場経済の導入、並びに胡錦濤による部分的自由化/民主化により、自由主義陣営の多くは中国もやがては自分たちと似た自由主義経済に移行していくと誤解し...▶続きはこちら
2018-03-22 10:45

日本はロシアのエネルギー政策にどう対応すべきか

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 わが国のある国際エネルギー問題専門家から、米国のエネルギー事情の変化や世界の資源国によるエネルギーを利用した国際政策などに関して、非公式の場で詳しい報告を聞き、意見交換をした。筆者はロシア問題を研究している立場から、エネルギーを巡る欧米とロシアの関係に関心を抱きながらこの専門家の分析を聞き、討論を...▶続きはこちら
2018-03-21 06:47

政局大胆予想、6対4で安倍逃げ切り

杉浦 正章  政治評論家
 新聞は「首相の連続3選が確実視されてきた秋の自民党総裁選にも、暗雲が漂い始めた」(読売)のだそうだが、果たしてそうか。民放のノーテンキなトークショーはともかくとして、大新聞が書くとそうなってしまうから怖い。しかし、小生の見たところ、6対4で首相・安倍晋三が逃げ切る。なぜなら政局化は虚弱野党がいくら...▶続きはこちら
2018-03-20 05:58

米マスコミがトランプの「独断」に警鐘

杉浦 正章  政治評論家
 言ってみればただの商売人が外交をやることに対する不信感だろう。トランプの対北朝鮮政策に対して米国内で危惧の声が高まり始めた。とりわけ5月に予定される金正恩との会談がうまく展開するかについては悲観的な見方が強く、北が核戦力を手放すことはあり得ないというのが“常識”になりつつある。トランプの秋の中間選...▶続きはこちら
2018-03-16 07:33

(連載2)「世界との対話」および「日米対話」に参加して

河村 洋  外交評論家
 これは現代の生麦事件とも言うべきもので、これでは諸外国が中国と安心して経済関係を深めることはできないと思われます。また中国の政府も国民も、義和団の乱のように諸外国の居留民や経済利権の安全を脅かす行為が列強の介入を招いたという歴史的事件を忘れてはなりません。すなわち、中国と国際社会の間で共通の規範や...▶続きはこちら
2018-03-15 05:28

小姑、魑魅魍魎が永田町を跋扈

杉浦 正章  政治評論家
 『共産党宣言』の有名な冒頭の一節は「ヨーロッパに幽霊が出る。共産主義という幽霊である」だが、さしずめ永田町でうごめいているのは、魑魅魍魎だろう。政権のあらを探して食らう魑魅魍魎だ。しかし今のところ本格的な魑魅魍魎は出てきておらず、二線級ばかりだ。この二線級魑魅魍魎は、首相・安倍晋三の足を引っ張ろう...▶続きはこちら
2018-03-15 01:16

(連載1)「世界との対話」および「日米対話」に参加して 

河村 洋  外交評論家
 さる2月28日開催、日本国際フォーラム、グローバル・フォーラムおよび仏国際関係戦略研究所との共催による、世界との対話「ユーラシア2025:ポスト・パワーシフトの地政学」と、さる3月2日開催、日本国際フォーラム、グローバル・フォーラムおよび米カーネギー国際平和財団との共催による日米対話「チャイナ・リ...▶続きはこちら
2018-03-14 19:04

トランプ/金正恩「非核化合意」に備えよ

四方 立夫  エコノミスト
 トランプ/金正恩会談が5月に開催される予定が発表された。韓国特使の伝言だけに基き、金正恩委員長からの直接の発言もなく、国防省/国務省とも十分協議することなく、トランプ大統領が即断即決した前のめりの姿勢に深い憂慮を覚える。チョン・ウィヨン国家安保室長のホワイトハウスでの声明には“Kim Jongun...▶続きはこちら
2018-03-14 12:33

(連載2)世界との対話「ユーラシア2025」に参加して

三船 恵美  駒澤大学教授
 第2に、スリランカのハンバントタ港を代表的な例として、インド洋圏における中国の新植民地主義の展開である。別の言い方をすれば、「清朝中国の屈辱の歴史」を清算するかのようなパフォーマンスを含め、インド洋圏における権益を拡大させている。まさに、当日のパネリストお一人である渡邊啓貴教授(東京外国語大学)が...▶続きはこちら
2018-03-13 16:03

(連載1)世界との対話「ユーラシア2025」に参加して

三船 恵美  駒澤大学教授
 さる、2月28日、日本国際フォーラム、グローバル・フォーラムおよび仏国際関係戦略研究所との共催による、国際シンポジウム、世界との対話「ユーラシア2025:ポストパワーシフト後の地政学」にパネリストとして参加させていただいた。改めて、日本国際フォーラムの高畑洋平先生をはじめ、関係者の皆様に厚く感謝を...▶続きはこちら
2018-03-13 06:27

国会は、不毛の森友問題に拘泥しているときか

杉浦 正章  政治評論家
 問題は政府・自民党の封じ込め戦略がどこまで通用するかだ。封じ込め戦略とは森友学園への国有地売却の決裁文書が置き換えられていた事件を、財務省理財局内の不祥事にとどめられるかどうかだ。封じ込めに失敗すれば政権を直撃する「政局」マターだが、カギを握るのは、センセーショナリズムの極致を行く朝日新聞とこれに...▶続きはこちら
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