国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2012-04-16 10:24

イラン問題と日本の政策

水口 章  敬愛大学国際学部教授
 3月30日、クリントン米国務長官がサウジアラビアのリヤドを訪問し、アブドゥッラー国王と会談した。同会談では、シリアおよびイラン情勢に加え、原油増産が協議された。オバマ大統領は、これを受け、「米国防権限法」に基づき、イランの中央銀行との取引を行っている外国金融機関に対する制裁を発動することを承認した...▶続きはこちら
2012-04-16 10:02

問われる「戦略的忍耐」と関与のジレンマ

鍋嶋 敬三  評論家
 北朝鮮が鳴り物入りで宣伝した「人工衛星」は4月13日、打ち上げに失敗した。国際社会が反対する中での長距離弾道ミサイルの発射強行は中国の北朝鮮に対する影響力の限界を露呈した。発射自体が直近では国連安全保障理事会の制裁決議(1874号)違反だが、新たな制裁決議は中国の反対で見込みが薄い。金正恩新体制が...▶続きはこちら
2012-04-13 23:17

若年世代の危機感を、われわれは本当にわかっているのか?

河東 哲夫  元外交官
 これまでも、日本人は外国に出ると言葉はできないし、外国人との付き合い方もよく知らないので、その能力は低く見られがちだった。だが日本の経済が強い間は、それでも皆、日本人を立ててくれた。

 ところが今は、たとえば僕が大学で教えている若手会社員などは、もう大きな日本を背負っていない。学校での英語の...▶続きはこちら
2012-04-13 18:16

「想定外」をなくす勇気が必要

船田 元  元経済企画庁長官
 昨年の東日本大震災の後、至るところで「想定外」という言葉が聞かれた。千年に一度というマグニチュード9.0の激震と、30メートルを超える大津波という現実を受け入れるには、そう表現するしか方法がなかったかもしれない。あるいは福島第一原発事故の責任を、この言葉で軽減させたかった関係者がいたかもしれない。...▶続きはこちら
2012-04-13 06:55

「石原首相」の“お膳立て”整わず、「新党」崩壊

杉浦 正章  政治評論家
 都知事・石原慎太郎が「石原新党」を「仕切り直し」と述べ、事実上断念した。背景に何があったのかといえば、簡単だ。「首相の座」を射止めるための“お膳立て”が整わないことに、石原がようやく気づいたからだ。そもそも石原は、亀井静香程度の政治家にキングメーカーの力量があると判断したのが甘い。当選4期、13年...▶続きはこちら
2012-04-11 16:18

日本経済を襲う2つの国際危機

藤井 厳喜  ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役
 日本経済を直撃する可能性のある国際政治危機は、2つあります。第1は、中国における薄煕来・重慶書記の失脚事件です。この共産党のトップレベルの内紛は、中国共産党支配体制そのものを崩壊させるきっかけになるかもしれません。そうすると、中国に進出している日本企業は大きな被害を受けることになるでしょう。第2は...▶続きはこちら
2012-04-10 06:57

野田は“譲歩戦略”で谷垣を追い込め

杉浦 正章  政治評論家
 まるで忠臣蔵の浅野内匠頭をいじめる吉良上野介のように見える。自民党総裁・谷垣禎一だ。次々に難題を持ち出し、「消費増税法案成立前の解散」に首相・野田佳彦を追い込もうとする。その手段として消費税の政局化を狙っているとしかみえない。野田からの党首会談の申し入れも拒否した。その代わりに4月11日に党首討論...▶続きはこちら
2012-04-09 18:39

国家と市民の信頼関係を再考すべき

水口 章  敬愛大学国際学部教授
 国連の安全保障理事会は3月21日、対シリア議長声明を全会一致で採択した。議長声明は安保理メンバー国が、悪化するシリアの人権状況を前にしたアナン前国連事務総長の緊急人道支援への提言を推進するというものである。一部報道では、米国がすでに、シリアに人道支援要員受け入れを求める安保理決議案の作成の意思を示...▶続きはこちら
2012-04-06 16:09

どうして原発にしがみつくのか、他にやり方があるのに

河東 哲夫  元外交官
 全国で今、1基をのぞいてすべての原発が点検中などのために止まっているが、これを再開するかどうかで議論が行われている。中程度以下の放射能が本当に危ないのかどうかわからないし、電力不足になると経済も暮らしも成り立たないから議論になっているのだろうが、福島原発で東京立ち退きの一歩手前の気分を味わわされた...▶続きはこちら
2012-04-04 20:16

(連載)永田町はイランとの関係を再考せよ(2)

河村 洋  市民政治運動家
 1960年代から70年代にかけて、日本はパーレビ体制とは友好的な関係にあった。IJPC石油化学プロジェクトの合意が結ばれたのは、シャーとの間である。我が国にとって、共産主義者のモサデグも暗黒時代の精神に浸りきったムラーも、とてもではないがビジネスのできる相手ではない。チャーチルよりもスターリンを支...▶続きはこちら
2012-04-03 19:58

(連載)原発再稼働は慎重に(2)

角田 勝彦  団体役員
 野田首相は、「福島事故は甘い想定に起因した」と反省を表明し、「非常用電源やポンプが水没する場所に設置された不備や、炉心損傷に至る過酷事故を想定した準備不足」を認め、テロ対策でも「想定外を想定する重要性」に言及した。国内での取り組みとして、(1)全電源喪失を想定した電源装置の増強、(2)高い放射線量...▶続きはこちら
2012-04-03 17:08

(連載)永田町はイランとの関係を再考せよ(1)

河村 洋  市民政治運動家
 本欄への2月15、16、17日の連載投稿「イデオロギー上、イランは日本の敵である!」に記したように、日本の指導者達と市民は「イランの現体制の恐るべき性質は我が国のナショナル・アイデンティティーとは全く相容れない」ことを見過ごしている。これに鑑みて、玄葉光一郎外相と自民党の藤井孝男参議院議員が、3月...▶続きはこちら
2012-04-02 19:19

(連載)原発再稼働は慎重に(1)

角田 勝彦  団体役員
 刈羽6号機運転停止で、国内54基の原発中稼働しているのは北海道電力泊原発3号機だけになる。脱原発運動が勢いづく中、野田佳彦首相は、3月27日、ソウルの核セキュリティ・サミットの全体会合で「事故で露呈した原子力施設の脆弱性を克服する」と宣言し原発(まず大飯原発3、4号機)再稼働への意欲をのぞかせた。...▶続きはこちら
2012-04-02 11:52

カギ握る中国の北朝鮮説得

鍋嶋 敬三  評論家
 北朝鮮による長距離弾道ミサイルの発射が迫っている。金日成生誕100周年の4月15日に向けて、同12日から16日の間に「人工衛星」を打ち上げると3月16日に発表した。米国との間で長距離弾道ミサイルの発射と核実験の凍結、ウラン濃縮活動の一時停止を2月29日に合意して僅か2週間余で約束を反故にするもので...▶続きはこちら
2012-03-30 16:20

サプライズが多すぎる世銀総裁候補

川上 高司  拓殖大学教授
 今年6月に退任するロバート・ゼーリック世界銀行総裁の後任をめぐって、オバマ政権周辺では憶測が飛び交っていた。有力候補と言われていたクリントン国務長官は総裁就任の要請を頑なに断り、スーザン・ライス国連大使も固辞していた。一方で、世銀総裁の座を狙っているローレンス・サマーズは名前ばかりが先行して、一体...▶続きはこちら
2012-03-28 15:00

(連載)緊張高まるイラン情勢(2)

水口 章  敬愛大学国際学部教授
 国際エネルギー機関(IEA)によると、イランの2月の原油生産は日量338万バーレルとなり、2002年の水準となっている。今後もEUによるイラン産原油の全面輸入禁止により、イランの輸出水準は下降することが予測されている。そのことは、イラン国内の物価高騰と合わせて、イラン革命体制のあり方への批判として...▶続きはこちら
2012-03-28 06:54

消費税法案閣議決定確定で、小沢戦略の限界露呈

杉浦 正章  政治評論家
 民主党の消費増税法案事前審査は、政調会長・前原誠司への一任“強行”で、3月30日の消費増税法案の閣議決定が確定した。これにより、消費税政局は国会の場に焦点が移行した。同法案をめぐる党内抗争は首相・野田佳彦が元代表・小沢一郎に対し第1ラウンドは勝利を占めた形となった。今後は法案採決時における決着を目...▶続きはこちら
2012-03-27 11:16

(連載)緊張高まるイラン情勢(1)

水口 章  敬愛大学国際学部教授
 中東地域では、イラクのフセイン体制の崩壊によって、イラク南部からイラン、シリア、レバノンとイスラムのシーア派が多く分布している三日月形の地域の存在感が増している。中心となっているのはイランである。そのイランが核兵器を開発できる環境を着実に整えている。これは他の中東地域諸国にとっては脅威である。特に...▶続きはこちら
2012-03-26 16:27

若者に冷たい民主党

船田 元  元経済企画庁長官
 今年度の卒業式シーズンも、ようやく終了した。今年も一段と就職難となっており、高校や大学の卒業生の中には、未だに就職の内定をもらえない学生も少なくない。卒業後も就職活動を続けざるを得ないという、異常な状態が生じている。そうした中政府・民主党は、先日国家公務員の新規採用人数を、現在の約8,500人から...▶続きはこちら
2012-03-23 07:04

「ポスト谷垣」なら町村か、石破がよい

杉浦 正章  政治評論家
 「ポスト谷垣」がなぜにわかに関心を持たれ始めたかといえば、次期首相候補となり得るからだ。この激動期の日本を牽引する人物が、立候補に意欲を示す町村信孝(67)、安倍晋三(57)、石破茂(55)、石原伸晃(54)、林芳正(51)の戦いとなる可能性があるのだ。あえてその候補を絞れば、人格、識見、切れ味、...▶続きはこちら
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