国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2015-12-31 12:33

(連載2)トランプ現象と共和党の劣化

河村 洋  外交評論家
 一般にそれなりの教育水準の有権者であれば、若い頃より享楽的な生活を送って大衆向けのテレビ番組でこれ見よがしに汚い言葉で喝采を求めるような人物には投票しようとは思わないものである。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がトランプ氏を称賛したと言って喜び勇んでいるような人達は、あまりに単純である。プーチ...▶続きはこちら
2015-12-30 15:53

1977年「福田ドクトリン」の今日的な意味について

池尾 愛子  早稲田大学教授
 1977年の「福田ドクトリン」(福田赳夫首相のマニラでのスピーチ)は東南アジアをはじめ海外では注目されてきたが、日本ではあまり知られてこなかったかもしれない。74年1月の田中首相の東南アジア訪問に際して、ジャカルタなどで暴動が起ったことへの3年半がかりの日本外交の対応だったともとれる。しかし、世界...▶続きはこちら
2015-12-30 12:39

(連載1)トランプ現象と共和党の劣化

河村 洋  外交評論家
 現在の共和党は重大な岐路に立っており、ドナルド・トランプ氏という恐怖心の扇動に長けた排外主義のポピュリストの台頭を前に恐れおののいている。アウトサイダーがのし上がってくること自体はアメリカ政治では特別なことではない。歴史上の大統領のほとんどは自分達の選挙運動で反ワシントンのスローガンを叫んで古い政...▶続きはこちら
2015-12-29 06:37

撤去されない慰安婦像問題が最大のアキレス腱に

杉浦 正章  政治評論家
 欧米メディアに「歴史的合意」と報じられたが、その実態は韓国による“やらずぶったくり”の危険を伴うガラス細工の合意ではないだろうか。首相・安倍晋三が大統領・朴槿恵に「心からのおわびと反省の気持ちを表明する」と陳謝し、想定外の10億円を国家予算の中から慰安婦問題で支払うが、その慰安婦問題における最大の...▶続きはこちら
2015-12-25 06:41

慰安婦「妥結」へと動き急

杉浦 正章  政治評論家
 全国紙のうち数紙だけが「責任は私が持つ」という首相・安倍晋三の言葉を紹介しているが、今回の外相・岸田文男への訪韓指示のキーワードはこれだ。国家の最高権力者がめったに言わない言葉を口にした背景には、日韓関係をめぐる大きな潮流を読み切った判断があるのであろう。岸田の訪韓で即「妥結」に向かうか、再度の最...▶続きはこちら
2015-12-24 10:16

中国の脅威でアジアに軍拡渦巻く

鍋嶋 敬三  評論家
 アジアでは、急速な軍事力増強を背景にした中国の一方的な現状変更の動きに対して、各国が軍備拡充を急ぎ、二国間、多国間の防衛協力の合従連衡が渦巻いている。中国が態度を改めない限り、北東アジアから南シナ海周辺の東南アジア、さらにインド洋の南アジアに至るまで地域の不安定化は一層進む。11月の東アジア首脳会...▶続きはこちら
2015-12-23 01:32

(連載2)アベノミクスと衆参同日選挙

角田 勝彦  団体役員、元大使
 2013年4月黒田新日銀総裁は2%、2年、2倍のボードを手に大規模な金融緩和の実施、いわゆる黒田パズーカを発表した。巨額の国債の購入で実質金利低下と円安、株高は演出されたが、2%の目標達成はほど遠く、景気浮揚の効果も弱かった。黒田総裁は2015年4月に「2年というのは15年度を中心とする期間」と先...▶続きはこちら
2015-12-22 14:13

(連載1)アベノミクスと衆参同日選挙

角田 勝彦  団体役員、元大使
 安倍内閣は、来年夏の衆参同日選の実施を念頭においているようで、その勝利のため「経済最優先」のスローガンの下、消費税軽減税率大幅導入などかなり強引な政権運営を行っている。支持率を下げる可能性がある安保関連法関係の諸決定を選挙後に先送りしたり、野党の分裂を図ったりしているのもそのためである。問題は米利...▶続きはこちら
2015-12-22 14:08

(連載2)混迷を深めるパリ同時多発テロ後の世界

河村 洋  外交評論家
 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は12月11日に、バラク・オバマ大統領がロシアをアメリカ主導の反テロ連合に招いたことを積極的に評価しているが、アメリカ財務省はその前日に「ロシアが支援するアサド政権はISISと交戦していながら、彼らにとって最大の石油顧客だ」という事実を公表した。さらにロシアのスホイ3...▶続きはこちら
2015-12-21 13:10

(連載1)混迷を深めるパリ同時多発テロ後の世界

河村 洋  外交評論家
 パリ同時多発テロによって、国際社会はテロとの戦いがもはやアメリカだけの戦争にとどまらないことを自覚した。これは9・11同時多発テロの時に気づいておくべきだったことであり、国際社会はイラクとアフガニスタンにおける戦争について「アメリカ主導の多国籍軍による国際世論軽視はけしからん」などと批判などしてい...▶続きはこちら
2015-12-19 11:30

COP21の成果として注目する

船田 元  衆議院議員(自由民主党)
 同時テロで厳戒態勢のパリで、11月末から開催されていた気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)が、ようやく最終段階に到達した。テロ撲滅のためのISに対する空爆の強化など、安全保障に関する話題に隠れて、あまりマスコミも取り上げなかったが、一定の成果は挙げられたのではないか。各国の合意は「議定書」よ...▶続きはこちら
2015-12-18 10:44

注目したい韓国の対日世論の変化

赤峰 和彦  自営業
 いま韓国の対日世論が変わりつつあります。韓国のマスコミや官僚が反日に傾くのは、彼らが反日教育で育ってきたためです。反日教育で受けた基礎知識が嘘であることが国民に知られると、それを前提にした国家としての体裁が崩れてしまうとともに、そこに依拠する自分たちの立場が脅かされる恐れがあるからです。韓国マスコ...▶続きはこちら
2015-12-15 11:07

(連載2)ASEAN経済共同体(AEC)関連レポートについて

池尾 愛子  早稲田大学教授
 『アセアン投資レポート 2015』は、アセアンでのFDI展開についてより深い理解を促進するために作成された迫力あるレポートである。域外多国籍企業のFDIによって、技術や経営ノウハウの移転が進行して、この地域の経済成長に貢献したと思われる。もっとも全体としては、インフラ投資に大きなウェイトが置かれて...▶続きはこちら
2015-12-14 10:41

還暦を迎えた自由民主党に望む

船田 元  衆議院議員(自由民主党)
 昭和30年11月15日に、当時の自由党と民主党が保守合同し、自由民主党が発足した。以来60年が経過したが、2度の下野を経験した4年間を除き、56年間にわたって政権の座を占めて来た。保守合同のきっかけは、当時の社会党右派と左派が合併したことにあり、危機感を感じた自由・民主両党は、それまでの骨肉の争い...▶続きはこちら
2015-12-14 00:00

(連載1)ASEAN経済共同体(AEC)関連レポートについて

池尾 愛子  早稲田大学教授
 東南アジア諸国連合(ASEAN)のASEAN共同体構築を目指しての新しいブループリントと関連レポートが利用可能になっている(http://www.asean.org/ -> Communities)。ASEAN共同体は、ASEAN政治・安全保障共同体(APSC)、ASEAN経済共同体(AEC)、A...▶続きはこちら
2015-12-12 10:54

(連載2)核廃絶をめざす理想主義(急進派)と現実主義(穏健派)の対立

角田 勝彦  団体役員、元大使
 しかし、核廃絶に関しては理想主義こそ現実主義であるのかも知れない。安全保障に関しては考えられないことを考えねばならないが、とくに核テロを含む核戦争については可能性を見くびってはならない。核テロを含む核戦争が人類の終焉を意味する可能性を無視してはならない。事実上の核保有国はイスラエル、インド、パキス...▶続きはこちら
2015-12-11 10:18

(連載1)核廃絶をめざす理想主義(急進派)と現実主義(穏健派)の対立

角田 勝彦  団体役員、元大使
 国連総会は12月7日、日本が提出した核兵器廃絶決議を22年連続で採択した。問題は「核なき世界」を掲げるオバマ政権になってから昨年まで6年連続で賛成していた米国が、今回は棄権に回ったことである。英仏も、昨年の賛成から棄権に回った。これは新たな展開ではない。4~5月の核拡散防止防止条約(NPT)再検討...▶続きはこちら
2015-12-09 10:32

日本の大学、最大の弱点は国際競争力

鍋嶋 敬三  評論家
 東京大学がアジアのトップ大学から転落したことが注目を集めた。英国のタイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が9月30日に発表した世界大学ランキングで23位から43位に大きく後退、シンガポール国立大学(26位)にトップの座を奪われた。京都大学も59位から88位に。100位以内に入ったアジアの大...▶続きはこちら
2015-12-07 10:45

トルコがロシア軍機を撃墜した事件の深層を探る

飯島 一孝  ジャーナリスト
 シリアへの空爆に絡み、トルコ軍機がロシア軍機を撃墜したことで両国の対立が深まり、一触即発の危険性が高まっている。この背景には、19世紀後半のクリミア戦争以来の両国の憎悪の歴史があり、簡単には仲直りできそうもない。ロシアはシリア紛争で一貫してアサド大統領を支持し、9月からはイスラム国(IS)への空爆...▶続きはこちら
2015-12-06 22:06

世界は欧米中心の歴史認識の転換期にある

松井 啓  大学講師、元大使
 ヨーロッパではイギリスに端を発した産業革命により富を蓄積し、英仏等帝国主義諸国は中近東、アフリカ、アジアに恣意的な国境線を引き、植民地から利益を搾取した。アフリカからは大量の青壮年層を奴隷として南米及び北米に売り込み、宗主国の経済発展のために酷使した。特に米国では奴隷は解放され「平等」であるとの建...▶続きはこちら
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