国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
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2016-06-17 13:05

消費税増税延期について

船田 元  衆議院議員(自由民主党)
 安倍総理は先月末の伊勢志摩サミットで議長役となり、世界経済が「リーマンショック直前の状況」であって、このまま手を打たないと危機に陥るという認識の共有に腐心した。実際に「リーマンショック直前」という言葉を使ったか、使わなかったかが話題となっているが、相当な危機感を露わにしたことは間違いないだろう。し...▶続きはこちら
2016-06-17 11:15

舛添問題は何をもたらしたのか

赤峰 和彦  自営業
 舛添東京都知事が6月21日に辞職することになりました。週刊誌の舛添批判記事をきっかけに、報道各社が連日、舛添問題をセンセーショナルに報じたことは、周知のとおりです。全体主義、あるいは、排外的な政治概念を表す言葉に「ファシズム」があります。ファシズムは、語源的には、ファッション(流行)や、「ある方向...▶続きはこちら
2016-06-16 06:44

3度目の「自共対決」の背景を探る

杉浦 正章  政治評論家
 参院選は戦後政治史における3度目の「自共対決」選挙の様相を帯びてきた。首相・安倍晋三の発言も共産党への警戒心をあらわにするものが増え、共産党もしんぶん赤旗などで自共対決をプレーアップしている。共産党は民主党が大失政で政権を降り、2大政党による政権交代の時代が遠のいた結果をフル活用しているかのようで...▶続きはこちら
2016-06-14 06:50

安保法破棄では「侵入」に対処できぬ

杉浦 正章  政治評論家
「気を付けよう、甘い言葉と民進党」と首相・安倍晋三が、挑発すれば、民進党代表・岡田克也はかっとなって「まるで非合法政党だ。遺憾である」と反撃。水銀柱の上昇と正比例するかのように選挙戦がヒートアップしてきた。自公は専らアベノミクスと安全保障に的を絞り、野党はこれに応じては状況不利と「憲法改悪」を攻撃の...▶続きはこちら
2016-06-13 22:45

日本共産党と「プロレタリアート独裁」

加藤 成一  元弁護士
 日本共産党は、国政選挙における「民共共闘」などの戦略戦術により安倍政権を打倒し、同党が提唱する「国民連合政府」の樹立を目指している。すなわち、日本の国家権力を奪取して、社会主義・共産主義社会の実現をはかるのが日本共産党の基本的立場であり、このことは綱領にも記載されている。

 問題は日本共産党...▶続きはこちら
2016-06-10 10:31

G7効果、EUに海洋安保危機感広がる

鍋嶋 敬三  評論家
 中国が「本性を現した」と言うべきか。東シナ海の尖閣諸島(沖縄県)の領海外側の接続水域に6月9日未明、中国軍艦1隻が初めて侵入した。海上自衛隊護衛艦の無線警告を無視して入った。外務省が中国大使を午前2時に呼び出して抗議したのは当然である。ロシアの軍艦3隻もほぼ同じころ入域した。中国は尖閣諸島への領土...▶続きはこちら
2016-06-09 06:51

スカボロー礁は米中激突の危機内包

杉浦 正章  政治評論家
 南シナ海のきな臭さは尋常ではない。中国が西のパラセル諸島、南のスプラトリー諸島の人工島造成に次いで、東のスカボロー礁にまで触手を伸ばそうとしているからだ。この3か所を結べば、南シナ海における「牛の舌」と呼ばれる中国の戦略拠点が完成する。完成すれば、中国は防空識別圏を敷く。牛の舌に南シナ海は舐め取ら...▶続きはこちら
2016-06-08 19:18

日本の総合安全保障について再考する

四方 立夫  エコノミスト
 5月19日付け本欄への拙稿「日米安保なき日本の総合安全保障について考える」に関し、複数の方々から貴重なご意見を頂戴したことに深謝申し上げる。私は長年に亘り貿易と海外直接投資に携わってきたが、その際最も懸念されることはカントリーリスクであった。安全保障問題は海外とのビジネスに携わる者にとって最重要問...▶続きはこちら
2016-06-08 18:42

オバマ大統領の広島レガシーをどう評価すべきか?

河村 洋  外交評論家
 バラク・オバマ大統領は5月27日に広島の平和記念公園で「核兵器無き世界」を訴える歴史的な演説を行なった。演説そのものは自然を支配しようとした人類の歴史と文明への批判的な考察であった。そして原爆の犠牲者については日本人、朝鮮人、米軍捕虜を問わず、心底からの哀悼の意を示しながら、謝罪は行なわないといっ...▶続きはこちら
2016-06-07 06:47

自公が「及び腰」なら参院選に直結:舛添辞任

杉浦 正章  政治評論家
 まるで「不適切知事」の様相である。第三者として都知事・舛添要一に雇われた弁護士は支出の「一部不適切」を指摘したが、その実体は一部どころか「山ほど不適切」である。問題はこの知事を抱えて、自民、公明両党は参院選挙を切り抜けられると思っているのかということだ。及び腰の姿勢からはそうとしか思えない。舛添が...▶続きはこちら
2016-06-06 00:19

(連載2)参院選を前に、成長策を考える

角田 勝彦  団体役員、元大使
 しかし、アベノミクスは一頓挫している。物価上昇目標2%は4度目の「後ズレ」表明である。原油安の影響や新興国経済の減速といった外的要因はあるが、頼みの金融政策への信頼性や日銀の本気度が疑われている。反面、アベノミクスが2012年末に始まって以降、金融緩和で円安が進み、輸入品を中心に食品価格が上がった...▶続きはこちら
2016-06-05 01:44

(連載1)参院選を前に、成長策を考える

角田 勝彦  団体役員、元大使
 伊勢志摩サミットも、オバマの広島訪問も、無事済んだ。安倍首相は、6月1日、消費税増税を2年半再延期すると表明し、7月10日投開票に決定した参院選で「信を問う」と述べた。その前日の5月31日、民進、共産、社民、生活の野党4党は「アベノミクスの失敗」などを理由として安倍内閣に対する不信任決議案を衆院に...▶続きはこちら
2016-06-05 01:37

(連載2)新段階に入ったアベノミクス

島田 晴雄  千葉商科大学学長
 いまひとつ、規制改革会議報告書「規制改革に関する第4次答申:終わりなき挑戦」を見よう。答申は、おもに5つの分野で具体的な規制改革を提案している。(1)健康・医療分野では在宅看取り規制改革や診療報酬審査の効率化など、(2)雇用分野では有期雇用法制見直しなど、(3)農業では牛乳・乳製品の生産・流通の規...▶続きはこちら
2016-06-04 01:05

(連載1)新段階に入ったアベノミクス

島田 晴雄  千葉商科大学学長
 2016年5月18日と19日に、安倍政権は、2013年以来推進してきたアベノミクスに代わって、その革新版もしくは「新段階に入ったアベノミクス」ともいうべき戦略構想の全貌を明らかにした。それは”一億総活躍”というスローガンを冠した「新三本の矢」から構成される。”一億総活躍”をいわばキャッチフレーズと...▶続きはこちら
2016-06-03 10:30

東シナ海を南シナ海にしてはならない

鍋嶋 敬三  評論家
 主要国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)の首脳宣言(5月27日)は国際法に基づき、力や威圧の不使用、紛争の平和的手段による解決の追求という「海の3原則」を再確認。東シナ海、南シナ海の状況に懸念を表明した上で、海洋安全保障に関するG7外相声明を支持した。安倍晋三首相は自ら提唱した3原則が「G7の共通認...▶続きはこちら
2016-06-02 10:06

(連載2)安倍首相の北方領土「新アプローチ」とは何か

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 記者会見での今回の質問のポイントは、経済協力と領土問題の切り離しに成功したのか、という点である。質問そのものが、これまでは切り離していなかったし、「切り離し」がロシアに有利という前提に立っていた。それに対して「一方を他方と結びつけない」ということを特に強調して答えている点がプーチン発言の最重要ポイ...▶続きはこちら
2016-06-02 07:11

参院選は「アベノミクス対民共共闘」の様相

杉浦 正章  政治評論家
 通常国会終了に伴い、政局は参院選挙に向けて与野党激突段階に突入した。7月10日と確定した参院選挙の焦点は、アベノミクスの是非に絞られる。野党は「失敗・退陣」を求めるが、政府・与党は「成功」を唱えて、互いに譲らぬガチンコ勝負になろうとしている。野党の理論的主柱は朝日新聞、与党は安倍が先頭に立って論戦...▶続きはこちら
2016-06-01 12:58

(連載1)安倍首相の北方領土「新アプローチ」とは何か

袴田 茂樹  日本国際フォーラム評議員
 伊勢志摩サミットを前に、5月6日に安倍首相がソチを訪問してプーチン大統領と首脳会談を行った。注目されたのは北方領土問題の解決に向けて首相が述べ、プーチンも同意したとされる「新アプローチ」だ。5月20日に、プーチンはソチで記者会見を行い、北方領土問題に関する質問にも答えた。それについて、翌日の朝日新...▶続きはこちら
2016-05-31 10:39

核軍縮には先ず Balance of Power の回復を

四方 立夫  エコノミスト
 オバマ大統領の広島での美しい演説並びに被爆者との対話は多くの一般国民の共感を呼ぶところとなった。2009年のプラハでの「核なき世界」を力強く訴えた演説からの集大成としての広島訪問であったが、現実の世界は同大統領の7年半の任期の間はたしてどうであったろうか。

 中国はMIRV(多弾頭)掲載可能...▶続きはこちら
2016-05-31 06:44

内閣不信任案の牽強付会は著しい

杉浦 正章  政治評論家
 仲がいいのに首相・安倍晋三に真っ向から解散を求めるのは、財務相・麻生太郎の“大芝居”と思っていたが、やはりそうであった。本当に解散を求めたのではなく、財務官僚に向けて怒って見せたのだ。いくら財務官僚が政治に疎いからと言って、たった3日で消費増税再延期にゴーのサインを出すとは思わなかっただろう。まっ...▶続きはこちら
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