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2007-06-04 11:25
地球温暖化?
大藏雄之助
評論家
地球温暖化の話には眉につばをつけて聞く必要がある。
私が60年前に学校で習った知識では、地球は何度も氷河に見舞われており、最後の氷河期は4千万年前に始まって1万年前に終わったので、現在は「第4間氷期」と呼ばれていて、少しずつ暖かくなっているものの、やがてまた氷河期を迎える、ということだった...
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2007-06-01 22:06
日米同盟後の武装中立の展望
四条秀雄
不動産業
歴史的に見れば、米国の東アジア政策は基本的に英国の対大陸政策と同じで、バランサーとしての主導権確保が目的として一貫しています。ですから、日米同盟は無条件のものではなく、本質的に米中同盟との二者択一の宿命を持っています。言い換えれば、米中関係が安定すればするほど、日米同盟は不要で邪魔な存在になります...
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2007-06-01 16:55
日本ポイ捨ての危機
田久保忠衛
杏林大学客員教授
5月30日付の「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」紙に載ったジョージ・ワシントン大学のデービッド・シャンボウ教授の一文は衝撃的だった。副題「アジアの将来は中国とインドにあって、日本にはない」でわかるとおり、米国のアジア政策は日米同盟を中心にした政策から中国、インド重視へと大転換すべしとい...
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2007-05-30 10:59
国家戦略としての留学生拡大
鍋嶋敬三
評論家
安倍晋三首相が議長を務めるアジア・ゲートウェイ戦略会議が5月16日まとめた最終報告で海外からの留学生を2025年までに3倍増、35万人程度にする目標を掲げた。国家戦略の一環という位置付けである。中曽根内閣が1983年に打ち出した10万人計画は20年かけて達成したが、その後は伸び悩む。報告は「主要国...
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2007-05-29 16:56
外交理念としての「自由と繁栄の弧」に問題はないか
岡本幸治
大阪国際大学名誉教授
戦後日本は長らく敗戦後遺症にとりつかれて、与えられた国際環境に従順に適応し、その中でうまく立ち回る事に専念してきた。お陰で経済発展に関する限りは見事な成功を収めたが、自らの外交理念を示しアジアや世界をリードするという畏れ多いことは極力慎んできた。21世紀に入り、ようやくこの受け身の姿勢に変化が生じ...
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2007-05-28 09:56
まずはとにかくカネを出せ-日本の国際貢献
角田勝彦
団体役員・元大使
「カネがなければ知恵を出せ。知恵がなければアセをかけ」という古言があるが、実は、その前に「まずはとにかくカネを出せ」という文句が来るらしい。日本のODA(政府開発援助)の話である。政府は、昨年7月に決定した経済財政運営の基本方針「骨太の方針2006」でODA予算を2007年度から11年度までの5年...
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2007-05-25 17:36
日本にもエリート教育が必要だ
吉田康彦
大阪経済法科大学客員教授
5月23日の平林博・前駐仏大使を招いての日本国際フォーラムの昼食会(国際政経懇話会)で、フランスのエリートの功罪が話題になった。平林氏は「フランス社会の硬直性には三つの要因がある」として、労働組合、公務員、グランゼコール出身のエリートの存在を挙げた。既得権保持に躍起となるのは弊害ではあるが、エリー...
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2007-05-24 19:02
吉田茂『回想十年』について
奈須田敬
並木書房取締役会長・月刊「ざっくばらん」編集長
名士の回想録といわれるものには、往々にして手前味噌、言い訳、責任転嫁の要素が多く、主観的・客観的に物事を観察、分析する描写力に欠けるように思われる。とくに政界、外交界において名を成した人達の回想録には、その傾向がつよくなるようだ。その理由は分らないではない。つまり、政界、外交界は他分野と異なり、虚...
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2007-05-23 09:42
アジア安保協力会議を提唱する
内田忠男
名古屋外国語大学教授
いま各方面で検討されている東アジア共同体構想について私見を述べてみたい。まず、この東アジアという地域には、北朝鮮や中国など一党独裁の国家が存在しており、冷戦構造が今も残されている地域である。中国やベトナムは改革開放路線を進めることで国際社会への順応を図っており、現在の政治体制がさしたる障害にはなら...
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2007-05-21 17:50
歴史問題へのヨーロッパ人の大人の対応
藤原 宣夫
団体役員
ある時、青木周蔵記念館に那須町から招待されて青木周蔵の子孫がオーストリーからやって来た。私は縁あって一夜東京で同君と夕食を共にし、親しく話し合った事がある。子孫であるその好青年の名は、Mag. Niklas Salm-Reifferscheidtという。2002年秋私ども夫婦は同君の居城に招かれて...
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2007-05-21 11:39
景気回復の実感を国民に与えよ
大藏雄之助
評論家
安倍内閣は教育再生や憲法改正を掲げて、一部からは「戦後最悪の反動政権」という非難を浴びせられているが、かつて同じレッテルを貼られた首相は何人もおり、しかもそれらの方が国民の高い支持率を維持した事実がある。しかも現在、有権者の重視する政策はこのような国家の骨格に関するものではなくて、景気回復である。...
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2007-05-18 09:49
円安バッシングの懸念は小さい
塚崎公義
久留米大学准教授
鈴木淑夫氏が3月22日の当欄で「いまの円安はバブルではないか?」と問題提起をしておられる。しかし、市場参加者が「危険な取引だが今日買って明日売れば儲かるだろうから投機をしよう」と考えているわけではないから、これをバブルと呼ぶことには無理があろう。また、仮に氏が懸念されるように「バブル崩壊」が急激な...
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2007-05-17 10:18
円安バブルは日本経済にとって不利だ
鈴木淑夫
元衆議院議員・鈴木政経フォーラム代表
ユーロ諸国だけでなく、米国においても、円安の行き過ぎに対する非難が強まっている。産業界の不満を背景に、5月9日の米議会下院では、人民元と並んで円の為替相場が不当に安いことを問題視し、制裁の是非を検討する公聴会が開かれた。
人民元の場合とは異なり、円については政府の為替市場介入が行われていな...
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2007-05-16 18:15
認識薄い「普天間」の戦略的重要性
鍋嶋敬三
評論家
日米両政府が在日米軍再編計画の最終報告に同意してから5月で1年が経過した。沖縄の米海兵隊普天間飛行場のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設、海兵隊司令部のグアム島への移転など主要な計画は関係自治体の反対でほとんど手付かずのままだ。政府は再編計画に協力する自治体への交付金支給、特に負担の重い市町村には公...
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2007-05-16 06:41
油断大敵の日米同盟
村上正泰
日本国際フォーラム研究主幹
安倍総理の訪米については、本欄でもすでに5月2日付で鍋島敬三氏が「『揺るぎない同盟』は重層的に」と題して論じておられるが、個人的な信頼関係の構築や「かけがえのない日米同盟」の構築において一定の成果があったことには間違いない。しかしながら、総じて見ると、あまりに無難な内容であったという印象が強い。も...
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2007-05-15 09:26
NHKだけは、2011年以後もアナログTV放送を続けよ
角田勝彦
団体役員・元大使
一月下旬の「国際的発信力の強化のために」と題する投稿で、私は、NHKは国際社会における日本への理解を促進させ、かつ日本人の国際問題の理解を助ける役割を中心的任務の一つに置くべきであると論じた。その関連で、NHK受信料の支払い義務化と2011年7月のアナログ放送停波にも触れた。マクルーハンによれば伝...
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2007-05-11 09:41
原発隠ぺい事故の教訓:人間は誤り、機械は故障する
吉田康彦
大阪経済法科大学客員教授
電力会社の相次ぐ“事故かくし”が暴露され、原子力に対する国民の不信感が高まっている。最近問題になったのは北陸電力の志賀原発1号機と東電の福島第一原発3号機で、それぞれ制御棒が脱落し、臨界“事故”が発生していたのを隠ぺいしていたというものだが、前者は8年前、後者は何と30年近くも前の不祥事だった。な...
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2007-05-10 17:02
北方領土返還の道筋が見えてくる
宮脇磊介
初代内閣広報官・宮脇磊介事務所代表
冷戦終結後、世界中いたる所で状況が激しく動いている。重大な事件・混乱が発生し、思いがけない新たな政策決定が打ち出されたりして、世界の動きを伝える新聞の国際欄には読者の理解力を超える夥しい記事が溢れている。日本のメディアは、こと外交、安全保障など国際関係の解説には、冷戦終結以前から高い知名度を持つ学...
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2007-05-09 11:17
新大統領下のフランスの動向
坂本正弘
日本戦略研究フォーラム副理事長
連休を利用して、フランスのバスク地方を旅行した。地方は寂れているとの指摘もあるが、地方道でも100キロのスピードが可能な上、幅広い道路沿いに、整備に100年はかかったと考えられる大きな街路樹の新緑のトンネルがつづき、フランスの富を印象づける。折りから、大統領選の直中で、テレビは対米関係の改善、経済...
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2007-05-07 17:46
格差拡大の議論は本物か
大藏雄之助
評論家
日本は一時期「総中流社会意識」と言われた。わが国の平均的な庶民の生活はヨーロッパの中流階層とは大きく隔たっていたが、上下の収入の差が小さいために中間層が自らを中流と考えたのだった。最近それが崩れて格差が広がっているという議論が盛んである。私は直感としてはさして格差が拡大しているという気はしないが、...
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