日本の首相の英語力は、通訳並みの宮沢喜一を除けば、会話の出来るのは、麻生、中曽根康弘、小泉純一郎だが、レベルは似たり寄ったりだ。若干麻生がリードしているのは、とっさにジョークが言えたことだ。国連の演説で同時通訳の機器が故障した際に\"It\'s not a Japanese machine, I think, no?\"(日本製じゃないね)と瞬時に言えるのはめずらしい。ただ\"I think, no\"はいただけない。\"It\'s not a Japanese machine, is it ?\"程度でよい。いずれにせよ雑談程度ならともかく、国家間の機微に渡る外交課題を、この程度の英語力で大統領と直接話すべきではない。電話会談の危険を感じたのは、日本が北朝鮮問題で置いてけぼりを食らった北へのテロ指定解除の際の、大統領ブッシュとのやりとりだ。麻生が10月11日浜松市で青年会議所(JC)の会頭経験者らと懇談中、しかも重要なことに外務省の秘書官がついていないときに、ブッシュから電話がかかってきた。