極左リベラルといわれていながら、選挙に勝ったオバマは、すでに多くの面でセンターよりを示しており、彼のスローガンの「チェンジ」は、選挙時の公約を破って行くチェンジだったのかもしれません。先週、天才オバマは、著名な保守派の評論家ジョージ・ウィル氏の邸宅で、名だたる保守派の政治評論家を9人ほど集め、オフレコの夕食会を開くなど、驚くべき手腕を見せ始めました。そのときのメニューが羊肉(ラム)であったこと、招かれた評論家たちが揃って口を噤み、一切内容を明かさないため、口惜しがったメディアは、かの有名な映画の題名「羊たちの沈黙」をもじって(Silence of the lamb chop)「沈黙のラムチョップ」と囃し立てました。彼の大胆な保守派懐柔策がはたして功を奏したかは、いずれわかることでしょう。