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2021-10-12 21:05
立憲・生方幸夫衆議院議員の拉致問題発言について
荒木 和博
特定失踪者問題調査会代表
たびたび「拉致問題が選挙の争点にならない」と言われてきました。それもそのはずで、各党同じようなことを言っているので争点にしようがなかったというのが正直なところでしょう。「拉致被害者救出に自衛隊の活用を」と言ってくれる政党・政治家が出てくれることを期待しますが、そうならない限り争点化は難しいと正直思ってきました。ところが、総選挙を前にして、争点化という意味では絶好の題材が飛び込んできました。
すでにニュースでご存じの方も多いかと思いますが、立憲民主党の生方幸夫衆議院議員が9月に選挙区で行われた会合で「日本から連れ去られた被害者というのはもう生きている人はいない」と言ったからです。この会合の中で生方議員は自分が石井一・元代議士と親しいと話しており、「横田めぐみさんは死んでいる」など、その石井氏から聞いた話なども披露しています。
石井氏は自民党議員だった当時、金丸訪朝団の一員として北朝鮮に赴き、その後朝鮮総聯との深い繋がりが問題視されてきました。平成9年(1997)2月の西村眞悟議員が横田めぐみさんのことについて初めて質問した予算委員会でも、同じ新進党所属でありながら西村議員に野次を飛ばした人物です。その人と親しいというのを自慢し、その言葉を受け売りするのですから、本人がどういう人か大体分かります。
ちょうど衆議院選挙の直前です。生方議員にはぜひ街頭で、あるいは政見放送で「拉致被害者は皆死んでいるのだからもう拉致問題を北朝鮮に持ち出すべきではない」と訴えていただきたいと思います(朝鮮労働党の支援は受けられるかも知れません)。また、この人に限らず自民党も含めて同じようなことを思っている議員さんは何人もいるのですから、そういう人たちは皆正直に国民に訴えていただきたい。それでこそ拉致が総選挙の争点になります。もっとも、本来拉致被害者が亡くなっているというなら、その報復をどうするか、どうやって北朝鮮に責任を取らせるかという議論もしなければならないはずです。
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