国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2020-05-09 23:55

数字で見るわが国のコロナ感染状況

坂本 正弘 日本国際フォーラム上席研究員

 筆者は、この5月に入ってからのコロナ感染者状況を観察してきたが、その結果を、以下の表のとおりまとめてみた。この表の数字を、さらにグラフにもまとめてみた。

 ここからわかることはおよそ次のとおりである。

  1. 感染者総数の増加が5月7日時点で94名と100名の大台を切ったこと、
  2. 回復者が5月に入り大きく増加し、入院患者数は、4月25日の10,193名をピークに減少傾向にあり、5月7日時点で9,813となったこと(これにより医療現場の緊張が緩和されそうである)、
  3. 大阪府における感染者数は低く、吉村知事の基準では、緊急事態の解除も近いということが予想されること(東京も感染者数は低くなっている)。

 また、5月9日時点においては、感染者増が113名であるが、注目すべきは回復者数が2221名の大幅増となっており、その結果、入院患者数は7001名に減少したことになる。すなわち、5月9日までの1週間で、入院患者数は3千人以上減ったことになる。

 以上のとおり情勢は好転しており、医療現場での緊張は緩和しているといえるが、しかしながら、死者の数が多すぎることが懸念材料である。従順な国民に辛抱を押し付けているといえよう。「軽症者」の扱い、アビガンなどの使用抑制など、硬直な医療行政を反映している。政治の主導を高め、早期に改める必要がある。

>>>この投稿にコメントする
  • 修正する
  • 投稿履歴
数字で見るわが国のコロナ感染状況 坂本 正弘 2020-05-09 23:55
┗
続・数字で見るわが国のコロナ感染状況  坂本 正弘 2020-05-22 22:14
一覧へ戻る
総論稿数:5616本
公益財団法人日本国際フォーラム