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2017-11-23 17:52

杉浦正章氏の「米国による北へのテロ国家再指定で対中圧力」へのコメント

金井 進  無職
 11月22日の本欄への杉浦正章氏の投稿「米国による北へのテロ国家再指定で対中圧力」を興味深く拝読した。筆者は、同氏の議論については、部分的に賛成だが、その一方で、賛成しかねる幾つかの論点もあった。コメントさせて頂くことで、議論の更なる検討を期待したい。

 同氏は文末で「金正恩は暴発に出るか、制裁に屈するかの二者択一を迫られることは確かだ」と述べているが、次の2点で疑問に思う。(1)「暴発に出る」という選択肢について、どのような暴発を想定しているのか?例えば、ICBMミサイル発射や核実験などを想定しているのか?トランプ米大統領が軍事的制裁に踏み切るような暴発を果たして金正恩氏は決断するであろうか?

 (2)「制裁に屈する」という選択肢だが、具体的にはどのように制裁に屈するとお考えであろうか?核兵器破棄を前提として金正恩氏がトランプ米大統領との対話を決断するとは到底思えない。

 小生は上記(1)(2)いずれでもなく、当面、膠着状態が続くのではないかと考える。トランプ主導の北朝鮮に対する経済制裁の決定的な効果が出るのは相当時間が掛かるであろう。しばらくは「我慢比べ」が続くことになると思われ、トランプ米大統領が短気を起こさないことを望むばかりである。
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米国による北へのテロ国家再指定で対中圧力 杉浦 正章  2017-11-22 06:52
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杉浦正章氏の「米国による北へのテロ国家再指定で対中圧力」へのコメント  金井 進  2017-11-23 17:52
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