２月１２日付け本欄「百花斉放」に掲載された宮脇磊介さんのご意見「自民党が国民から支持を得るにはどうしたらよいか」に全面的に賛成です。

　鳩山、小沢の巨額脱税、政治資金の不動産投資への流用が、公人としての資質を著しく欠いていることは明白です。しかし、「昨年の衆議院選挙で信認を得た責任を全うする」という論理のすりかえで、ほとぼりの冷めるのを待ちながら、居座り、権力体制の既成事実化をはかる民主党に対して、今後敵失ばかり国会であげつらっていても、民意は自民党支持に向かわないと思う。

　民主党支持率の落ち込みは、政治無関心層の拡大につながるだろうし、２ヶ月もの間敵失を非難するだけでは、人の噂もなんとやらで効果は薄れてしまい、却って自民党の無策が表面に浮かび上がってしまう可能性が高くなる。

　「現在の民主党の政策の結果が、こう悪くなること必至なので、自民党はこういう対案、対策を提言する」という政策提言を、一般人に分かり易いように、早く提示しなければ、７月の参議院選挙に間に合わなくなる。再生された自民党による国富・国力の成長、雇用促進、将来の公平な社会保障、国家の安全保障と善隣関係の推進、国際社会における役割と相応の地位の獲得の諸点において、是非　簡潔な政策提言を期待している。