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2016-09-23 11:10
パラリンピック開催に思う
船田 元
衆議院議員(自由民主党)
リオ・パラリンピックでは、様々な種目で熱戦が繰り広げられている。オリンピックとはまた違った魅力がある。パラリンピックならではの特別の競技もあるし、選手の障害の程度に応じて、何段階にも分かれた競技もあり、障害者が平等に闘える環境が整えられていることに、とても感心している。
そうした中、多くの方々も気付いていると思うが、選手が装着している義足や車椅子が、以前に比べて特段に高度化、ハイテク化しているということだ。カーボンファイバーで出来た義足が健常者の足以上の跳躍力を与えたり、レーシングカー並みの車椅子で、走るより速くなったりするかもしれない。しかもこれらのハイテク装具の製造では、日本の技術力が活かされている場合が多い。
しかし一方で、高価な装具を手に入れられる選手とそうでない選手との間で、不公平感はないのだろうかとの疑問も湧く。ある選手のインタビューでは、「確かにハイテク装具を付けた選手が活躍することは羨ましいが、かといってそれを付けた誰もが同じように活躍出来るとは限らない。ハイテク装具を使いこなすには、それなりの技術力と練習が不可欠であり、その意味で彼らをリスペクトしている」という言葉を見つけた。
パラリンピックに出場している選手が、皆このような「模範的」考えを持っているとは思わないが、こういう見方もあるのだと感心した。しかしながら、このような差異を放置して良いというのも問題であり、選手の障害の程度や持てる力量に合った装具が入手出来るよう、何らかの支援策があってもいい。このようなことを考えながら、益々興味深くパラリンピックを観戦しているこの頃だ。
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