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2016-07-01 12:03
小池百合子東京都知事を待望する
浦野 康博
会社役員
このほど小池百合子自民党議員が東京都知事選出馬の表明をされた。都民の一人として心から歓迎したい。自民党内部で十分に「根回し」がなされないままの出馬表明であったとのことで、自民党都連の一部関係者が不快感を露わにしているとの報道が目立った。しかし、そのような自民党の内部事情は、有権者であるわれわれ都民からすればどうでもいいことである。われわれが求めているのは、ただ、すぐれた都知事なのであり、そして小池氏はすぐれた都知事となりうる人材であると考える。
いうまでもなく東京都は、インドネシアやスウェーデンなどの中規模国家の国家予算に相当する予算を持ち、他の地方自治体とは別格の権威と権限を持つ「準国家」的存在である。「日本の首都」であるとともに「世界の東京」として一定の外交力も備えた国際都市でもあるのだ。小池氏の表現を借りれば東京都はまさしく「メガシティー」であり、そのかじ取りは、やはり、それに見合ったビジョンと行動力の伴った人物に託すべきだと考える。そのような力量を備えた人物は、性別を問わず、そうそういないはずである。
そのようななか、素直に考えて、小池百合子氏は東京都知事に求められるビジョンと行動力を備えた数少ない候補者の一人であると断言できる。環境大臣、防衛大臣、自民党総務会長などの国政上の要職を歴任し、それなりの実績を残してきたが、とくに、クールビズを提案し、それを日本社会に定着させた功績はつとに知られている。さらには、その安定した政治観、国家観、そして優れた国際感覚にもとづく日本の将来構想には定評がある。小池氏が見かけによらぬ政治的豪胆さの持ち主であることも、ここで指摘しておきたい。
また、仮に小池氏が都知事に当選すれば、史上初の女性都知事の誕生となる。小池氏は、すでに環境大臣や防衛大臣、そして自民党三役などいくつかの「女性初」の重要ポストを歴任しているが、この上は、さらに女性初の東京都知事にも就任してほしい。小池氏には、今後各方面から出馬断念を迫る圧力などが加えられるかもしれないが、なにとぞ初志を貫いて、最後まで頑張ってほしい。
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