ノーベル平和賞授与後の中国政府のノルウェーへの外交攻勢は、中国の異常さを世界中に知らしめる結果となっっている。中国にとっては、ソフトパワーの敗北である。一方、南シナ海と東シナ海における中国の領土拡張、覇権主義は、世界の一部の人々にしか知られていないのが実情である。ましてや尖閣諸島沖での中国漁民の不法操業や中国漁船の日本海保艦艇への体当たり、そして中国人船長逮捕以降の日中間の対立の図式などは、"same old story"としてしか、世界では認識されていない。一連の中国のならず者国家らしさは全く知られていない。