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2010-05-26 10:41

沖縄「有事基地」化論を提案したい

荒木 福則  無職
 沖縄「有事基地」化論を提案したい。有事には短時間で米軍をグアムから受け入れることができるように、沖縄の基地にはミサイル防衛(MD)等に必要な最小限の軍事施設だけ常備しておく。肝要なことは、その管理は日本が行い、そこでは訓練等を一切させないことだ。私は、三沢基地の空爆訓練標的近くの平沼に住み、基地に5年程通ったが、基地がある限りいかにしても解決できない問題は、訓練の騒音である。

 米国がグアム移転予算を今も残していること、また昨日の『ニューヨーク・タイムズ』紙の「普天間返還を諦めたのは、日本が米国に屈したため」と論じる記事等から推測すると、米軍は、いったんグアムに移転したとしても、有事には、日本が最大限の便宜を払い、上記の「有事基地」機能を発揮させれば、必ずそこに戻ってきて、日本も同時に守られる。

 自由資本主義を推進する日米両国は、お互いに守り合うしか無いのである。グアム移転は、枢要な部隊を敵ミサイルの射程圏内に晒させないメリットがあり、沖縄「有事基地」の橋頭堡と旨く組み合わせれば、逆に抑止力は上がる。

 沖縄を「有事基地」として使わせる戦局かどうかは、日本が判断を下す。この体制を整備するコストは高いかもしれないが、沖縄県外の国民が惜しみなく税金から拠出すればよい。上記の体制を、中国、北朝鮮に日米合意のシステマティックで強固な戦略として示せれば、基地に関する屈折した日米関係に付け入られている現状よりも、抑止力は働くはずである。
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