ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
2009-08-21 13:49
韓国に求められる礼節を弁えた理性的な対応
入門 貴男
文化女子大学
日本と韓国が互いに領有権を主張している竹島(韓国側名称:獨島、または独島)は、1905年の島根県への編入以降日本が領有していたが、第二次世界大戦終戦後の1952年1月18日、韓国の李承晩大統領の海洋主権宣言以降は、韓国が武力制圧し、日本政府はこれを不法占拠として非難している。日本政府は1954年、国際司法裁判所に裁定を求めたが、韓国政府はこれに応じず、警備隊を常駐させたり、500トン級船舶が利用できる接岸施設を作るなどしている。
韓国では、竹島は独立の象徴とされ、学校教育でも小学校から必ず習うためこの問題を知らないものはいないが、日本では殆ど大きく取り上げられることはなかった。しかし2000年代に入って日本でもこの問題が取りざたされるようになり、2005年3月には島根県議会で竹島の日条例が採択された。
これに対し、韓国では同年6月9日に慶尚北道議会が毎年10月を独島の月とし、日本との交流を制限する条例を制定した。2008年には、日本で中学校社会科の学習指導要領解説に「我が国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違がある」との記載が初めて入った。直接的な領土主張は韓国に配慮して避けたものの、韓国側はこれに反発し、駐日大使を一時帰国させたり、韓国内でデモが起こったりしている。韓国が竹島問題に関して非常に敏感かつ熱狂的なのは理解できなくはないが、もう少し礼節を弁えた理性的な対応を期待することは無理なのだろうか。
>>>この投稿にコメントする
修正する
投稿履歴
一覧へ戻る
総論稿数:5475本
公益財団法人
日本国際フォーラム