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2009-05-11 19:58
対露領土交渉に関する「緊急アピール」を歓迎する
佐々木 晃
無職
本日、読売新聞等全国紙4紙の紙上に発表された日本国際フォーラムの意見広告「緊急アピール:対露領土交渉の基本的立場を崩してはならない」を拝見し、歓迎いたします。
私は、終戦直後の昭和20年8月22日に南樺太より引揚げ船で小樽に向け航行中、留萌沖で魚雷攻撃をうけ、大破しましたが、浮上した潜水艦に反撃しながら、かろうじて留萌港にたどり着き、九死に一生を得た同胞の一人です。相前後して大泊港を出た3隻のうち2隻は沈没しました。最近の報道によれば、ロシアは当時潜水艦L12とL19が留萌沖で作戦に従事していたことを認めましたが、3隻の引揚げ船を攻撃したことについては、いまだに認めていないようです。
ところで、南樺太の領有権の現状は、どうなっているのでしょうか?サンフランシスコ平和条約にソ連は署名しておりません。日本政府は数年前、豊原に総領事館を設置したようですが、そのことは南樺太をロシア領と認めたことを意味するのでしょうか?日本はサンフランシスコ平和条約で南樺太を放棄しましたが、その最終的帰属先はまだ決着が着いていないとすれば、日本は国際社会とも協力し、改めて最終的決着を求めるべきではないでしょうか?
南樺太では約2700名の市民と兵士が、留萌沖では約1700名の婦人、子供、老人が戦没しています。戦後サハリンを訪れる初めての日本のリーダーである麻生首相は、かれらの慰霊碑をおとづれることもなかったようで、ロシア首脳と液化天然ガス・プラントの運転開始を祝っただけで、そのまま帰国されたようです。国民感情からすれば、一国のリーダーの行動として理解しがたいものがあります。南樺太の領有権、戦後引揚げ船への魚雷攻撃潜水艦の国籍、戦没者慰霊の問題などをも、是非取り上げていただきアピールしていただきたいと思います。
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