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2009-05-01 23:55
時宜を得た北方領土問題「緊急アピール」発表
中村 聡
会社役員
今朝の新聞の朝刊を読んで、日本国際フォーラムが北方領土問題についての「緊急アピール」を発表したということを知った。それでこのホームページを拝見したが、この「緊急アピール」の内容にはまったく同感であり、プーチン来日直前というタイミングで、時宜を得た企画を実施されたことに、心から敬意を表したい。
緊急アピールが厳しく指弾するように、麻生首相や谷内前外務事務次官の軽率な発言は、決して許されるものではない。国家主権にかかわる根本的な問題について、かくも見識を欠く発言がまかり通るわが国は、もはや亡国の道をたどっていると言わざるを得ないのではないか、と深く絶望したくなる。だからこそ、いま声を挙げなければ、いつ声を挙げるのか、という重要なタイミングで、日本国民の良識ある声が高らかに示されたことは、日本の将来に望みを残させるものである。
そして、おそらく日本国内の反応を深く注視しているであろうロシアに対しても、日本国民の毅然とした態度が伝わるであろう。麻生首相や谷内前外務事務次官に限らず、北海道大学の岩下明裕教授のような専門家が「面積折半論」を唱えて大佛次郎論壇賞を受賞したり、タレントのみのもんたが司会を務める番組で「北方領土を買ったらどうか」という発言をするなど、最近の日本では、北方領土問題について、とんでもない議論が相次いでいる。
こうした事態を決して放置することなく、国民一人一人がこの問題について改めて認識を深めていかなければならない。北方領土問題の解決には長年の時間を要するだろうが、それまでの間決して風化させてはならない。この「緊急アピール」を読みながら、改めて痛感した次第である。
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