日本政府が日本海の海底地形を調査することに決めたところ、韓国国会は「その即時中止を求める」決議を満場一致可決し、盧武鉉大統領は「過去の侵略の歴史を正当化しようとする行為だ」と非難したという。それだけならまだ許せるが、日本側が調査を強行すれば、「拿捕、撃沈すべし」との暴論も出てきているという。

ところが、過去において韓国側は同じ海域で何回も同じような調査を行い、日本側が抗議してもまったく無視してきたのである。同じことを韓国がやるのは当然、日本がやるのは暴挙というのでは、子供の無茶苦茶と同じである。そもそもは６月にドイツで開かれる「海底地形名称小委員会」で韓国が韓国名表記を提案しようとしているところから、日本側も反対提案に必要な調査をせざるを得なくなったものだ。

小泉首相はロシアのプーチン大統領から「北方四島はロシアのものだ。この問題を討議するつもりは一切ない」と言われても、反論もせず、反論しないどころか、ロシアの対独（ということは対日）戦勝祝賀式典に呼ばれるまま、のこのこと出かけて行った。こんどこの海底地形調査を韓国からやめよと言われたからといってやめるのなら、国民はこの戦略なき首相を、無能首相と呼ぶだけでなく、売国奴首相と呼ばざるを得なくなるであろう。