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2023-07-20 14:37
アフリカの民主主義とロシア勢力浸透に対する西側の対抗手段
河村 洋
外交評論家
ウクライナ危機に関する国連総会の投票で、国際社会はアフリカの親露派で専制的な国々が思いも寄らぬ影響力を有することに驚愕している。しかしアフリカ連合(AU)は本年2月にアディスアベバで開催された第36回AU首脳会議にて、ブルキナファソ、マリ、ギニア、スーダンといったサヘル地域の親露派軍事独裁体制諸国...
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2023-07-18 15:21
金正恩の体調は?
荒木 和博
拓殖大学海外事情研究所教授
筆者は、くたびれたりイライラするとときどき気分転換に労働新聞の写真を使ってパロディを作っています。7月11日、それで労働新聞のサイトをのぞいてみて驚きました。7月8日は安倍元総理だけでなく金日成の命日であり、金正日も金正恩もこれまで必ず遺体の奉られている錦繍山太陽宮殿を参拝していました(今は金正日...
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2023-07-15 10:31
どうなる将来の日本の姿は
冨田 巖
団体役員
戦後日本70年間以後、良き方向より、不味い方向へ静かに進行している日本の姿が気になる今日。気になることは、イプシロンロケット開発の現実が、一発で日本の姿を象徴していると思う。北朝鮮の固体燃料技術開発の成果、国を挙げての取り組みが効したもの、すばらしい。
他方日本は、政治能力欠如の人格者...
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2023-07-12 13:36
トランプ前大統領を巡る魔女狩り裁判
村上 裕康
ITコンサルタント
トランプは2016年の大統領選挙でヒラリー・クリントンを退けて、大統領に就任した。トランプは、米国のグローバル化の恩恵から取り残された非エリート層を支持基盤とし、政治思想的には旧保守主義である。「MAGA(Make America Great Again)」を唱え、米国の伝統的価値に訴える。一方ヒ...
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2023-07-06 07:57
コソボでセルビア系住民が政府やNATO平和維持部隊と衝突
舛添 要一
国際政治学者
コソボ北部で、アルバニア系市長の誕生に抗議するセルビア系住民がデモを繰り返し、治安当局やNATO平和維持部隊と衝突し、負傷者が出ている。民族紛争の炎がまた上がっている。この状態は、ウクライナ戦争が停戦した後の秩序維持の困難さを示唆している。
1989年のベルリンの壁崩壊後の東欧諸国の民...
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2023-07-05 11:54
プリゴジンの反乱をどうみるか
赤峰 和彦
自営業
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジンが起こした反乱は、1日で終結したものの、世界に大きな衝撃を与えました。プリゴジンの乱の最大の特徴は、プーチン政権の「裏方」であるワグネルが表舞台に出てきてしまったというロシア国家の構造的な変化にあります。いわば、プーチン政権を陰で支える存在であった...
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2023-06-29 10:56
アウンサンスーチー氏の子息の新聞記事から考える
伊藤 洋
山梨大学名誉教授
「ミャンマーで拘束が続く民主化指導者アウンサンスーチー氏の78歳の誕生日を前に、次男で英国在住のキム・エアリスさんが17日、独立系メディアを通じてビデオメッセージを公表した」(2023年06月19東京新聞)この記事によれば、エアリスさんは幼少期に日本やインドで暮らしたことがあるそうだが、記事の末尾...
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2023-06-28 10:48
バイデンとハリスの不人気とミシェル・オバマ待望論
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
現職のジョー・バイデン大統領の人気のなさが少しずつだが報道されるようになっている。更に、バイデンの数々の奇行(何の脈絡もなく「女王陛下に神のご加護を」と叫ぶなど)や、考えなしの発言(「日本の岸田首相を“説得”して防衛費増額をさせた」という内政干渉発言)に不安を持つアメリカ国民も増えている。バイデン...
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2023-06-22 12:40
久しぶりの韓国:日本は負けている!
舛添 要一
国際政治学者
韓国の新聞社が主催する日米韓フォーラムに参加するためである、5月23日から26日まで韓国を訪れた。新型コロナウイルス感染症の流行で往来が規制されていたので、久しぶりのソウルである。韓国の経済成長は進んでいると考えてよい。もちろんウクライナ戦争の影響で最近は諸物価が高騰していることは世界各国と同じで...
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2023-06-22 10:12
仮想通貨は冬の時代に?
赤峰 和彦
自営業
米証券取引委員会(SEC)は2023年6月上旬、わずか24時間のうちに仮想通貨の取引所の大手2社を相次いで提訴しました。6月5日(米国時間)に提訴されたのは大手の暗号資産取引所であるバイナンスと、その最高経営責任者(CEO)のジャオ・チャンポン(趙長鵬)です。理由は市場操作のような取引と顧客の資産...
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2023-06-20 10:50
アメリカ政府の債務上限引き上げ問題解決:いつも通りの茶番
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
アメリカ政府の債務上限引き上げ問題は解決された。アメリカ連邦議会で債務引き上げ法案が賛成多数で可決した。現在のアメリカ連邦議会は、連邦下院は共和党、連邦上院は民主党がそれぞれ過半数を握っており、ねじれている状況だ。そうした中で、「先行き不透明、アメリカ国債のデフォルトが起きる可能性がある」というマ...
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2023-06-20 10:04
自衛官候補生発砲事件について
松川 るい
参議院議員
14日朝の事件の一報を聞いて、余りの衝撃に言葉を失っておりました。自衛官候補生の発砲事件で亡くなられた菊松1曹、八代3曹のお二人に心からご冥福をお祈り申し上げます。負傷された原3曹の一刻も早いご回復をお祈りいたします。ご家族のお気持ちはいかばかりかと言葉もありません。(本来、私は、加害者の姓名が明...
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2023-06-14 12:21
LGBT理解増進法について
船田 元
衆議院議員
LGBT理解増進法、正確に言うと「性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律」が、この国会で成立する運びとなった。この法律の元になったLGBT法は、2021年に超党派の議員連盟で作成され、差別の禁止をメインとした法案だったが、自民党の中の強硬な反対に遭い、国会提出が見送られた。
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2023-06-10 11:20
中国国内ではすでに「戦争準備」が進んでいる
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
中国は、今までは「一党独裁」として共産党の上層部の合議制によって物事が決まっていた。そのことは、常務委員会で物事が決済され、その常務委員会の派閥などが様々な意味で重要視されれいた。しかし、本年の全人代で人事が変わってから、基本的には、常務委員会も中央政治局の局員も、つまり共産党の意思決定機関のすべ...
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2023-06-07 09:58
広島サミットが残した課題、ウクライナ戦争を第二次世界大戦と比べてみる
舛添 要一
国際政治学者
広島サミットが閉幕した。被爆地広島で開かれたことで、核兵器の廃絶というテーマにも取り組むことになったG7の首脳宣言は、核兵器のない世界の実現に取り組むとし、核軍縮に関する首脳声明「広島ビジョン」を発表した。広島サミットの最大の目玉は、ウクライナのゼレンスキー大統領が広島に到来し、対面で会議に参加し...
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2023-06-06 21:40
中国に迫りくる食糧危機
赤峰 和彦
自営業
何もかも毛沢東を真似しようとしている習近平氏。1950年代に毛沢東がやろうとして失敗したある改革にとうとう手をつけました。それが中国の農村改革です。毛沢東の大躍進政策は当時3000万〜5000万人に上る餓死者を出し失敗に終わりましたが、習近平版はどうなるのでしょうか?専門家と意見交換した内容につい...
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2023-06-01 16:28
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の呪縛
船田 元
衆議院議員
先日とある会合で、福川伸次さんの講演を聞く機会があった。元通産省の事務次官経験者で、現在は東洋大学総長を務めている。事務次官当時は日本が世界の中で輝いていた時代であり、エズラ・ボーゲル博士の『ジャパン・アズ・ナンバーワン』が記録的ベストセラーとなり、日本全体が有頂天になっていた時期でもあった。ボー...
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2023-05-31 08:48
「日本の株高」を手放しに喜んでいいのか?
赤峰 和彦
自営業
日経平均株価が19日、バブル経済崩壊後の高値を更新しました。株高の背景にあるのは、円安に再び弾みがつき、輸出企業の業績を押し上げるとの期待が高まったことにあるとされ、原材料価格の高騰を製品価格に転嫁しきれない「悪い円安」への警戒感が和らぎ、円安・株高の好循環の復活を後押ししているとの見方がでていま...
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2023-05-30 08:36
リアリズムで分析するウクライナ戦争開戦1周年
古村 治彦
愛知大学国際問題研究所客員研究員
「人間は完璧ではない、間違う」ということが国際政治の大前提である。国際関係論という学問分野の一大学派、潮流であるリアリズムはそのように考える。これを前提にして、国際関係、世界政治を分析する。リアリズムを信奉する学者がどのようにウクライナ戦争を分析しているのか。リアリズムの大家スティーヴン・M・ウ...
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2023-05-29 15:22
気候安全保障-気候変動の地政学リスク
関山 健
京都大学大学院准教授
G7広島サミットで「エネルギー安全保障、気候危機、地政学リスクを一体的に捉える」必要性が共有された。
2022年12月に改定された『国家安全保障戦略』においても、「気候変動は、人類の存在そのものに関わる安全保障上の問題」との認識が示されている。
こうした気候変動の地政学リスク...
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