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2013-04-02 00:00
厳しくなる自然環境
船田 元
元経済企画庁長官
今年の冬は、各地で降雪量が過去最高を記録するなど、厳しい寒さが続いた。ところが最近は大変暖かく、桜の開花は例年より1週間から10日早まっている。春は風が強くなるが、今年のそれは尋常ではない。
これらの気象現象に接すると、我々は「日本周辺の自然環境が厳しくなってきているのでは」と感じはじめている。「異常気象」とは、過去30年滅多に発生しなかった現象を言うらしい。そうすると最近は、「異常気象だらけ」と言っても、言い過ぎではない。
原因はどこにあるのだろうか。風が強いということは、高気圧と低気圧の気圧の差が大きいことを意味する。いわゆる「爆弾低気圧」といって、日本付近で急速に発達するケースが多くなっている。地球温暖化の影響で、水分を十分に蓄積しているからだろう。もうひとつ考えられるのは、雨粒の核になる微粒子が、大気中に多くなっていることだ。中国からのPM2.5や黄砂の多さがこれに繋がっていることは間違いないだろう。
これらの原因を取り除くことは容易なことではなく、しばらくはこの「異常気象」に、粘り強く対応しなければなるまい。今政府が推進しようとしている「国道強靭化計画」も、その一環である。しかし中長期的には、我が国が地球温暖化対策の先頭に立たなければならないし、PM2.5をもっぱら排出する中国に対して、「環境を守れ」という言葉を発信し続け、技術的なサポートを行っていくべきだ。
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