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2013-03-01 00:00
科学技術政策の司令塔を強化せよ
船田 元
元経済企画庁長官
今世紀に入ってから、自民党政府において科学技術振興のための司令塔に関する議論が続いている。科学者の頭脳を1つに束ねた「総合科学技術会議」が十数年前にスタートしたが、なかなかリーダーシップが発揮できないでいる。その原因は、同会議に十分な権限の集中ができていないこと。また時の総理大臣が、同会議を使いこなしてないことが指摘されている。野田前総理は、在任中二回しか総合科学技術会議に出席しなかったのは、それを裏付ける。
この度安倍政権が誕生してから、経済財政諮問会議が3年ぶりに復活したが、「経済対策の基本的考え方」という文章のなかに、諮問会議と横並びで、総合科学技術会議との調整を行うべしと言及された。これは画期的なことである。
これを追い風として、我々は同会議を強力な提言機関として強化すると共に、英国で機能を果たしている「首相科学技術顧問」の設置を模索したいと思う。英国の科学技術顧問は、科学の分野でも幅広い信頼を保っているばかりか、首相との信頼関係が強く、常に議論を闘わせている間柄という。まことに羨ましい限りだ。
我が国ではなかなかそれに匹敵する人物は浮かばないが、少なくともそれを担保する制度を作ることが急務ではないか。iPS細胞研究による再生医療の大ブレークが期待される今日、その必要性は益々高まっている。
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