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2006-06-15 00:00
東アジア共同体実現の目標を掲げること自体が重要
三井紀幸
団体職員
第28政策提言「変容するアジアの中での対中関係」に関する「第3回政策委員会メモ」を読ませていただきました。「メモ」によれば、政策委員会の席上「東アジア共同体の構築は、はっきり 言って難しい。自分は不可 能だと思っている。中国の問題もあるが、アメリカとの関係が難しい。アメリカを取り込むのは不可能ではないか」という、東アジア共同体の実現を悲観視する発言があったとのことですが、この意見について、私見を述べさせていただきたいと思います。
私は、東アジア共同体は、時間はかかってもいずれ実現可能な目標であり、そのような目標を掲げることが、これからの日本外交にとって重要だと思います。東アジアの中でとかく孤立しがちな日本が「東アジア共同体は不可能」などと早々に宣言し、独自外交路線を取ることは決して賢明とはいえません。そのような日本外交には漂流する以外にどのような戦略があるというのでしょうか。
また、「アメリカを取り込むのは不可能ではないか」という発言の趣旨が不明です。地理的にアメリカは東アジアの一部ではなく、その共同体にメンバーとして参加させるべきだとの主張は、どの国からもなされていません。アメリカ自身がメンバーとして参加したいとは意思表明していません。アメリカは共同体に取り込まなくとも、その祝福を得て、ともに協調路線を歩むことができればそれでよいわけで、それすらも「不可能ではないか」という趣旨の発言であれば、それは根拠なき悲観論です。
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