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2006-05-22 00:00
連載投稿(1)中国に根強く残る、日本の右傾化への不安
王 偉彬
広島修道大学教授
今日から3回にわたり日中関係の現状について私見を述べたい。
靖国参拝を支持する国民の声や、中国の言いなりになるなという雰囲気が小泉首相を拘束しているが、中国政府も民意にこだわらざるを得ない。「反日」は日本では愛国主義教育の結果だとよくいわれるが、ことは単純ではない。日清戦争以降、反日感情は根強くあり、毛沢東の時代は抑えられていただけだ。インターネットの爆発的な普及や、ある程度の自由を得たマスコミもあり、反日感情が表れ始めたのだ。現在、政府は民意を無視できない時代に入っている。
もう一つは日本の右傾化、軍国主義復活への心配である。中国では、いまだに日本軍から受けた被害、恐怖感が消えていない。日本の研究者ら「知日派」は戦後の日本の姿から軍国主義の復活はありえないと認識しているが、国民レベルでは広がってはいない。小泉首相に限らず国会議員の靖国神社参拝は、日本軍の恐ろしさを思い起こさせ、中国人民の感情を刺激する。日本国民も歴史問題の深刻さを深く考えなければ、ぎくしゃくした関係は続くであろう。(つづく)
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