国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2025-12-23 16:14

(連載1)「ヘンリー・パスポート指数」で世界第三位の日本

宇田川 敬介 作家・ジャーナリスト
 2024年12月10日、英国ロンドンに拠点を置く投資移住コンサルティング会社、ヘンリー・アンド・パートナーが最新版の「ヘンリー・パスポート指数」を発表しました。この指数は、世界各国のパスポートがどれほど多くの国・地域にビザなしで渡航できるかを基準としてランキングを作成したものであり、国際的な移動の自由度や、その国の信頼性、さらには外交関係の良好さを示す指標としても注目されています。2024年のランキングでは、シンガポールが世界第1位、韓国が第2位、そして日本が第3位に選ばれました。この結果は、日本が国際社会からどれほど高い信頼を得ているかを如実に物語っています。
 
 日本という国は、長い歴史と伝統、そして現代的なイノベーションとを融合させ、世界中の人々から高い評価を受けています。日本の社会は礼儀正しさ、秩序、清潔さ、そして思いやりの心を大切にしてきました。これらの美徳は、日々の生活の中の小さな所作や習慣にまで根付いており、訪れる外国人の多くがその点に感銘を受けるといいます。たとえば、公共の場での静けさや、ゴミの持ち帰り、列に並ぶ際の整然とした態度などは、日本を訪れる多くの外国人観光客にとって新鮮な驚きとなっています。こうした社会的規範の高さは、日本が安全で安心できる国であるというイメージに大きく寄与しています。
 
 また、日本は科学技術や産業の分野でも世界をリードしてきました。自動車産業や家電製品、さらには近年のロボット工学や再生可能エネルギー技術など、日本発のイノベーションは世界中で高い評価を受けています。これらの技術は、日本が培ってきた「品質へのこだわり」と「細部への注意力」という文化的価値観に根ざしています。外国人は日本製品を「高品質」「信頼できる」というイメージで受け止めており、それが日本という国のブランド価値を一層高めています。
 
 加えて、日本は国際社会においても平和的な姿勢と貢献を続けてきました。戦後から一貫して平和主義を掲げ、国際連合をはじめとする国際機関への積極的な参加、開発途上国への援助や災害時の支援活動など、世界の安定と発展に尽力しています。こうした姿勢は、世界各国の政府や人々から高い信頼を得る要因となっています。経済大国でありながら軍事的な拡張を追わず、対話と協調を重視する日本の外交姿勢は、国際社会において稀有な存在として評価されています。(つづく)
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百花斉放』から他のe-論壇『議論百出』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
公益財団法人日本国際フォーラム