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2007-12-07 15:52

技能オリンピックに加えてアビリンピックも応援してください

五月女 英介  独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構理事長代理
 第39回「技能五輪国際大会」での日本選手の活躍に関する11月26日付けの角田勝彦元大使のご投稿を嬉しく拝読させて頂きました。私も同感であり、ご同慶の至りに存じます。実は今回の「技能五輪国際大会」は第7回「国際アビリンピック」と史上初めて同時開催されました。両方を総称して2007年「ユニバ-サル技能五輪国際大会」として、去る11月14日から21日まで静岡県沼津市と静岡市で開催されました。一方の「技能五輪」は22歳以下の健常者の大会ですが、他方の「アビリンピック」はご存知の方が少ないと思いますが、15歳以上の障害者が「技能」を競う大会です。

 「国際アビリンピック」は1981年(昭和56年)の国際障害者年を記念して、「障害者の職業的自立の意識を喚起するとともに、事業主及び社会一般の理解と認識を深め、さらに国際親善を図ること」を目的として、同年10月に第1回大会が東京で開催されました。その後おおむね4年ごとに開催され、今年26年ぶりに日本での開催となりました。

 「国際アビリンピック」における日本選手団は、過去2大会(チェコ、インド)連続で金メダルがゼロだったのですが、今大会は80選手の参加で何と金12個、銀17個、銅15個、特別賞8個、合計52個のメダルを獲得すると言う快挙でした。これはひとえに障害者ご本人・ご家族・企業のご努力とご支援の賜ですが、「国際アビリンピック」に日本選手団を派遣した当高齢・障害者雇用支援機構としても誠に喜ばしい成績でした。

 角田元大使は、「技能オリンピックでの成績は、企業と国の職人さんに対する姿勢を反映する。政府は、もっとこのニュースの宣伝と関係企業を含む顕彰を考えてはどうだろうか」と指摘されておられます。私が答える立場にもありませんが、技能五輪の金メダリスト16名とアビリンピックの金メダリスト12名が近々首相官邸に招かれて、内閣総理大臣賞を授与される予定と聞いています。

 「全国アビリンピック」が毎年開催されています。千葉(2008年)、神奈川(2009年)、茨城(2010年)の開催がすでに決まっています。「技能五輪」は大切です。同時にこれから少子・高齢化が進んで勤労者不足が危惧されているわが国で、技能を伝承する貴重な人材としての障害者の「アビリンピック」にも是非ご理解とご声援を賜りたいと切にお願いするものです。
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