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2023-04-21 08:50

岸田文雄首相に対する爆発物を投げつける行為は決して許されない迷惑行為

猪野 亨 弁護士
 岸田総理が遊説中、爆発物を投げつけられるという事件がありました。和歌山1区という激戦という中で起きた事件であり、選挙妨害そのものです。容疑者は今なお黙秘を続けているようであり、その動機は不明です。暴力行為自体が許されないのは当然ですが、選挙妨害が動機であるならばなおさら許されない行為です。
 
 そもそもこうした暴力行為で政治は変わりません。特に日本の場合はそうです。単なる自己満足でしかありません。本当にやめてもらいた迷惑行為です。動機が分からないので何とも言えませんが、これが政権に反対することが動機であるならば、それは野党票を減らす効果しかありません。かつては極左暴力集団の中核派や革マル派などがありましたが、どう考えても権力に泳がされた存在でしかなく、彼らの暴力行為が特に共産党へのマイナスイメージを撒き散らしていました。
 
 以前、札幌でも安倍氏の演説中にヤジを飛ばした事件がありました。このときの道警は過剰警備が過ぎ、根拠もなくヤジを飛ばした者たちを力尽くで排除してしまいました。それに対して札幌地裁が道に対して賠償を命じましたが、ヤジを飛ばした方に問題があるのではないかと思った人も少なくなかったはずです。安倍氏の演説の主催者から抗議があれば当然に排除されていた存在でした。これらはみな自己満足、野党票を減らすだけの効果しかありません。その挑発に乗ってしまった道警の大失点でした。その結果、ヤジを飛ばした張本人は時の人であるかのように錯覚していますが、今なお本当に迷惑な行為でしかなく、怒りしかありません。
 
 逆の例外が安倍氏に対する銃撃事件です。安倍氏に対する銃撃は当初、警察はその動機がわかっていながら公表せず、「宗教団体」ということだけが公表されていました。多くの人たちは統一協会だとは思わなかったでしょう。選挙に影響があるからというのが非公表の理由でしたが、かなり政治的です。真相が明らかになればかえって与党票が減るということへの忖度です。これらは未だに日本社会で民主主義が成熟していないことが原因でもあります。いずれにしてもこのようなことが投票行動に影響を与えるようではダメなんです。 暴力行為は許されない、当然のことなのです。もっとも右翼系の多くは、右翼系に対する暴力は許されず、左翼系に対する暴力は黙認という姿勢でしょう。
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