国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2016-12-26 22:30

領土問題解決には「戦争」の覚悟が必要

赤峰 和彦  自営業
 一般論としていえば、領土問題を外交交渉だけで解決することはきわめて困難です。アメリカによる沖縄返還などは例外的な出来事です。「力による現状変更」を不法であると認めないロシアような国に、物事の道理を納得させるのは至難の業です。北方領土問題は、国際政治の流れと相手国の国情を見ながら、タフな精神力と粘り強い交渉で取り組むことが必要です。

 今回、安倍総理とプーチン大統領の首脳会談では領土問題は解決しませんでしたが、そのことで一部の評論家やマスコミが「安倍総理の失敗」と断じているのは不可解です。むしろ、歯舞・色丹の2島返還のためだけに、日露平和条約締結で安易な妥協をしなかった安倍総理の手腕に注目すべきだと思います。現時点での安易な妥協よりも、今後の経済協力関係構築による真の日ロ友好の模索が、北方4島の返還に通ずるはずです。

 批判ばかり言い続ける人たちは、安倍総理に「こういう交渉をしてほしい」と要望してきたことがありません。政治家は国民の財産と生命を背負って命がけの交渉をしているのですが、評論家はそのときの感情や思い付きでいろいろなことを言っているだけです。評論家の言葉には重みがありません。そこに問題があるのですが、これに便乗しているのが一部マスコミで、人気のある安倍総理の足を引っ張ろうとしています。

 一般論としていえば、「戦争」で取られた領土を取り返すには、実はまた「戦争」をする覚悟が必要です。「力の信者」であるロシア人から奪われた領土を取り返すには、軍事力に頼らざるを得ないのです。口先だけでは北方領土は帰ってきません。評論家やマスコミの論説を真に受けると、領土問題の解決が遠ざかってしまうことを強く認識していただきたいと思います。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百花斉放』から他のe-論壇『議論百出』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
公益財団法人日本国際フォーラム